今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

ナバーラのワイン

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
ザビエルについて勝手に語ったので、彼の出身地であるナバラ王国、現在のスペイン・ナバーラ州とワインについて語ります。

 

 

スペイン語では「Navarra」、バスク語では「Nafarroa」と表記するナバーラ州は、スペインの自治州です。
ザビエルの時代にはナバラ王国があり、その後にスペイン帝国に併合されました。それでも一定の自治権を持ち、公用語はスペイン語だけでなくバスク語も指定されています。

 

この地方の歴史は古く、最古の考古学遺跡は、18,000年前~11,000年前の後期旧石器時代のマドレーヌ文化期のものだといいます。また、英国でお馴染みのストーンサークルなどもアララール山地にあります。
ケルト人、カルタゴ人などがこの地を征服し、その後に古代ローマの支配下になりました。ローマ化された地域となり、次に西ゴート族やフランク族が侵入してきました。西暦824年にはバスク人の族長が何とイスラム勢力と手を組むことで、フランク族に勝利しました。これでパンプローナ王国が誕生し、後のナバラ王国になりました。このナバラの名については、7世紀の西ゴート族の時代が終わりを告げた頃から登場しているようです。

 

スペインの歴史の一部はイスラム勢力との戦いの歴史ともいえます。
対フランク族で、イスラム勢力と手を組んだとはいえ、905年にヒメネス王朝になると、イスラム教徒との間で領土の奪い合いが繰り返されることになりました。
1004年に即位したサンチョ3世は、キリスト教諸国との政略結婚を繰り返しました。その上で王国の地位を強固なものとし、ピレネー山脈以南のキリスト教圏の大部分を支配するようになりました。
以前にとりあげたレコンキスタ(イベリア半島のレコンキスタ)ですが、この過程において、初めてキリスト教勢力がイスラム教勢力を軍事力で上回ることになりました。

 

サンチョ3世死去後は、国の勢いは低下し、1076年にはアラゴン王サンチョ1世がナバラ王国を併合し、1134年に独立するものの、カスティーリャ=レオン王国への臣従とリオハ地方の割譲を余儀なくされました。
12世紀末にはカスティーリャ王とアラゴン王に攻め込まれ、その後にナバラ王国は海岸部の領土を失ってしまいます。内陸国となり、ピレネー山麓の小国になってしまいました。

 

1234年にサンチョ7世が死去し、嫡子がいない関係でシャンパーニュ家のテオバルド1世が即位することになりました。これでフランス王朝となり、国王はフランス在住ということになってしまいました。
1305年にはカペー朝になりましたが、ここでもフランス王が兼ねる体制でした。ユダヤ人迫害はフアナ2世の治世で、1348年から1349年には黒死病が蔓延します。これで人口の60%が失われました。
14世紀半ばを過ぎた頃には、ナバラ王国の国力は未だかつてないほどの弱体化した状態にまでなってしまいました。

 

さらに、カルロス2世の治世になると、カスティーリャ軍やフランス軍のナバラ王国への侵攻を受け、1379年には20の砦をカスティーリャ王国に占領されてしました。
次に王国が最も混乱した時代に入ります。
1441年にブランカ1世女王が死去し、共同君主だった夫のフアン2世は長男に王位を譲らなかったことから1451年にナバラ王国の内戦に発展することになってしまいました。
周囲の国々の状況はというと、アラゴン王国とカスティーリャ王国が統合されてスペイン王国が誕生しています。このスペイン王国の領土は、イスラム勢力地域とナバラ王国を除いたイベリア半島全地域といってもよい規模でした。

 

ついに1512年にスペイン王国はナバラ王国を併合し、フランス王朝が終焉しました。

 

17世紀の時点では、ナバラの経済は農業がほぼ唯一のものといっていい状況になっていました。農産物や羊毛・ワインなどは輸出貿易をおこなっていました。
1659年にピレネー条約でスペインとフランスの国境が確定します。ナバラの領土問題が解決し、18世紀初頭までナバラは「王国」と呼ばれていました。
その後はナポレオンによる半島戦争、カルリスタ戦争などがあり、王国の名も消えていくことになりました。

 

ナバラ王国のワインはというと、12世紀には国外に輸出されています。

巡礼者向けのガイドブックには「ナバーラのワインは美味であるから決してワインの虜になってはいけない。悪意のこもった振る舞い酒にも用心を」と記されていた[5]。13世紀から14世紀にはネーデルラントなどに輸出され、18世紀初頭にはロシアのピョートル大帝がアルコール度数の高いナバーラ地方産の赤ワインを愛好した。

(出展:Wikipdia「ナバーラ (DO)」)

 

ナバーラのワインは虜になってしまうだけの味と魅力があったのでしょう。
過酷な歴史に翻弄された小国で醸造された魅力あるワイン。ぜひ味わってみたいものです。

 

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