今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

イベリア半島のレコンキスタとワイン

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はヨーロッパの南西に位置するイベリア半島とワインの話です。

 

 

イベリア半島の名称の由来は、古代ギリシア人が半島の先住民をイベレスと呼んだことといわれます。半島と言ってもかなり広大な地域になり、ヨーロッパではイタリア半島、バルカン半島と並ぶ大きな半島になります。
ヨーロッパで最もアフリカ大陸に近く、その距離はごくわずかです。

 

イベリア半島にある国といえばスペインとポルトガルですが、厳密にいえばフランス、アンドラ公国なども含まれています。

 

歴史的には紀元前1100年頃から東海岸全域は古代ギリシャ人やフェニキア人の支配地域でした。この時代にブドウとともにワインの醸造技術も入ってきています。いわばスペインワインの始まりといえるかもしれません。

 

ローマ帝国の支配下になったのは紀元前100年ごろです。
この時代ではすでにイベリア半島のワインはローマ帝国の領土内に流通していたようです。

 

しかし、西暦711年からイスラム勢力がイベリア半島に侵略してきます。
イスラムでは飲酒を禁じる戒律があることから、ワインだけでなくブドウの農地すら破壊されていきました。ところが全滅を免れたのです。
それは、この地のワインの評判がよく、ワイン交易による富を捨て去るに惜しいことだと気づいたからです。イスラムの戒律があるとはいえ、高い名声と莫大な富をもたらすワインを無視するには忍びないことだったのかもしれません。

 

そしてレコンキスタ(スペイン語: Reconquista)です。
イスラム教世界からキリスト教世界へと戻すための国土回復運動です。
キリスト教勢力によりイスラム教勢力を駆逐していく流れがあり、11世紀後半頃になると、北部にキリスト教国が誕生することになりました。
ブドウ農園も徐々に再興され、1482年にはグラナダの内乱を契機としてグラナダ侵攻がおこり、ついに1492年、アルハンブラ宮殿が陥落しました。ナスル朝は滅亡し、ついにレコンキスタが終結しました。

 

さらに、この時代は大航海時代の幕開けでもありました。
イベリア半島という地理的条件により、スペインもポルトガルも、地中海貿易ではあまり恩恵がありませんでした。
その一方でレコンキスタにより、民族主義が過熱していた事情もあり、ヨーロッパでは他に先駆けて強力な中央集権制度が確立しました。スペインもポルトガルもイスラム勢力を追いかけるように北アフリカ沿岸に進出していきました。イスラム勢力の駆逐だけでなく、新たな交易ルートの確保も果たしていきました。

 

俗にいう「地理上の発見」により、スペインのワインに広大な市場が開けるようになりました。ワイン貿易は大いに繁栄し、イギリス商人たちは特権商人の扱いとなり、スペイン南部に居住するとともに、ワイン取引の重要な役割をになうようになりました。これは現代まで続いているといいます。

 

フランス、イタリアと並んでスペインもワイン王国といえます。レコンキスタの時代を思い浮かべながら、ぜひ味わって頂きたいと思います。

 

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