今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

ワインは一つの道徳的・心の素直さを運ぶ物質

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はカントについて語ります。

 

 

「ワインは一つの道徳的・心の素直さを運ぶ物質である」
これはドイツの哲学者カントの言葉です。
カントといえば規則正しい生活で知られ、起床時間も、散歩の時間も、すべて同じ時間を徹底していたことから、周囲の人は、カントの行動を見れば時計がなくても時間が分かるといわれていた人です。
健康的で規則正しい生活をしていたカントでも、ワインは好んでいたようです。

 

カント3つの批判の書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)が哲学・思想の世界では最も知られ、そのため批判哲学とも呼ばれます。
ただ、日本語で「批判」という文字だけを見ると、なんでも批判する万年野党のようなイメージがあるかもしれません。しかし、そこは哲学の世界です。そう単純なものではありません。
批判はドイツ語で「Kritik」、女性名詞です。
カントは「批判」「評判」などの意味を持つこの「Kritik」に、真理・真実に向かうための準備や予備的要素を与えました。それが批判哲学で、これを追い求めることで、人間の理性能力の限界値が分かります。この段階にならなければ、真の哲学、この場合は形而上学としての哲学になりますが、構築されないと考えていたのです。

 

従って「Kritik」は、理性・悟性・感性・判断力による人間の認識能力の限界を見極めるためのものだとなります。
なんだか難しい話になりましたが、もともとこの単語の由来はギリシア語の「krino」だそうで、意味は、選別や吟味などです、よりよいものを選ぶということで、それこそが「批判」だと解釈するのが分かりやすいかもしれません。

 

偉大な哲学者といわれるカントですが、実は一方で人種理論で白人至上主義などの問題点も指摘されています。
その代表的な個所は、1764年の「美と崇高との感情性に関する観察」に掲載されています。アフリカの黒人と白人とは、その差異において本質的な差異があることを論じているのです。
まだまだアフリカ諸国の黒人についての情報が十分でなく、また、当時最先端の文化水準だった欧州の固定観念から脱却できていない時代とはいえ、カントのこの論じ方は、それこそ批判(Kritik)の段階に達していないともいえます。

 

逆にそうだからこそ、規則正しく、健康的な生活を送るカントも、ワインの魅力に取りつかれていたのかもしれません。

 

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