1988年ワイン - ヴィンテージ概観
1988年のワイン・ヴィンテージ概観は、フランス・ワイン産地全土でおおむね良好です。
まずボルドー1988は、春先から収穫期までの雨量が389mm、累計日中気温は3,303℃。天候は1987と似ています。惜しむべきは9月の中旬と、かなり早めに収穫を始めたことです。十分に熟しきらないブドウも見られました。その為、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも早熟なメルロを主体としたワインの方が成功したようです。ボルドーの辛口赤ワインを細かく分類しても、まったくといって良いほどアぺラシオンによる差異はありません。強いていうならグラーヴとポムロールが中でも特に優れています。
白のソーテルヌ、バルサック(貴腐ワイン)の1988年は最高レベル。まさに満点5つ星のグレート・ヴィンテージ。歴史に残る偉大な貴腐ワインが造られました。ヴィンテージの強さと、更に貴腐ワインの特性と相まって、1988年の貴腐ワインなどは上級物なら後半世紀は健康を保つでしょう。
ブルゴーニュの1988年も全域で、赤白ともに安定しています。赤ワインのコート・ド・ニュイが「少しだけ弱いかな?」といえるかも知れませんが、あくまでもほんの少し。それ以外の地区は秀逸なブドウ栽培に成功しました。
80年代のブルゴーニュは基本高値となりますが、今飲んでも価値のあるワインがたくさんあるので、オールドヴィンテージワインの真髄を愉しめるワインは一杯です。財布の紐と相談の上、ぜひご購入いただければと思います。
1988年のローヌは殆ど5つ星レベルと評価できます。北部のシラーだけで見れば5つ星で、大成功しました。シラーと比べれば見劣りはしますが、南部のグルナッシュも十分素晴らしい出来で、ローヌ全体でぐっど・ヴィンテージといえます。
ロワールとアルザスも総じて良好です。1988年は天候に恵まれて、優れたブドウが育ちました。
上記に1988年のワイン・ヴィンテージ評価を記しましたが、ヴィンテージチャートは評価付けする各機関によってバラツキがあり、特に1988年当時の情報は古く、精度にかけるといえます。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
オールドヴィンテージワインとしてはまだまだ若い1988年物。記念日やお誕生日のプレゼントにご利用なら、品質の良い固体はフランスにはゴロゴロしていますので、探すのには苦労しないでしょう。ボルドーのマイナー・アぺラシオンを狙えば、1万以下で十分高品質なワインがいくらでも見つかります。
| 1988年の降水量 | 365mm(平年の95%) |
|---|---|
| 1988の積算温度 | 3230(平年の101%) |
| 30℃以上の日数 | 12日 |
| 収穫日 | 9/28~10/14日頃まで |
各ヴィンテージの概観
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