1986年ワイン - ヴィンテージ概観
1986年のワイン・ヴィンテージ概観ですが、まずボルドー赤は春先から収穫期までの雨量は386mm、累計日中気温は3,050℃。分かりやすくも極度な天候に支配された年でした。夏から9月初旬にかけてはとても好天に恵まれました。干ばつで水分が足りなく、ブドウの成熟が心配されるほどでした。しかし収穫前に降った雨が恵みの雨となり、ブドウに適度な潤いを与えました。その後の9月下旬に襲った豪雨がボルドーの運命を左右する結果となりました。この豪雨の後、1ヵ月近く好天が続いたことから、収穫を遅らせたシャトーは大成功を収めました。また、荒らしは主にグラーヴ、ポムロール、サン・テミリオンを襲ったことから、他の左岸はおお良好でした。特に素晴らしく、単体では5つ星に近い評価を出来るのがサン・ジュリアン、ポイヤック、マルゴーです。
貴腐ワインのソーテルヌとバルサックの1986年も秀逸。5つ星に迫るレベルで、ワインは凝縮感に富む、複雑・豊富な味わいが愉しめる素晴らしいものです。
ブルゴーニュにとって1986年は一言ではいえない内容となっております。南北に長いブルゴーニュ地方は、どうしても同一地方内で大きな差が生じてしまいます。
まず赤ワインの銘醸地コート・ド・ニュイは、ブルゴーニュの中で最も悪く、単体では2つ星評価となります。コート・ド・ボーヌは普通から少し弱め、ボジョレーは標準以上で、一番出来が良かったのがブルゴーニュの白ワイン用ブドウです。単体でいえば4つ星レベル。1986年のブルゴーニュ・ワインなら、迷わず白ワインをチョイスするべきでしょう。
ローヌは1986年、標準より少し良いといったところ。特に北部のシラーは良好です。
ロワール、アルザスもそこそこ成功しており、特にロワールからは1986年、優れた品質のワインが数多くリリースされました。。
上記に1986年のワイン・ヴィンテージ評価を記しましたが、ヴィンテージチャートは評価付けする各機関によってバラツキがあり、特に1986年当時の情報は古く、精度にかけるといえます。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出す個々のワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれるものです。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
| 1986年の降水量 | 386mm(平年の100%) |
|---|---|
| 1986の積算温度 | 3050(平年の96%) |
| 30℃以上の日数 | 19日 |
| 収穫日 | 9/29~10/10日頃まで |
各ヴィンテージの概観
| 1950 | 1951 | 1952 | 1953 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |
| 1960 | 1961 | 1962 | 1963 | 1964 | 1965 | 1966 | 1967 | 1968 | 1969 |
| 1970 | 1971 | 1972 | 1973 | 1974 | 1975 | 1976 | 1977 | 1978 | 1979 |
| 1980 | 1981 | 1982 | 1983 | 1984 | 1985 | 1986 | 1987 | 1988 | 1989 |
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