今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

ティルス(Tyrus)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はティルス(Tyrus)について勝手に語ります。

 

 

中東のレバノンでは、古代フェニキア人が広範囲にわたってワインの交易を広く行っていた遺跡として、レバノンでは最古のワイン圧搾機が発掘されました。古代フェニキア人は、ワインの醸造技術を古代の地中海沿岸地域に広め、それとともにたグラスなどと一緒にワイン文化を広めたのでした。そのフェニキア人の都市国家の中で最大級の規模を誇こり、紀元前1000年頃にはフェニキアの首都だったのが、ティルス(Tyrus)です。現在の名はスールで、スールのある位置にかつてティルスがあったということのようです。

 

ティルスが都市として誕生したのは、紀元前2500年ごろだったのではないかといわれています。この誕生は、ビブロスやベイルートと同じような時期だったかもしれません。ティルスは紀元前1000年頃には、陸地から1キロメートルほど離れた小島に移転しました。この頃までには、フェニキアの首都となり、最盛期は紀元前11世紀から紀元前9世紀頃でした。また、ティルスの植民都市としてカルタゴが建設されました。

 

これが紀元前9世紀から紀元前8世紀には、アッシリアが強大化してきたことにより、フェニキアの勢力は失われていきました。結局、アッシリアに従属することになりました。しかし、紀元前701年はエジプトと同盟し、アッシリアに反乱を起こしました。アッシリア王センナケリブは、遠征軍がティルスを包囲しました。この状態は5年間続き、ティルスはその間、抵抗し続けました。しかし、最終的にアッシリアに服属することになりました。 紀元前669年にもエジプトとともに反乱を起こしました。このときのアッシリア王はエサルハドンで、やはり遠征軍が攻撃を仕掛けてきました。

 

紀元前585年には新バビロニアのネブカドネザル2世の遠征軍が包囲しました。これは13年間も続きました。このときも結局、抵抗しきれず、服属することになりました。さらに、 紀元前332年にはマケドニアのアレクサンドロス3世が攻めてきました。このときは、フェニキアの中で唯一激しく抵抗したのがティルスでした。このときも包囲されました。要塞に立てこもりましたが、アレクサンドロス3世の軍は、海上封鎖をすることで、7ヶ月かけて島との間を埋め立てたのでした。これで小島にあったティルスが、突堤を築かれたことで半島になりました。激しい攻防が続き、アレクサンドロス大王軍も苦戦したものの、最終的にティルスは陥落しました。ティルスの死者は8,000人、陥落後はさらに2,000人が殺害されたといいます。さらに奴隷として3万人のティルス市民が囚われたようです。

 

セレウコス朝シリア、ローマ帝国などと支配者は変わり、12世紀には十字軍がやってきました。イスラム勢力と十字軍との対立構造たなりましたが、ティルスのイスラム化は進んでいきました。それとともにティルスの重要性は失われ、都市も縮小していき、ついには廃墟と化しました。もはや都市の面影は皆無で、遺跡としても残っていません。小さな村が点在するだけとなり、そのティルスの跡地にスールという町ができているだけです。

 

 

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