今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

マリ(Mary)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はマリ(Mary)について勝手に語ります。

 

 

トルクメニスタンで4番目の規模を誇る都市がマリ(Mary)です。シルクロードのオアシス都市で、カラクム砂漠の中に位置します。ワインを飲みながら、知られざる歴史を垣間見るために、今回はこのマリを取り上げることにしました。

 

実はあまり知られていないのですが、マリのある現在のトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、アフガニスタン北部のアムダリヤ川上流部などに、青銅器時代の紀元前2000年前後に栄えた文化がありました。時代的にインダス文明と時期を同じくしていて、この時代としては高度な都市文化であったとされています。そのため、四大古代文明と並ぶことから、「第五の古代文明」とも呼ばれ、これを「オクサス文明」ともすることがあるようです。
他の文明と比べて発見されたのが遅く、そのためまだまだ研究途上です。ただ、交易が盛んだったようで、メソポタミア文明、エラム文明、インダス文明などの地域や文化との関係が注目されています。

 

この先史文化の考古学用語としては「バクトリア・マルギアナ複合(Bactria-Margiana Archaeological Complex)」といい、略称が「BMAC」になります。命名者はソ連の考古学者ヴィクトル・サリアニディで、1976年の発掘調査によるものでした。この時代は東西冷戦が激しかったこともあり、この発見は西側世界ではあまり知られませんでした。状況が変わったのがソ連崩壊後1990年代でした。そのため、どうしても知名度はまだ低いといえます。

 

この文明は、独立した文明だとする説がある一方で、メソポタミア文明やエラム文明からの移住してきた人々により生まれたものとする説に分かれています。ただ、ガンダーラと関係するものもあったり、遊牧民のアンドロノヴォ文化との接触もあったようです。それほど交易により栄えた文化という可能性があり、その後のシルクロードを予感させる気もします。

 

そのような古代文明の栄えていた地域から、紀元前6世紀になると、アケメネス朝ペルシャの支配下となり、すでにオアシス都市としての繁栄し始めました。メルブ遺跡がそれで、トルクメニスタン初の世界遺産に登録されました。当時、人口は100万人に達したともいわれていたほどで、仏教もで伝播したようです。

 

これが近代になると、グレート・ゲーム(The Great Game)に巻き込まれました。これは、イギリスとロシアの中央アジアの覇権を巡る抗争です。中央アジアでの情報戦をチェスになぞらえてつけられたものです。
1884年になると、ロシア帝国が侵攻したことでパンジェ紛争が起こりました。マルにはロシアからの入植者が入り、ロシアの軍事拠点となっていきました。これに対してイギリスとインドの軍が1918年にマリ周辺でボルシェビキ軍と対峙しました。

 

古代文明とオアシス都市としての繁栄、ソ連とイギリスに翻弄された時代、様々な歴史の顔を持つマリは、あらためて注目すべき都市といえるでしょう。

 

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