1976年ワイン - ヴィンテージ概観
1976年のワイン・ヴィンテージですが、まずボルドー赤は、春先から収穫期までの雨量は278mmと少なく、累計日中気温は3,383℃で、この数字だけを参考にすると秀逸なヴィンテージになるように思われます。終始暑く、極度に乾燥した年で、収穫は9月上旬から始まるなど記録的に早かったのです。しかし、9月中旬に降った大雨でブドウは水分を多く含み、薄められてしまいました。偉大なヴィンテージの期待が高かっただけに悔やまれる残念な結果となりました。それでも収穫量は多く、標準以上の出来は保っております。具体的にはマルゴー、グラーヴが少し弱く、他が強いといえます。
甘口白ワインのソーテルヌ、バルサックの1976は良好です。もう少しで4つ星。
1976ヴィンテージのブルゴーニュ・ワインは「グッド」。コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌともに良好で、赤ワイン(ピノ・ノワール)も白ワイン(シャルドネ)も優れた評価ができます。繊細といわれるピノ・やシャルドネですが、今飲んでも十分愉しめる1976年産ワインは一杯あります。
ローヌの1976年は至って標準ですが、詳しく見ると赤ワインの北部シラーは良好で南部グルナッシュは標準から少し弱めといえるようです。
ロワールの1976ヴィンテージは情報なし。
1976年は北部であればある程良好なようで、シャンパーニュとともにアルザスは素晴らしい出来栄えです。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、事実当店もヴィンテージチャートをまとめ上げるときに、まったく異なる評価がゴロゴロしていることに戸惑いました。特に1976当時の情報は信頼性が高いといえるものではないと思います。正確な調査・情報を収集するのはとても難しいことなのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
| 1976年の降水量 | 423mm(平年の110%) |
|---|---|
| 積算温度 | 3111(平年の98%) |
| 30℃以上の日数 | 15日 |
| 収穫日 | 9/27日頃~10/12日頃まで |
各ヴィンテージの概観
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