今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

アリウス派からカトリックへ

プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回は西ゴート王国(Regnum Visigothorum)について勝手に語ります。
ワイン生産量の多いイベリア半島を支配した西ゴート王国は、アリウス派からカトリックへの改宗を行いました。

 

 

西暦507年、フランク族に敗れた西ゴート王国は南フランスからイベリア半島に拠点を移しました。
560年にはアタナヒルド王により、首都がトレド(Toledo)になりました。 現在のマドリードから南に71kmの距離にある場所です。
587年には、レカレド王のよりカトリックに集団改宗しました。国家単位では、589年の第三回トレド教会会議により、西ゴート王国は公式にアリウス派からカトリックへ改宗したことになりました。

 

アリウス派はというのは聞き慣れないかもしれませんが、名称はアレクサンドリアの司祭だったアリウス(250年頃~336年頃)に由来します。
アリウス派は「アリウス主義」(Arianismus)というキリスト従属説を主張するものです。
いわゆる「三位一体(Dreifaltigkeit)」という、父なる神・神の子・聖霊の三つが「一体」であるとする教えとは異なります。三位一体はカトリック教会やプロテスタントだけでなく、正教会、東方諸教会でも大半の教派が支持しているものです。
アリウス派の場合、キリストの神性を神よりも下位に置くことで、イエス・キリストの神性を否定したともいわれます。
しかし、これはカトリック教会などの見方によって、「神性を否定」したとするもので、実際には必ずしもそこまでの断定はできないようです。アリウスは「ロゴスなる神」「独り子なる神」としてキリストを捉えています。神性を否定している表現とは到底思えません。それくらい論点があっていない気もします。

 

実際、かなり難しい論争でもあり、神と世界との関係について、その媒介の捉え方が微妙に異なるだけで、神性の否定などという大げさな点に及ぶのかどうかすら分かりません。正統派の立場では、神のロゴスというキリストを神の領域にしたのに対し、アリウスは神ではなく神の被造物の領域にしたことで、キリストを被造物の領域から神への養子となったとする「養子論的従属説」になりました。
この従属説は、アリウスが初めて主張したものではなく、カトリック教会で聖人とされているアンティオキアのルキアノスなどもそうでした。

 

ともかく、西ゴート王国はカトリックに改宗したことで、アリウス派の反乱を鎮圧する側になり、トレドはキリスト教西ヨーロッパ世界の宗教的政治的首都にまでなりました。

 

王国の滅亡はキリスト教と対峙するイスラム勢力によるものでした。
711年にウマイヤ朝がイベリア半島に上陸し、西ゴート王国は滅亡しました。最後の王はロデリックでした。

 

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