今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

アグリジェント(Agrigento)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はアグリジェント(Agrigento)について勝手に語ります。

 

   

 

2017年にワインに関する歴史的発見がありました。
イタリアのシチリア島南部にあるアグリジェント(Agrigento)近郊の洞窟で、約6000年前のワインが発見されたのです。
その洞窟はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている「神殿の谷(Valle dei Templi)」の近くでした。神殿の谷には7つの神殿遺跡があり、古代ギリシアの時代の紀元前5世紀に建てられたものが中心になっています。

   

 

さて、このワインの発見ですが、ワインの発祥地としては南コーカサス地方やアナトリア半島といわれていましたが、これでその説が覆すかもしれないほどの大発見でした。まだ断定するには至っておらず、さらなる研究の成果が期待されます。
発見されたワインは、住民が飲むためというものではなく、おそらく神への供物ではないかと考えられているようです。のちに神殿がつくられたように、太古よりこの周辺地域は神域だったのかもしれません。

   

 

このアグリジェントは、記録に残っている範囲からは、古代ギリシアの植民都市アクラガスを起源にします。マグナ・グラエキア(Magna Graecia)の一部でした。
紀元前8世紀から紀元前7世紀にかけての時代には、古代ギリシアの人口が急増していて人口過密状態となっていました。また、気候変動もあり、飢餓なども発生したことで、多くの人が生活難となっていました。そのために、ギリシアを離れ、新天地へ向かったりしていきました。これは単に避難的な側面だけでなく、輸出入による新市場開拓などの目的もありました。これによりギリシア人による地中海沿岸各地への植民が広がったのでした。ギリシアの西隣にあるイタリア半島やシチリア島には地理的な条件から多くのギリシア人が移住してきたのでした。
移住に際して、古代ギリシア人は言語や、神話、宗教も持ち込んでいました。
アグリジェントの神殿の谷も、まさにそのような中でつくられてものでした。

   

 

紀元前262年から紀元前261年にかけては、第一次ポエニ戦争中でしたが、アグリジェントをめぐるアグリゲントゥムの戦いがありました。
これは共和政ローマとカルタゴとの戦争で、大規模な戦いだったようです。この戦いに勝利したのは共和制ローマで、アグリジェントだけでなくシチリア島を支配することになりました。

   

 

   

 

アグリジェントでの古代ワインの発見により、今後、歴史が塗り替えられるかもしれませんが、もともとシチリア島では、紀元前8世紀ごろからワイン生産がはじまったとされていました。もちろん生産方法からブドウまで、古代ギリシア人が持ちこみました。
古代ローマ帝国の時代にはすでに有名なワインの産地として知られ、帝国内外への輸出が盛んになっていました。
ワイン産業が停滞した時期は9世紀で、この時代にイスラム教のアラブ人支配がありました。復活できたのは1061年のノルマンシチリア王国が建国されてからで、神聖ローマ帝国による支配となってからは再びブドウ栽培が活発化していきました。さらにブルボン家がシチリアの領有権を手に入れてからは、ブドウの大量生産に至りました。

   

 

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