1953年のワインとヴィンテージ概観

1953 - 時をキザむ

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1953年ワイン - ヴィンテージ概観

1953年のワイン・ヴィンテージ評価を語る前に、1950年代のビッグ・ヴィンテージといえば1959年が余りにも有名です。歴史の残る世紀のグレート・ヴィンテージとして、広く愛好家に認識されています。しかし、全体的に難しかった50年代において、59年と極めて同等に近い、高い評価を下せるヴィンテージが二つあり、その対の一つがこの1953年です。
特に、ボルドー赤ワインにおいてはまったく遜色がないほど、この1953ヴィンテージは成功を収めました。

まずボルドー赤は「20点満点中19点」とすこぶるハイスコアで、これは先に説明した59年と同じポイントです。春先から収穫期までの累計雨量は367mm(平年の95%)と理想的で、同期間の積算温度も3198℃(平年の100%)と十分。加え、収穫時期も適切に10月初旬に行われ、ブドウ園にとって1953年はすべての仕事が順調に進んだ良好なヴィンテージとなりました。
ソーヴィニヨン・ブラン(白ワイン)に関しては16点と、スタンダードなスコアで、貴腐のソーテルヌおよびバルサックは17点と良好。かなりのオールドヴィンテージとなる1953年のワインなので、現実的に”買える”範疇で美味しく愉しめるものは、貴腐ワインなど甘口デザートワインに限定されるでしょう。スティルワインの1953年物で、未だに飲み頃を保っているようなワインをお求めなら、最低でも10万円以上の出費は覚悟しなければなりません。

もう一方のフランス銘醸地の雄「ブルゴーニュ」にとっても、1953年は素晴らしい収穫年となりました。ピノ・ノワールの赤は18点、シャルドネの白は17点とともに良好な支持を得ています。
ただし、実際に今飲んで美味しいといえるものは、一部の超偉大な超高級ワインのみとなり、特に繊細で、タンニン分を含まないシャルドネの白ワインに関しては、もう美味しく飲める固体はこの世に1本も存在しないのではないでしょうか。コレクション価値は十分ではありますが。

1953年のフランス主要ブドウ産地で、唯一標準を下回る評価だったのがローヌです。詳細情報は殆どありませんが、20点満点中14点と低い評価付けが成されております。

ロワールとアルザスは素晴らしい秀逸なヴィンテージとなり、ポイントは18点とハイスコア。優れたワインが1953年は多く産出されました。

上記に、1953年のワイン・ヴィンテージ概観を記しましたが、ヴィンテージチャートに公式なデータは存在しません。その評価付けには各機関によりマチマチで、特にかなり古い情報源なので、精度に優れる調査・情報を収集することは大変難しい作業となります。

またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。そのブドウを原料とし、ワイナリー各々が造り出すワインの品質とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、卓越した職人の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。

古いオールドヴィンテージワインは、生まれ年ワインとしてプレゼントに好評ですが、1953年のワインとなると、相当な熟成期間を経たことになるので品質リスクが高まります。やはりお勧めは、リヴザルトやバニュルス、貴腐など、品質劣化に強い甘口のデザートワインとなります。

1953年のボルドー地方の天候及び収穫日

1953年の降水量 367mm(平年の95%)
1953年の積算温度 3198(平年の100%)
30℃以上の日数 27日
収穫日 9/29~10/8日頃まで

各ヴィンテージの概観

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