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シャトー・ムートン・ロートシルト
Chateau Mouton Rothschild
| データ | |
|---|---|
| 国 | フランス |
| 主AOC | ポイヤック |
| 格付け | メドック 1級 |
| 畑面積 | 82ha |
| 年平均生産量 | 300,000本 |
| 栽培ぶどう品種 | 赤)カベルネ・ソーヴィニヨン77% メルロ11% カベルネ・フラン10% プティ・ヴェルド2% |
| 公式サイト | http://www.bpdr.com/ |
シャトー・ムートン・ロートシルトの解説
2級から1級へ昇格を成し遂げた唯一のシャトー
パリ万博の目玉、ボルドー商工会議所による1855年の格付け以来、不変のメドック格付けの変更を成し遂げた唯一のシャトー!
格付け第2級だったシャトー・ムートン・ロートシルトは、1973年、第1級に昇格されました。メドックの歴史の中で、唯一昇格を体現した奇跡のシャトー、それがムートン・ロートシルトなのです。

故フィリップ・ド・ロートシルト男爵のはてしなき野心
英国のロスチャイルド家の一員であったナサニエル・ド・ロートシルト男爵は1853年にシャトー・ブラーヌ・ムートンを購入して、シャトーの名前を『シャトー・ムートン・ロートシルト』に変えました。1922年にはナサニエルの孫にあたるフィリップ・ド・ロートシルト男爵(1902~1988年)がこのシャトーを購入しました。
1924年にフィリップ・ド・ロートシルト男爵は、初めてシャトーでの瓶詰め(シャトー元詰め)を導入しました。1926年には、名高いグラン・シェ(奥行き100メートルの熟成用セラー)を建設しました。このセラーはムートンを訪れる人の主なアトラクションとなっています。1933年に彼は、隣接する1855年の格付けシャトーであるシャトー・ムートン・ダルマイヤックを購入して、シャトー・ダルマイヤックと名前を変え、所有地を拡大していきました。
シャトー・ムートン・ロートシルトの地位とワインは、故フィリップ・ド・ロートシルト男爵が造り上げたものです。21歳でシャトー・ムートン・ロートシルトを受け継いだ時に、彼がムートン・ロートシルトに対し並々ならぬ野心を抱いていたことに疑う余地はありません。彼は誰も想像ができなかったほど、シャトー・ムートン・ロートシルトの名を高めたのです。
「1級にはなれないが、2級には甘んじられぬ、余はムートンなり」
「余は1級であり、かつて2級であった、ムートンは不変なり」
男爵のこの言葉は余りにも有名です。

実はこのシャトー・ムートン・ロートシルトは、階級意識が根強く残る欧州では、他の1級シャトーと比較するとその人気は今一つです。「2級より上だが、1級よりは下」という何とも微妙な位置付。しかし階級意識の乏しいアメリカや日本では逆に、「実力で昇格したことは素晴らしい!」とその人気は高く、日本では、ムートンはマルゴーに次ぐ人気シャトーとなっています。
現実的には、スーパーセカンド(2級を超えた2級=1級と同等の実力)といわれるシャトーがいつまでもスーパーセカンドであるように、不変のメドック格付けを品質の向上だけで変えることなど不可能です。実際のところ、この昇格を成し得た主な要因は、故フィリップ・ド・ロートシルト男爵のロビー活動や財力など、巨大な政治力により成し得たといえます。
しかし、もちろん政治力のみでプルミエ・グラン・クリュ・クラッセの栄冠を獲得することも不可能であり、ムートンの持つ見事な品質と、巨大な権力の両輪により昇格を成し得たわけで、シャトー・ムートン・ロートシルトが他の1級と比べ品質的に劣る要素など有ろうはずがありません。
アメリカ人であるロバート・パーカーJrも、ヨーロッパ人のような偏見を持たない一人。彼は『疑問の余地なく、私が飲んだボルドーのもっとも偉大なワインのいくつかはムートンだ』とし、『秀逸なヴィンテージのムートンは、気絶するほど素晴らしい』と述べています。
コレクターズ・アイテムとしての高い価値
また、ムートン・ロートシルトの試みは素敵です。
シャトー・ムートン・ロートシルトは1945年以来、毎年、20世紀を代表する画家に一枚の絵の作成を依頼し、それをエチケットデザインとしました。それは、ミロ、ピカソ、シャガールにコクトー、ウォーホル、マザーウェル等々そうそうたる面子。

品質には無関係ですが、コレクターズ・アイテムという側面を持つファインワインにおいて、エチケットが美しいという利点は大きいものです。その美しさが感性を刺激し、香りや風味を向上させるというのも理解できます。最高の雰囲気に、最高の器に、最高のもてなし最高の音楽あれば、より食事が美味しくなるように。
シャトー・ムートン・ロートシルトのワインは、豊満で実直なはっきりとしたキャラクター、有無をいわせぬダイナミックさと深みのある高貴さが合わさった独特の個性が表れています。まろやかで豊かなアロマのハーモニーを持ち、トーストを思わせる樽香が際立っています。

