今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

ヴァナゾル(Vanadzor)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はヴァナゾル(Vanadzor)について勝手に語ります。

 

 

アルメニア共和国は、トルコの東、イランの北西にあり、南コーカサスに位置する内陸の小さな国です。ジョージアと並んで世界最古のワイン生産地といわれています。
以前にこの国の首都であるエレバンについては取り上げたことがあります。

 

現存する世界最古の都市・エレバン

 

ワインの歴史が古いのは、6100年前の醸造所跡が発見されたことでも知られていますが、同様にキリスト教を国教に定めたという点でも最古の歴史を誇ります。
そのアルメニア第三の規模を誇る都市がヴァナゾル(Vanadzor)です。
エレバンからは北に128kmほど離れた位置にあります。標高は1425mと高く、さらに都市の周囲にはバズム山地やパンバク山地などの標高2500m級の山々に囲まれています。

 

この都市の歴史は古いのですが、最初にここが集落となった時代のことは分かっていません。ただ、青銅器時代の遺物が発掘されていることから、その時代までは遡れるのかもしれません。
紀元前190年から紀元前66年まで続いていたアルメニア王国の末期の時代にはグガルク地方の町として記録されています。
第二次ロシア・ペルシア戦争の講和条約・トルコマンチャーイ条約(1828年)によってペルシア領アルメニアはロシア帝国領となりましたが、ヴァナゾルは1801年にはロシア帝国領になっていたことで、対ペルシャのロシア防衛軍の前線となっていました。
その結果、ロシア・ペルシャ戦争の最中だった1826年には都市が破壊されつくされてしまいました。

 

19世紀後半には、オスマン帝国支配下のアルメニア人とトルコ人民族主義者との対立が激化する時代になりましたが、ヴァナゾルでは1899年にトビリシへの鉄道が開通したことで、交通の要衝となりました。
第一次世界大戦中にはトルコ陸軍の侵略を阻止することができました。
そのためか、エレバンからヴァナゾルへ移り住んだ人も多く、他の移民も多くなったといわれています。

 

また、ヴァナゾルはアルメニア使徒教会のグガルク教区の拠点になっています。
アルメニア使徒教会キリスト教の非カルケドン派の教会で、この名称の由来は使徒がアルメニアにキリスト教を伝えたという伝承によります。
この伝承に登場する使徒とは、タダイとバルトロマイの二人ですが、実際に記録が残っているわけではないようです。実際、新約聖書ではタダイに関する記述は少なく、ほとんどが伝承によるものです。バルトロマイについても同様で、福音書の弟子として登場するだけで、他には記述されていません。

 

ワインの歴史から見れば、アルメニアはジョージアと並んで大切な国となるでしょうが、日本人には馴染みがないといえます。
だからこそ、あまり知られていない都市を垣間見るのは、これからも続けていきたいと思っています。

 

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