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ヨーロッパ(Europa)の基礎知識 3

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
不定期連載のヨーロッパ(Europa)の基礎知識ですが、今回は第3回になります。

 

   

 

前回はEU(European Union)に触れました。今回からは歴史に入っていこうと思います。いわゆる「西洋史」です。

   

 

まず最初に、ヨーロッパの歴史を語る際には、ヨーロッパならではの時代区分があります。
それが、古代、中世、近代という3区分法です。日本史などは、これに近世などを加えてアレンジしていますし、最近の西洋史にも使われたりするようになりました。
この3区分法ですが、これはいかにもヨーロッパらしい区分で、主にルネサンスの人文主義者たちによるものです。ルネサンスが中心にありますので、古代ギリシア・ローマ時代が理想の時代で、ルネサンスはその時代の再生という扱いになります。そのため、古代とルネサンスの間にある中世は、古代のギリシア・ローマの文明が中断され、暗黒の時代であるとしています。

   

 

では、近世まで含めた各時代区分の境界は何かというと、これも様々な説があります。それでも一般的なものとしては、古代から中世に入るのは西ローマ帝国の滅亡になります。東ローマ帝国は滅亡していないので、どうなんだ、となりますが、東ローマ帝国滅亡は中世から近世の境界となります。またルネサンスから宗教改革までの時代となります。
近世から近代は、フランス革命以降となり、その後の産業革命から第一次大戦までの時代という考え方が一般的でしたが、これも最近では第二次大戦、冷戦も含めるようになってきています。
そうなると現代はベルリンの壁崩壊以降となります。

   

 

それでは、古代ヨーロッパに遡ってみます。
このシリーズの第1回で述べたヨーロッパに相当する地域ですが、ここに人が移住してきた時期は分かっていません。
現生人類として、はじめてヨーロッパに居住していたことが分かっているのは旧石器時代後半といわれます。その当時の人々は狩猟を中心とする採集民でした。フランスのラスコー洞窟や、スペインのアルタミラ洞窟で発見された壁画でもおなじみの時代です。年代でいえば、おそよ25,000年から10,000年くらい前になります。
まだこの時代は氷河期ですが、温暖化してきたのは約10,000年前で、新石器時代の紀元前5,000年くらいになると農耕文化がヨーロッパにも入ってきました。現在のトルコのアナトリアで始まったもので、家畜の飼育も伝わってきました。この流れはアナトリアからヨーロッパの広範囲へと伝播し、バルカン半島からブリテン島にまで及びました。

   

 

そして古代文明の時代です。
エジプトやメソポタミアの文明とは別に、ヨーロッパでは紀元前3000年から紀元前1200年くらいまで続いたエーゲ海文明が登場しました。
この文明は、ミノア(ミノス、クレタ)文明、ミケーネ文明、トロイア文明、キクラデス文明などがあり、前期の時代には、戦争がほとんどなく、比較的平和な時代だったようです。
古代オリエントとの交流もあり、エジプト文明やメソポタミア文明の影響は大きかったようです。文字も使われていて、メソポタミアと同じように粘土板に記述されていました。そこに記述された絵文字は、エジプトの象形文字と似ていました。

   

 

ミノア(ミノス、クレタ)文明の没落は、ミケーネによる征服が関係して、次のミケーネ文明へと繋がりますが、実は火山の噴火も要因だったといわれます。
サントリニ島のアクロテリで噴火の遺跡があるからです。さらにいえば、この周辺地域では、旧約聖書のモーセの「出エジプト記」、ギリシャに残る洪水伝説、古代ギリシャの哲学者プラトンによる「アトランティス伝説」など、古代から現代にまで残る様々な伝説が古代の地中海周辺には散らばっています。

   

 

エーゲ海文明については、遺跡の発掘で判明してきたことが多いですが、記述された記録としては、紀元前8世紀のホメロスによる「イーリアス」があります。長編叙事詩で、最古期の古代ギリシア詩作品です。
ギリシア神話を題材としたもので、元来は口承によって伝えられてきたものです。
しかし、ホメロスには実在した人物なのか、彼の作品といわれる「イーリアス」と「オデュッセイア」は、同一人物の作品ではないのではないか、等々、議論にもなっています。

   

 

そんなこともあり、古代のトロイア戦争も史実なのかを疑問視する人までいました。
ところが19世紀にハインリヒ・シュリーマン(Johann Ludwig Heinrich Julius Schliemann)が小アジアで発掘調査をしました。その動機となったのが、叙事詩に描かれた場所を再発見するためでした。その結果として、シュリーマンはトロイアという都市を発見し、次にケーネ文明の諸都市まで発見していったのです。
これでホメロスの作品に描かれたことが、真実であると証明されていったのです。

   

 

では、この続きは次回にしましょう。

   

 

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