1960年ワイン - ヴィンテージ概観
1960年のワイン・ヴィンテージ評価ですが、この年はフランス全域においてとても厳しい年となりました。どこをピンポイントでとっても標準以上といえるアぺラシオンは見当たりません。はっきりいって赤白ともに、「残念なヴィンテージ1960」というしかないでしょう。
と同時に、余りにも出来が悪かったのか、各関係機関からの詳細情報も殆どありません。
1960年は、あの世界規模の巨大なマーケティングを誇るボルドーの赤ワインでさえもが情報の糸口さえも見当たらない状況で、ヴィンテージとしてはまったくもって残念な出来栄えだったことが予想できます。このようなヴィンテージとなると構成も非常に弱く、優秀な造り手が手掛けた上級キュヴェであっても、長期の熟成によりどのワインも完全に終わっていることが予想されます。唯一、極甘口の赤や白は飲めるでしょうが…。しかし、にもかかわらずマーケットの動きをみると、そろそろ個体数も底をつきつつある状態で、希少性から取引価格だけは大変高額となってきています。もうこうなると、1960年物のワインなどは一部のコレクターにのみ価値があるといえるもので、それ以外の、純粋に「飲んで味わう」という愛好家にとっては魅力に乏しい、いや、まったく魅力がないとまでいえるでしょう。品質が悪く美味しくもなく、それでいて高いわけですから。
しかしワインのプレゼント需要などで1960年もののワインが必要なら、唯一お勧めできる物が貴腐ワイン(白)や酒精強化(赤)などの甘口ワインです。スティル・ワイン(通常のワイン)と比べ比較にならないほど品質劣化に強く、元々長期熟成を考慮して造られる甘口ワイン(リヴザルト、バニュルス、貴腐など)が最適です。事実、極甘口系のワインなら1960年ほどのオールド・ワインでも十分おいしく愉しめます。
中でも特に、黒ブドウを原料とし発酵途中にアルコールが添加される赤の酒精強化ワイン(リヴザルトやバニュルス)は、貴腐ワインと比べても品質劣化に強く、安心して飲めます。当店でもスタッフ一同この年のリヴザルトやバニュルスは何度も飲みましたが、今でも力強く豊満で、まだまだ数年から数十年は美味しく飲めることが予想できるほどの状態でした。
| 1960年の降水量 | 459mm(平年の119%) |
|---|---|
| 1960年の積算温度 | 3130(平年の98%) |
| 30℃以上の日数 | 7日 |
| 収穫日 | 9/19~29日頃まで |
各ヴィンテージの概観
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