アイスワイン発祥の地はドイツですが、現在ではカナダが世界最大の生産国であると同時に品質においてもリードしています。
「アイスワインの最高級品はカナダ産」というのが、すでに国際市場の常識となっています。
カナダ、オンタリオ州のナイアガラが主産地となります。ここでは1980年代からアイスワインが生産されるようになりました。
地球規模で温暖化が進む中、ドイツやオーストリアなどヨーロッパでは生産自体が徐々に難しくなってきており、ヨーロッパに比べ気温が圧倒的に低いカナダはその存在価値は年々上がっています。
オンタリオ州の冬は大変厳しい寒冷に見舞われ、毎年氷点下20℃位まで気温が下がる極寒の土地です。この気候はアイスワイン用ブドウの栽培に最適な環境で、気温以外にも日照条件他諸々を併せ、ドイツやオーストリアよりはるかに優れているのです。
アイスワインの生産はスティルワイン(通常製法のワイン)に比べ、大変手間暇がかかります。また一房から搾れる量もスティルワインの1/8程度と極小で、古くは貴族たちの贅沢品として重宝されていました。
カナダのワイン法・規格にはVQA(Vintners Quality Allicance)があります。フランスのAOCやイタリアのDOCG、スペインのDOCに該当するもので、産地や使用ブドウ、栽培や醸造法などワイン生産全般における統一規格です。
このVQAによりカナダ産アイスワインは大変厳しく基準が設けられており、それは同時に高い品質が保証されていることの証なのです。
(※自然に凍ったブドウであること、氷点下8度以下の日が3日以上続いてからでないと収穫が許されないことなど、一つ一つのフローが細かく定められています)。
国際市場で最たる評価を得るカナダ産アイスワインは、世界各地のグラン・メゾンにも採用されています。ワインの本場であるフランスやイタリアなどヨーロッパでもその評価は高く、あのボルドーで開催される一大イベント「ヴィネクスポ」では偉大なワインベスト19にランクインしたほどです。
他にもさまざまなコンテストでメダルを受賞しており、最高級アイスワインの看板は完全にカナダのものとなっています。しかし同時に、その高い評価に比例して取引価格も非常に高価で、まさに贅沢品の象徴です。
このようにカナダでは、アイスワインはワイン全体の中でも重要な位置付けとなっており、同国ワイン産業の基盤ともいえます。象徴的なのは、冬期に開催されるオンタリオ州の祝祭「ナイアガラ・アイスワイン・フェスティバル」。毎年盛大に行われ、10日間前後に渡って開催される大フェスティバルで、15万人以上もの来場者を誇ります。
ドイツにて偶然が生んだ奇跡の黄金ワインは、今やカナダが国際市場の中心であり、今後温暖化が進み続けることになれば唯一の生産国になるかも知れません。
黄金に輝く奇跡の甘味 - アイスワイン
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