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2005年ワイン - ヴィンテージ概観
2005年のボルドーに関しては、世界中のワイン関係者や愛好家が何かしらの『複雑な思い』を胸に秘めているのではないでしょうか?
先に結論をいうと、歴史に残る偉大なヴィンテージがこの2005年に完成しました。これにより、ボルドーの2005プリムールは史上最高値、異常なほど高額な価格がつき、それはコスト無視はもちろん、ワインというカテゴリを超えた値付けが行われたことに対する違和感から来るものでしょう。
ボルドーの2005年は、開花から収穫まで完璧な『パーフェクト』の天候に恵まれました。開花がいち早く温暖だった春、乾燥しつつも適度な雨に恵まれた夏、そして温暖な天候のもと雨に邪魔されること無く完熟してから収穫することが出来た9月。春先から収穫までの降雨量は2003年を凌ぐほどに少なかったのです。
収穫は早いシャトーでは8月下旬から開始し、多くのシャトーは9月の声を聞くや否や収穫に入りました。それだけ早期から健全に成熟した年だったといえます。左岸、右岸ともに2000年以来の出来となりましたが、特に左岸のカベルネ・ソーヴィニョンが素晴らしい成功を収めました。右岸はカベルネ・フラン主体のシャトーが大成功を収めています。
2005年のボルドーは、赤ワイン同様ソーテルヌ・バルサックの甘口白ワインも含め完璧な年となりました。
ブルゴーニュにとっても2005年は完璧な年。南北に長いブルゴーニュですが、全域において、赤のピノ・ノワール、白のシャルドネともに素晴らしいブドウが収穫されました。特にコート・ド・ニュイのピノ・ノワールは史上最高と評価できる見事なブドウが完成しています。
ローヌの2005は、北部は標準以上から良好、南部はパーフェクトに近い素晴らしいブドウが育ちました。
アルザスも標準以上の出来で、ロワールは全域で秀逸なブドウが成りました。
2005年を総括すると、直近のグレート・ヴィンテージ2000年と同等かそれを凌ぐ、完璧な出来といえるでしょう。赤ワイン用品種、白ワイン用品種、甘口ワイン用品種どれをとっても素晴らしく、このパーフェクトなヴィンテージ評価がゆえに、ページ冒頭で記した問題が起こっております。
確かに成熟したブドウから造られたワインは偉大なワインとなるでしょう。事実、2005年のワインの出来は素晴らしい物が多く存在します。しかし、それでも、物にはその対価に相応しい価格があるわけで、少なくとも私は、飲んで終わりのワイン、フルボトル1本が、10万円以上もの価値は無いと判断しています。
また、ヴィンテージ評価とは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄を評価したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
| 2005年の降水量 | 436mm(平年の113%) |
|---|---|
| 積算温度 | 3431(平年の108%) |
| 30℃以上の日数 | 21日 |
| 収穫日 | 8/28~20日頃まで |
各ヴィンテージの概観
| 1950 | 1951 | 1952 | 1953 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |
| 1960 | 1961 | 1962 | 1963 | 1964 | 1965 | 1966 | 1967 | 1968 | 1969 |
| 1970 | 1971 | 1972 | 1973 | 1974 | 1975 | 1976 | 1977 | 1978 | 1979 |
| 1980 | 1981 | 1982 | 1983 | 1984 | 1985 | 1986 | 1987 | 1988 | 1989 |
| 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 |
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