今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

エディルネ(Edirne)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はエディルネ(Edirne)について勝手に語ります。

 

 

トルコの最西端で、ギリシアやブルガリアの国境に近い都市がエディルネ(Edirne)です。
トルコのヨーロッパ側に位置し、東トラキア地方になります。人口は約12万人です。
おそらくエディルネ(Edirne)という都市名では、あまり聞いたことがないという人が多いでしょうが、アドリアノープルという名なら、何となく耳にした人も多いのではないかと思います。ローマの五賢帝の一人ハドリアヌスの建設した都市ということで、ラテン語でハドリアノポリスとなり、ギリシア語でアドリアノープルになりました。ローマ帝国の東西分裂へ向かう時代では、重要な都市でした。
324年には、西の皇帝・コンスタンティヌスがと東の皇帝・リキニウスとの最終決戦がこの地で行われました。コンスタンティヌスが勝利したことで、単独の皇帝としてローマ帝国を支配するようになりました。次に351年には、コンスタンティウス2世と、ガリアを拠点にしたマグネンティウスの戦いがあり、コンスタンティヌス2世の勝利に終わりました。
そして378年、西ゴート人がドナウ川を越えました。ローマ領に入り、反乱を起こしたことに対し、皇帝・ヴァレンスが鎮圧に向かいました。しかし、この地の戦いで皇帝が戦死し、帝国の敗北という結果になりました。

 

ローマ帝国の東西裂後は東ローマ帝国領となりました。バルカン半島に位置することから当然の流れでした。
そしてオスマン帝国の侵攻です。14世紀にバルカン半島にまで進出してきました。1361年にはムラト1世はアドリアノープルを占領し、1366年にはオスマン帝国の新しい首都にしました。エディルネと改称されたのは、このオスマン帝国の首都になったときでした。オスマン帝国はその時代までの旧市街地が狭かったことから、市街地を拡張していきました。モスクやキャラバンサライなどイスラム都市としてのインフラ整備を行っていくとともに、イスラム教徒の移住を促進していきました。もともとブルガリア人の都市でしたが、この頃からトルコ人の人口が急増していきました。
1453年にイスタンブールへ遷都されてからは、オスマン帝国の副都として栄えるようになりました。

 

19世紀になると、バルカン情勢が大きく変化していきました。オスマン帝国とロシアとの戦争が繰り返され、露土戦争では直接の戦火にさらされるようになりました。1829年と1878年にはエディルネはロシア軍に占領されてしまいました。このとき、オスマン帝国の宮殿は荒廃することになりました。
20世紀には、第一次バルカン戦争により、エディルネだけでなく東トラキア地方が占領され、ブルガリアの領土に割譲されることになりました。
しかしこのブルガリアの動きに対して、周辺のギリシャ、セルビア、モンテネグロ、ルーマニア各国がブルガリアと敵対し、第二次バルカン戦争となりました。ここでオスマン帝国がエディルネの奪還に成功し、再びオスマン帝国領となりました。

 

ところが、第一次世界大戦後の1920年、セーヴル条約によりエディルネを含む東トラキア地方はギリシャへの割譲となりました。ただギリシアはトルコ人の祖国解放戦争に敗北していたことからトラキアを放棄しました。これでトルコへの編入となり、ギリシア人は強制移住となり、エディルネは完全なトルコ人都市となりました。

 

現在の国境線は1932年のローザンヌ条約により定められました。
ギリシアとトルコの国境はメリチ川となりました。ただエディルネはメリチ川両岸が市街地なため、西岸の幅6㎞だけがトルコ領になりました。
川の両岸の広がる市街地は、メリチ川の橋によって往来ができるものの、この国境によって鉄道が困ったことになりました。エディルネを通る主要鉄道はオリエント急行で、ヨーロッパ各都市とアテネやイスタンブールを結んでいます。ところがエディルネの駅は西岸にあったため、ヨーロッパ主要都市からエディルネへ向かう場合、ブルガリアからギリシアを通り、トルコのエディルネ駅に到着し、その後またギリシャに入り、またトルコに戻ることになりました。このように国境を何度も越えることは、現在のシェンゲン協定のあるヨーロッパでは問題ないですが、当時はギリシアとトルコの関係は悪く、一触即発の状態でした。決して良い状態ではなかったのです。
そこでトルコがメリチ川の東岸に新しい路線を建設することにしました。これでギリシアを通らずにブルガリアとを直接つながるようになりました。これが1971年でした。

 

 

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