今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

蒲陶

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回語るのは、蒲陶です。

 

 

蒲陶とは「エビカヅラ」と読み、山ブドウのことです。
日本の文献で初めてブドウが登場したのが「日本書紀」で、かなり昔からブドウが日本に入ってきたことがわかります。おそらく中央アジアからシルクロード経由で持ち込まれたものと思われます。しかし、ブドウを原料とするワインについては、室町時代まで存在しないといわれます。それ以前に、ブドウの栽培についてすら記録がないようです。

 

では、日本最初のブドウ登場シーンとはどのようなものでしょうか?

 

イザナギとイザナミの黄泉の国のシーンです。
イザナギは死んでしまったイザナミを追いかけて、黄泉の国へと向かい、ついにイザナミを見つけました。
イザナギはイザナミに帰ってきて欲しいと思っていましたが、イザナミは黄泉の国の食べ物を口にしてしまったため、帰ることはできない。それでも黄泉の国の神と相談してみるので、少し待って欲しいと答えます。さらに、待っている間、決してイザナミの顔を見てはいけないと伝えます。

 

しかし、見るなと言われると見たくなるのは人も神も一緒なのでしょう、イザナギは我慢できずず、櫛の歯に火を灯しイザナミの顔を見てしまいました。
何と!
驚くことに、イザナミの顔は以前の面影は皆無で、とても恐ろしく醜くなっていたのです。

 

よくも恥をかかせたな!

 

穏やかだったイザナミが、このときから怒り狂いました。
イザナギは逃げます。
イザナミは黄泉の国の魔女・黄泉津醜女に追いかけさせます。
イザナギは、髪につけていた黒いかづらの輪を取って投げました。すると蒲陶(山葡萄)が実りました。追手はこれを食べ、その間にイザナギは逃げ延びました。

 

黒いかずらからブドウが生まれ、それで黄泉の国から逃げるというストーリーですが、どうやらブドウは聖なる要素があったことが想像できます。
キリスト教やユダヤ教で扱われるような宗教的要素が加わったとしても、少しも不思議でない状況だったといえるかもしれません。しかし、そうはならなかったのも興味深いといえます。

 

ちなみに、イザナギですが、山ブドウだけでは逃げ切れず、次に右のミズラ(角髪)に挿していた櫛の歯を折って投げました。今度はタケノコが生えてきました。今度も、それを醜女が食べている間にイザナギは逃げました。
さらに、イザナギが黄泉比良坂まで来たときには、桃の実を3個を投げたことで、追ってきた軍勢は退散しました。

 

イザナギはその桃に、意富加牟豆美命(オオカムズミノミコト)という名前を与えました。

 

日本神話なので、理屈ですべてわかるとは限らないでしょうが、このストーリーだけを見ていくと、何とも不思議な話です。そんな謎だらけの「日本書紀」を読みながらワインを飲むのも良いのではないでしょうか。

 

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