今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

シトー修道会(Ordo Cisterciensis)

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はシトー修道会(Ordo Cisterciensis)について勝手に語ります。

 

 

正月なので、人が集まって乾杯する機会も多くあるかと思います。
やはりそんなときに飲むワインは、フランスワインの代表であるブルゴーニュワインが華を添えてくれるでしょう。
フランス中東部に位置するブルゴーニュ地方は、ゲルマン民族大移動の時期(5世紀)に「ブルグンド王国」が由来となっています。(ブルゴーニュとブルグント王国
この王国が滅亡したのち、この周辺はブルゴーニュと呼ばれるようになったそうです。
古代ローマ時代からブドウ栽培が盛んな地域で、ブルグント王国の時代には、すでに修道院主体でワイン生産が行われていました。

 

修道院によるワイン生産といえばベネディクト派の修道院でした。その中でもクリュニー修道会とシトー修道会がワイン造りでは高品質なものを生産していたことで知られます。ベネディクト派では「必要とするものは、自ら生産すべし」という教えがあり、それを実践していたわけです。
ちなみにベルギーのベネディクト派修道院ではビールが造られています。
さて、そのシトー会ですが、修道士モレームのロベール(Robert de Molesme)により、1098年に設立されたものです。シトーは地名です。
シトー修道会の特徴は「聖ベネディクトの戒律」を厳密に守る点にありました。そのため豪華な典礼を否定し、彫刻や美術を使った教示も禁止していました。教会の装飾も十字架だけで、簡素無比のシトー式の建築が生まれました。
そのため、同じくベネディクト会修道院のクリュニー会の貴族的なやり方とは真っ向から対立する関係となっていました。
壮麗な衣類を身にまとい、華美な雰囲気を持つクリュニー会の修道士と違い、シトー会の服装は質素で、染料を使わない白い修道服を着ていました。「白い修道士」とも呼ばれる所以です。

 

またシトー会は森林の開墾も行い、新しい農法を普及させ、自ら農作業をしながら農民らを指導していきました。
ただ農民への布教や貧民救済については、クリュニー会でも行っていました。しかし、俗世間の有力者からの支持を受けていたのがクリュニー会だったため、有力者により私有修道院の寄進なども行われていました。この点でも違いは明確でした。

 

修道士モレームのロベールは、シトー会の原点を創設したものの、厳しすぎる修道生活を嫌った修道士とともにモレーム修道院へ戻ってしまいます。彼はもともとクリュニー会の修道士で、モレーム修道院院長だったのです。
内部分裂により、ロベールはシトー修道院を設立したといわれています。
ロベールのあと、シトーのアルベリック(Albéric de Cîteaux)が後任となり、次にステファン・ハーディング(Stephen Harding)が後を継ぎました。この3人がシトー修道会の創立者となっています。

 

ロベール死去後、西暦1222年にローマ教皇ホノリウス3世により列聖されました。
ただ、シトー会設立とその方向性を決めた功績はあるものの、わずか1年でモレーム修道院に戻ったことから、どれだけ後世に影響を与えたのか疑問もあります。
クリュニー会に反する簡素で清貧な要素についても、後世のイメージでしかなく、むしろクリュニー会の伝統を延長したものではないかという話もあります。実際、ロベールの牧杖は金メッキされた豪華なもので、シトー会でイメージされる「簡素」という要素はなかったともいわれています。

 

ロベールの功績はともかく、シトー会では高品質なワインが作られていたのは事実で、ブルゴーニュワインの品質を保証するものだったわけです。
新年会でぜひともブルゴーニュのワインをお召し上がりください。

 

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