今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

グレゴール・ザムザにワイン

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はカフカについて勝手に語ります。

 

 

滋賀県のワイナリーで「ヒトミワイナリー」というのがあります。
そこには「Kafka Blanc」という名のワインがあります。
この「Kafka」は、チェコ出身のドイツ語作家であるフランツ・カフカ(Franz Kafka)が名の由来だそうで、彼の代表作「変身」にちなんでいるそうです。
日本でもよく読まれる名作で、現在ではカフカはジェイムズ・ジョイス、マルセル・プルーストと並ぶ20世紀文学を代表する作家になっています。

 

しかし、一般の人にとって、「変身」は設定の不条理さとストーリーの単純さを加味しても、よくわからない作品なのではないでしょうか。
ストーリーを知らない人に少しだけ紹介しましょう。

 

ある朝、販売員をしているグレゴール・ザムザは、自宅のベッドで目覚めます。しかし、そのとき自分が巨大な毒虫になってしまっていることに気が付きます。
戸惑いつつも、もう少し眠ることにしたものの、姿勢を変えるのが難しくなっています。そのまま、グレゴール・ザムザは、現在の仕事に対する様々な不満に思いを募らせます。その不満の中には朝が早いのも含まれています。しかし、両親の多額の借金もあり、いくら不満があっても仕事を辞めるわけにはいきません。

 

結局、毒虫に変身したことで、グレゴール・ザムザは、その後、部屋に閉じこもる生活になります。妹のグレーテでは彼の姿を嫌悪するようになったものの、世話をしてくれます。
この生活が続くと、グレゴール・ザムザは、部屋の壁や天井を這い回るようになりました。しかし、壁際にかかっていた雑誌の切り抜きにへばりついた姿を見た母親は気を失ってしまいました。そのときに帰宅した父親は、グレゴール・ザムザにリンゴを投げつけます。
グレゴール・ザムザは傷を負い、満足に動けなくなってしまいました。

 

傷を負った生活の中で、家族では妹が就職し、彼の世話もしなくなりました。さらに変化したのは、自宅の一部屋を貸し出したことで、グレゴール・ザムザの部屋は物置となってしまいました。
ある事件から、グレゴール・ザムザの姿が関係して間借りしていた人たちを怒らせることなってしまい、家族は失望することになりました。その結果、グレゴール・ザムザは家族から見捨てられてしまいます。彼はやせ衰え、家族への愛情を思いながら息絶えてしまいました。

 

翌日、グレゴール・ザムザの死体は片付けられました。

 

この物語では、グレゴール・ザムザが毒虫に変身したことを不思議に思うことはなく、また、なぜ変身したかもありません。
また、毒虫はドイツ語の原文では「Ungeziefer」となっており、毒虫だけでなく害獣の意味もあります。大きさを考えると、虫より有害な小動物をイメージしたほうが良い気もします。さらにいえば、この作品が実存主義的は評価を得ているのも、原文で冒頭のシーンにドイツ語特有の再帰動詞を使っている点も指摘できる気がしますが、これはドイツ語では一般的だと反論されるかもしれません。しかし、個人的には、この使い方こそがこの作品のポイントと考えています。
ただし、独りよがりの勝手な解釈です。
さて、そんな「変身」を読みつつ、ワイン片手に秋の読書をしましょうか。

コメントはありません

ワイン通販なら

想い出生まれ年ワイン、デザイン自由オリジナルワイン

スペシャルコンテンツ

オールドワインの魅力

最新のブログ記事

カテゴリー

タグクラウド

月別アーカイブ