1975年のワインとヴィンテージ概観

1975 - 時をキザむ

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1975年ワイン - ヴィンテージ概観

1975年は、まずボルドー赤ワインは春先から収穫期までの雨量は362mm、累計日中気温は3,250度でまずまずのようです。7~9月までは暑く乾燥した好天に恵まれ、葡萄はよく熟しましたが、時折局地的に大雨や雹に見舞われたアペラシオンもありました。9月3週から始まった収穫は10月中旬まで続き、この間も好天が続いたようです。しかし、出来上がった1975ヴィンテージのワインは揃って硬いものが多く、結果的に品質にバラツキがあるヴィンテージとなっています。雨や雹の被害が少なかったポムロールはズバぬけて秀逸で満点評価となります。
ソーテルヌ、バルサック(ボルドー白甘口)も1975は秀逸で、極めて満点評価に近い出来です。ヴィンテージの秀逸さと貴腐ワイン(極甘口白ワイン)の特性上、ワインは100年以上の長期熟成も可能だと思います。

ボルドーは1975年は上記の通り、高い評価のできるヴィンテージとなりましたが、 ブルゴーニュにとっては赤白ワインともに厳しい年。1975年はブルゴーニュ受難とヴィンテージだったといえるでしょう。個体としてはまだまだドメーヌ蔵元にも多く残っているはずですので、現地に訪問されたときなどに1本分けてもらい、試飲にチャレンジしてみてはいかがでしょう。ワインは比較的リーズナブルに買えるはずです。

同じくローヌも1975はパッとしません。今となってはさほど飲む価値はないでしょう。一部、北部の名門どころは偉大な赤ワインも産まれたようではあります。
ロワールについては情報がまったくなく、アルザスは標準以上といえるところです。

このように1975年は、各アぺラシオンにとって出来不出来のバラツキが激しい年となりました。

ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、特に1975年当時の情報は信頼性が高いといえるものではありません。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難しい時代だったのです。

またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。

これくらいの古酒であれば、まだまだ市場には多くの物が流通しておりますので、ぜひご自身で実際にお飲みになり、ヴィンテージの真意をお試しいただくのも良いでしょう。少なくとも、30年未満の熟成ですので、高級品とまでいかずとも「良品」といえるレベルのワインなら、比較的安心して飲めるはずです。

1975年のボルドー地方の天候及び収穫日

1975年の降水量 346mm(平年の90%)
1975年の積算温度 3252(平年の102%)
30℃以上の日数 34日
収穫日 9/13~23日頃まで

各ヴィンテージの概観

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