1962年ワイン - ヴィンテージ概観
1962年のワイン・ヴィンテージ評価ですが、まずボルドー赤ワインは、私たちが色々調査した結果、かなり世間のヴィンテージ評価とは乖離していると判断しております。巷の評価よりも1962年は良好だと考えています。
春先から収穫期までの雨量は249mmですが、ブドウの成長過程の要所要所でタイミング悪く雨に見舞われました。夏場の激しい雨、収穫期の豪雨は、若干ブドウを水っぽいものにしたことが懸念されました。しかし、十分に熟してから収穫したブドウは中々良好で、結果的に1962年は豊作となりました。
ボルドー内のどのアペラシオンも優劣が付けられない、十分な凝縮感を持った偉大なワインが数多く産出されました。これは、日中の累積温度が1961年と同水準だったことからも、十分に太陽を浴びたブドウだったことが伺えます。
1962年はフランス・ワイン産地の中でも特にブルゴーニュで高評価です。赤白ともに秀逸で、特にコート・ド・ボーヌから偉大な白ワインが多く造られました。さすがにシャルドネを原料とする白ワインの1962年物ワインを今飲んで、美味しく飲めるとは正直思いませんが、ヴィンテージ評価としてはとても秀逸です。実際にこの年代の白ワインを美味しく飲むなら、極甘系の貴腐ワインしか選択肢がないように思いますが。
ローヌの1962年は標準から少し弱め、ロワールは少し弱いといえるヴィンテージ。
フランス・ワイン産地のメジャーどころの中で、1962年で最も評価の下がる産地がアルザスです。とはいってもバッド・ヴィンテージといえるほどのものではなく、あくまでも1962年の他の産地との相対的な比較ではということです。
上記に1962年のヴィンテージ評価を記しましたが、ヴィンテージチャートは評価付けする各機関によってバラツキがあり、特に1962年当時の情報は精度にかけるといえます。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1962年物の古いヴィンテージワインを記念日などのプレゼントに贈られるなら、品質劣化に強く、元々長期熟成を考慮して造られる甘口ワイン(リヴザルト、バニュルス、貴腐など)がお勧めです。スティル・ワインなら、ポテンシャルの高いワイン、ボルドー格付け1級や2級レベルなら安全に美味しく飲めますが、価格は相当高額となります。
| 1962年の降水量 | 294mm(平年の65%) |
|---|---|
| 1962の積算温度 | 3123(平年の98%) |
| 30℃以上の日数 | 18日 |
| 収穫日 | 10/1~10/15日頃まで |
各ヴィンテージの概観
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