今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

英雄都市ムルマンスク(Мурманск)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はムルマンスク(Мурманск)について勝手に語ります。

 

 

世界中がコロナ禍の現在、日本はこれから暑くなる季節を迎えます。
ワイン需要は気温の上昇とともに下がりますが、冷やしたスパークリングワインなどは暑い季節でも人気です。そこで、梅雨から夏へと向かう季節にあうワインを飲みながら、寒い都市をご紹介しようと思います。
ムルマンスク(Мурманск)です。

 

人口31万人弱の都市ですが、北極圏最大の都市です。ロシア連邦でも最大規模の港湾都市であり、ソ連時代には「英雄都市」の称号が授与されていました。
ロシアの首都モスクワから北へ約2000kmも離れた場所にあり、コラ半島の北岸に位置し、コラ湾を50kmほど南に入った沿岸部になります。モスクワより北欧のノルウェーやフィンランドとの国境のほうがはるかに近い位置です。
ここはまた世界最北の不凍港の一つです。北大西洋海流が暖流のため、その影響から海が凍結することがないようです。従って、港湾都市であるとともに軍港としても重要な場所となっています。
7月の平均気温は15度に達しない程なので、東京の11月の平均気温並みといえます。それでも1月の平均気温は氷点下8~13度なので、夏の気温から考えるほど寒くはないことになります。

 

この都市の成り立ちや歴史は、やはり不凍港と関係します。
1870年代にロシア帝国は北極圏に港町を建設する計画をし、アレクサンドル3世の時期になると、当時の名称だったムルマンまで鉄道を敷設し、大洋艦隊の基地を建設する構想が提案されました。これはバルト海の軍港の代わりとなることを意味していました。
ところが、この構想を現実化せず、1894年に皇帝がニコライ2世になると、この案は却下され、バルト海艦隊の母港は現在のラトビアのリエパーヤに建設することになりました。
20世紀になってから、ようやくムルマンスク港が創設されることになりました。当時、ロシア帝国内で最も新しくつくられた町であったことから、「ロマノフ・ナ・ムールマネ」と呼びました。しかし、半年後には二月革命が起こり、現在の名称であるムルマンスクに変更されました。

 

英雄都市の称号については、1985年にソ連政府によって与えられたもので、祖国防衛戦争時の功績を讃えたものでした。ソ連政府発行の勲章の中では最高章となるレーニン勲章と金星記章も授与されました。
それ以前の1971年には、労働赤旗勲章が贈られました。1982年には第一級祖国戦争勲章が贈られました。

 

ロシアの都市は、日本人にはなじみのない場所が多いでしょうが、実は興味深いところが多くあります。特に19世紀以降につくられた都市は、歴史は浅いものの、帝国から革命、社会主義と冷戦、その崩壊と、劇的な時代を経ています。
ありきたりな観光に飽きた上級者向けの観光地かもしれません。

 

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