1974年のワインとヴィンテージ概観

1974 - 時をキザむ

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1974年ワイン - ヴィンテージ概観

1974年は、フランス全域で厳しい厳しいバッド・ヴィンテージとなりました。
ボルドー赤は春先から収穫期までの雨量は301mmとやや少なめ。累計日中気温は3,124℃で、数字だけ見れば決して悪くはありません。実際、5~7月までは非常に好天が続いたのです。しかし、8~10月まで連続した雨と強風、更に冷気によってすべてを無駄にしました。ただし収穫量自体は多く、豊作ではありました。1974年を詳しく見ていくと、マルゴー、グラーヴ、ポムロールはギリギリ3つ星か2つ星、サン・ジュリアンとポイヤックは2つ星、サン・テミリオンは1つ星というところです。
ソーテルヌ、バルサック(ボルドー白甘口)の1974年は最悪です。収穫が遅い貴腐ワインなので、もろに夏から収穫までの多雨と強風、冷気などのマイナスをすべて被りました。とはいってもそこは品質保持に優れる貴腐ワイン、1974年のオールド・ワインとはいえ、今でも普通に飲めます。

フランス全域が残念なヴィンテージとなっているので、当然1974ブルゴーニュもバッドです。赤ワインのコート・ド・ニュイ、白赤両方のコート・ド・ボーヌともに2つ星ですが、もっとそれ以外のブルゴーニュ白は3つ星評価ができる銘醸地もあります。

特段褒められた内容ではありませんが、1974年という悪いヴィンテージにおいてはローヌとアルザスはまだマシです。ともに2~3つ星評価となりますが、特にアルザスは良好です。

上記に1974年のワイン・ヴィンテージ評価を記しましたが、ヴィンテージチャートは評価付けする各機関によってバラツキがあり、特に1974年当時の情報は精度にかけるといえます。

またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。

 

1974年のワインを、記念日やお誕生日のプレゼントにご利用の場合は、品質劣化に強く、元々長期熟成を考慮して造られる甘口ワイン(リヴザルト、バニュルス、貴腐ワインなど)がお勧めです。スティル・ワインを希望するなら、ローヌの一流どころの高価なワインを狙い撃ちしないと、飲み頃はもう完全に過ぎたワインばかりとなります。とはいえ、飲み頃を過ぎた、少し枯れたワインというのは、それはそれでオールド・ワインの魅力ではありますが・・・。

1974年のボルドー地方の天候及び収穫日

1974年の降水量 301mm(平年の78%)
積算温度 3124(平年の98%)
30℃以上の日数 17日
収穫日 9/29~10/10日頃まで

各ヴィンテージの概観

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