1965年のワインとヴィンテージ概観

1965 - 時をキザむ

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1965年ワイン - ヴィンテージ概観

1965年のワイン、ヴィンテージ情報は非常に乏しく、詳細をまとめるのは難しい年ではありますが、情報が乏しいということは少なくとも「秀逸な収穫が行われたのではない」ということは断言できます。いえ、それどころか「残念な作柄だった」ということが極めて高い可能性として推測できます。
少ない情報の中から、1965年の概観をまとめて見ましたが、全体として多雨(461mm、平年の120%)、低温(積算温度3,005℃、平年の89%)だったようで、ブドウの生育は貧弱そのもの。これに対応するべく、多くのワイナリーが収穫時期を10月にずれ込ませるなど、1965年は収穫を限界ギリギリまで粘ったようです。

ボルドー赤ワインの1965年は、バッド・ヴィンテージとして知られる二年前の1963年をさらに上回るほどの悪い出来で、異常な雨の多さに気温、日照量の低さに見舞われ、多くの区画でブドウ樹は腐敗の被害を被り、現在のような先鋭的な技術が無い当時ではこれらのマイナス要因をカバーもできず、いわゆる最悪と認識できるヴィンテージとなりました。
自己の利益追求のために、出来るだけ高い評価付けを行うボルドーの多くの委員会でも、1965年に至っては情報すら発信しておらず、酷いブドウから造られたこの年のワインは何の魅力も無い、残念なワインといえるでしょう。
1965年で唯一、辛口白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)のみ、20点満点で12点と評価されている資料を見つけましたが、これさえもボルドーに属する委員会が発表しているもので、2~3点は加点されていることを考えればその出来の悪さが容易に伺えます。

既にかなりの熟成期間を経ているということと、稀に見る低品質なブドウとの組み合わせから考えて、現在1965年のワインは完全に終わっている、それどころか最悪はお酢のように酸っぱいだけの状態になっていることが予想できます。

上述した環境はフランス全域において当てはまり、ボルドー以外の他産地においても残念なヴィンテージとなっています。しかし、各アぺラシオンにおける個別の情報は皆無で、1965年のブルゴーニュ、ローヌ、アルザス等の作柄状況はまったくわかりません。

ロワールだけはある文献から点数が付けられている資料を見つけましたが、20点満点に対し8点というおそまつな点数です。

これらのことから、至高のオールドヴィンテージとして1965年のワインを選択することはできず、スティルワインに該当するすべてのフランスワインは既に魅力はありません。
もし、お誕生日に生まれ年ワインをプレゼントする目的で、1965年のワインをお求めの場合は、南フランスで造られるヴァン・ド・ナチュレ(酒精強化ワイン)を選択するしかないでしょう。
ヴァン・ド・ナチュレとなるリヴザルトやバニュルスは、製法上品質劣化に大変強く、また高価なデザートワインに属するので贈り物にはピッタリだと思います。

<補足事項>
ヴィンテージチャートに公式データはなく、評価にはバラツキがあります。また1965年のように古い時代の情報は正確とは言い切れません。

またヴィンテージ評価とは、あくまでも各アぺラシオン毎のブドウ生育評価です。生産者が最終的に造り出すワインの出来と完全にイコールなわけではありません。
優れたブドウでも、ワイナリーの技術が劣れば凡庸なワインとなり、今一つのブドウでも、素晴らしい技により見事なワインが産まれることもあります。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。

1965年のボルドー地方の天候及び収穫日

1965年の降水量 461mm(平年の120%)
1965年の積算温度 3005(平年の89%)
30℃以上の日数 15日
収穫日 10/1~10日頃まで

各ヴィンテージの概観

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