シャトー・ムートン・ロートシルトの醸造及び育成
収穫は手摘みで行い、小さなバスケットに入れます。醸造室に届くと、収穫したブドウはすべて選別台に乗せられて、除梗の前に葉などを取り除いて完全な実だけが選ばれます。その後、ブドウの実は重力を利用して発酵槽に移されます。
シャトー・ムートン・ロートシルトの発酵槽はすべて木製であり、このシャトーのそれぞれの区画のブドウが、正当なワイン醸造の技術に基づいて醸造されます。アルコール醸造は約1週間。
4~5週間の発酵/マセレーションの後で、ワインはオークの新樽に直接移されます。マロラクティック発酵の後で、ワインのロットはブレンドされます。その後、ワインは樽で18~22ヵ月間熟成します。ワインは4ヵ月毎に1回、定期的に伝統的な方法で澱引きを行います。
ムートンの目標は、昨今のモダン・ボルドーに対抗すべきかのように、良好な熟成能力を持つ力強い「クラシックスタイル」のワインを造ることにあるのです。
ファーストラベル : シャトー・ムートン・ロートシルト
セカンドラベル :ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト
世界の最高峰に君臨する、偉大な 『プレミアム・ワイナリー』 を以下にリストしました。また成長著しい中堅・新鋭の優れた生産者もご紹介しております。
メドック
ボルドーワインの象徴「メドック格付け」。1~5級から成る序列で、高い品質とステイタスが保証されています。中でも特に偉大といえる生産者を選抜しました。
| 1級 | シャトー・オー・ブリオン シャトー・マルゴー シャトー・ムートン・ロートシルト シャトー・ラトゥール シャトー・ラフィット・ロートシルト |
|---|
| 2級 | シャトー・グリュオ・ラローズ シャトー・コス・デストゥルネル シャトー・デュクリュ・ボーカイユ シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン シャトー・ブラーヌ・カントナック シャトー・モンローズ シャトー・ラスコンブ シャトー・レオヴィル・バルトン シャトー・レオヴィル・ポワフェレ シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ シャトー・ローザン・セグラ |
|---|
| 3級 | シャトー・カロン・セギュール シャトー・キルヴァン シャトー・ジスクール シャトー・パルメ シャトー・マレスコ・サン・テクジュペリ シャトー・ラグランジュ |
|---|
| 4級 | シャトー・タルボ シャトー・デュアール・ミロン・ロートシルト |
|---|
| 5級 | シャトー・カントメルル シャトー・クレール・ミロン シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト シャトー・ダルマイヤック シャトー・ポンテ・カネ シャトー・ランシュ・バージュ |
|---|
| ブルジョワ | シャトー・シャス・スプリーン シャトー・ソシアンド・マレ |
|---|
ソーテルヌ、バルサック
貴腐ワインの銘醸地。特別1級、1級、2級の3層から成る序列で、27の甘口白ワインが格付けされています。その頂点に立つシャトー・ディケム(イケム)と、2番手と名高いクリマン及びリューセックをあげました。
| シャトー・クリマン シャトー・ディケム(イケム) シャトー・リューセック |
グラーヴ
グラーヴ格付けは16のクリュが選ばれました。格付け内に階層はありません。16の内の1つは、メドック1級でもあるオー・ブリオンが含まれています。以下に特に偉大なシャトーをリストしました。
| シャトー・オー・ブリオン シャトー・オー・バイイ シャトー・パプ・クレマン シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン ドメーヌ・ド・シュヴァリエ |
サン・テミリオン
サン・テミリオンの格付けは、第1特別級A、第1特別級B、特別級、特級の4層からなりますが、別格として2つのシャトーが第1特別級Aに君臨します。格付けが見直されるサン・テミリオンでは競争原理が強く働き、野心を抱く生産者たちがしのぎを削っています。以下に特に偉大なシャトーをリストしました。
| 第1特別級A | シャトー・オーゾンヌ シャトー・シュヴァル・ブラン |
|---|
| その他 | シャトー・アンジェリュス シャトー・カノン・ラ・ガフリエール シャトー・ド・ヴァランドロー シャトー・ボーセジュール・ベコ シャトー・ラ・モンドット シャトー・ル・テルトル・ロートブッフ |
|---|
ポムロール
ポムロールに公式な格付けはありません。しかし世界の富裕層から愛される、スーパーリッチなワインが多く産出されています。以下にポムロールを牽引するワイナリーをあげました。
| シャトー・トロタノワ シャトー・ネナン シャトー・ペトリュス シャトー・ル・パン シャトー・ラフルール シャトー・レグリーズ・クリネ シャトー・レヴァンジル |
コート・ド・ニュイ
小規模経営が多いため二流三流の生産者も多く、看板となるAOCよりも生産者の見極めが重要です。世界最高峰のピノ・ノワール・メーカーが綺羅星のごとく連なる産地です。
| DRC アルマン・ルソー アンヌ・グロ アンリ・ジャイエ エマニュエル・ルジェ クロ・ド・タール/モメサン グロ・フレール・エ・スール コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ジョルジュ・ルーミエ デュジャック ドニ・モルテ ベルナール・デュガ・ピィ メオ・カミュゼ ルロワ |
コート・ド・ボーヌ
世界最高峰の白ワイン(シャルドネ)で有名な地区ですが、近年では赤(ピノ・ノワール)の品質向上も目覚ましく、赤白ともに優れた生産者が活躍しています。
| セバスチャン・マニアン ジャン・フランソワ・コシュ・デュリ デ・コント・ラフォン ドーヴネ ニコラ・ロシニョール ルフレーヴ |
ブルゴーニュその他
シャブリやコート・シャロネーズなど、コート・ドール以外からブルゴーニュの品質向上を牽引する注目の生産者をピックアップしています。
| フランソワ・ランプ |
偉大なワインは世界中に存在します。フランス以外の注目すべき造り手をご紹介しております。
| オーパス・ワン ヴィーニャ・エラスリス |









