今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

若きウェルテルの悩み(Die Leiden des jungen Werthers)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
緊急事態宣言の外出自粛中に、ワインと一緒に読む文学作品として、今回は『若きウェルテルの悩み』(Die Leiden des jungen Werthers)を取り上げて、勝手に語ることにします。外出自粛中の読書としては、『罪と罰』『ハーメルンの笛吹き男』『悲しみよこんにちは』『ペスト』に続いて5作目です。

 

 

『若きウェルテルの悩み』(Die Leiden des jungen Werthers)は、1774年に刊行されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の作品ですが、「ウェルテル」としているのは、おそらく日本だけなのではないかと思われます。
ドイツ語で「we」は「ウェ」ではなく、「ヴェ」です。語末で二格の「s」を除いた「ter」は、今どき「テル」と発音せず、「アー」に近くなりますので、「ヴェルター」か、もしくは最初の「er」部分を現代の発音にして、「ヴェアター」としたほうが正解といえます。明治時代の名残がそのまま残っているので仕方がないのですが、違和感あるタイトルです。
それはさておき、ゲーテについては、以前に「メフィストフェレスとワイン酒場」 で登場しています。そのゲーテのベストセラー作品で、刊行後には、主人公を真似た自殺者が急増するという社会現象まで巻き起こしたほどでした。

 

この作品はゲーテの実体験がもとになっているといわれています。
主人公が婚約者のいるシャルロッテに恋愛感情を抱く小説ですが、彼女のモデルとなった女性もシャルロッテ・ブッフです。ストラスブール大学から、ヴェッツラーに移ったときに舞踏会で知り合った女性です。
彼女はゲーテの友人のヨハン・クリスティアン・ケストナー(Johann Christian Kestner)と婚約中でした。
その後、ゲーテは誰にも告げずに故郷のフランクフルトに帰ってしまいました。それでもシャルロッテが忘れられず、彼女の結婚の日が近づくと、激しく苦悩することになりました。自殺すら考えたようです。
そんなとき、友人のイェルーザレムの訃報が届きました。1772年10月、彼は人妻への失恋により自殺したというものでした。
ゲーテは、この友人の自殺と、シャルロッテへの思いを重ね、この小説を執筆しました。この作品によって、失恋自殺の危機から免れたといえます。

 

実際の作品では、書簡体小説となっていて、二部構成になっています。
主人公が友人のヴィルヘルムに宛てた書簡によってストーリーが進んでいきます。第二部の途中から、編集者の開設が加わり、書簡と平行してシャルロッテや周辺人物の状況が説明されていきます。

 

ちなみにですが、ゲーテが愛したシャルロッテ・ブッフですが、1816年にゲーテと再会しています。その当時60歳でした。

 

Der Deutsche soll alle Sprachen lernen, damit ihm zu Hause kein Fremder unbequem, er aber in der Fremde überall zu Hause ist.

 

最後に、あえて最初にウェルテルの表記にケチをつけたのは、上記のゲーテの言葉を思い出したからです。
どんな意味かを知りたい人は、自動翻訳でも使ってください。支離滅裂な日本語にはならないと思います。

 

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