今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

世界で最も高い尖塔

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回は世界で最も高い尖塔について、昔の紀行として勝手に語ります。

 

   

 

以前に「バーデン=ヴュルテンベルク州のワイン」を取り上げましたが、その州の南部にあるウルム(Ulm)には、大昔に行ったときの思い出が強烈にあります。まだ20代前半の頃の思い出で、フォルクスワーゲンの当時日本には輸出していない1600ccのゴルフに乗って、世界で最も高い尖塔を見に行きました。ところが市内の地図を持っていなかったために迷子になりました。

   

 

ウルムはシュトゥットガルトとミュンヘンを結ぶ斜め右下のライン上にあります。それほど大きな都市ではありませんが、ドナウ川沿いのためか、中世より交通の要所として栄えてきた都市です。
ホーエンツォレルン城からテュービンゲン(Tübingen)へ北上し、そこからロイトリンゲン(Reutlingen)方向へ東に進み、ウルムへと向かいました。当時の西ドイツ全国版の一枚地図は持っていたため、ウルムへ向かうだけなら何の問題もありませんでした。
アウトバーンの8号線からドルンシュタット(Dornstadt)で南下してウルム市内へと入りました。この周辺地域の道路は森と畑が多く、当時のSOHCエンジンでも十分に快適に走れました。

   

 

ウルムの市街地は標高459mで比較的平坦な場所になっています。市で最も標高の高い場所は646mで、そこはクリンゲンシュタインの森になっています。市街地の中心部はブラウ川とドナウ川が合流するイラーから2kmほど東に行った場所です。ドナウ南岸はノイウルム(新ウルム)といってバイエルン州の都市になっています。
ここで世界に誇るウルム大聖堂があります。ミュンスターと呼ばれていて、ゴシック建築の大聖堂です。尖塔の高さが161.53mあり、教会の塔では世界一の高さがあるとして知られます。
そのため、ウルムの街のシルエットはミュンスターの尖塔を中心にして構成されています。街中のいたるところで塔を見上げることができます。
市内の地図がなくとも、その塔を目印にすれば、ミュンスターには行けるだろうと、単純に考えたのが間違いでした。
まずシラー通りから塔の見えるノイエ通りに左折しようしたら、5車線くらいある大きな道路なのに反対方向への一方通行でした。まだ若い時代ですから、慌ててしまって、軽いパニック。交差点を渡ってすぐに左折したのがエーヒンガー通り、ここはすぐにトラムに突き当り、あとで冷静に確認すると、L字型の右に曲がれば良かったものの、慌ててUターンをしてしまいました。
仕方なくシラー通りに戻って、ノイエ通りを曲がりました。これが間違いのもと、前の車につられてビスマルクリングへ進んでしまい、そのままドナウ川を渡りバイエルン州へ入ってしまいました。

   

 

何とも格好悪い間違い方で、ノイウルムを彷徨うことになり、再びウルムの旧市街地に入ったときは夕暮れ時期でした。ミュンスターの近くまでは行けたので、方向を確認するため路肩にクルマを停め、運転席から降りました。
目の前の建物の先に、確かに高い尖塔があります。旧市街地だけあって一方通行が多いですが、何とか行けそうだと思っていたところに、駐車違反を取り締まる警察がやってきました。そういえばここは駐車禁止だ、と、ここでも慌てて、クルマに乗り込み、何も考えずに発車しました。これも間違いでした。
せっかく方向を確認していたのに、慌てていて、またまた間違えたのでした。

   

 

ウルムという都市は、第二次世界大戦まで帝国時代の建築が残った街でした。ゴシック様式、ルネサンス、バロック様式、古典主義様式など、歴史的な建築物が多いのが特徴でした。ウルムの旧市街は、南ドイツを代表する歴史的な場所だったのです。
これが第二次世界大戦終盤の1944年12月17、ウルムは空襲によって旧市街地は崩壊しました。ミュンスターから中央駅までの西部の市内中心部は完全に破壊されたのです。
その結果、現代のウルムの街並みは、かすかに残った街の遺産を保存し、戦後に再建された歴史的建造物、現代の建築物が混在することになりました。そのためか、ドイツらしい位街並みを期待するとがっかりするかもしれません。それでも、世界一の高さを誇るミュンスターは一見の価値はあるし、新旧あわせた都市建築物も、実はそれなりに調和がとれている気がします。
だからこそ、わざわざウルムに来たのですが、迷っている時間があまりに多く、街の散策はろくにできず、何とも残念な訪問に終わりました。

   

 

あれから35年近くが経過しています。
今でもウルムの悔しい思い出は消えません。

   

 

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