今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

古いワインは美味しいのか? Vol.1

シエル・エ・ヴァンでは様々なワインを取り扱っていますが、古い年代物のオールドヴィンテージワインの取り扱いにも力を注いでいます。

 

理由は2点。

 

一つはビジネスとして、「生まれ年のワイン」をプレゼントするというお客様のニーズに応える為。

 

この場合、お客様のニーズは純粋にワインの味わいではなく、原料のブドウの収穫年を表すヴィンテージ(年号)にあります。もっと乱暴にいえば、ヴィンテージの数字だけに価値をお持ちです。

 

生産者やワインのスタイルよりも、生まれ年がラベルに印字されていることが大切なのです。

ビジネスライクなお話ですが、売上を上げるには、例えば30年熟成レベルの物でも7000~8000円位と安価な物が最も売れ行きが良く、『生まれ年のプレゼント用』の古いワインに関しては、当店では出来るだけ安価なオールドヴィンテージワインを揃えることに努めています。

 

 

では、30年熟成レベルの古酒で、7000~8000円で販売できるワインは美味しいのでしょうか?

 

 

ハッキリにいうと、その 【価格に見合った】 品質・美味さは到底期待できません。

 

 

若いワインでそれだけのお金を出せば、それこそ高級ワインといえる素晴らしいワインが買えるわけで、純粋に味わいだけを考えるなら絶対に古いワインよりも若いワインを買うべきです。

 

古いワインは年々消費が進み、当然個体数は減少します。

その希少性から、味わいに関係なくワインの取引価格は上昇するので、必然的に古いワインは高くなります。では30年熟成の7000~8000円程度のワインは、元々(若い現行ヴィンテージといえる時期)はいくらほどで販売されていたのかというと、おおよそ2000~3000円程度なのです。

 

ですから、純粋に味わいをお求めになるときに、このようなワインを買うことは絶対に避けるべきです。

所詮、並級品のワインなのですから、これほど高額なお金を出す価値はありません。

 

またワインは古くなれば美味しいのではなく、大切なのは『飲み頃』です。

熟成すれば美味しいのではなく、個々のワインが持つポテンシャルに見合った飲み頃が、そのワインの一番美味しい時期なのです。

 

リリース価格2000~3000円の並級品ワインの飲み頃はせいぜい10年程度。

フランスで造られる比較的長期熟成向けのクラシックスタイルのワインでも、5~10年程がいわゆる飲み頃で、この期間がもっともワインが輝く時期でしょう。そして更にプラス5年間程が、古酒特有のチョイ枯れ感を愉しめる時期。それ以上となると、そのワインが持つ本来の魅力はもう楽しむことはできません。

 

ですからそのレベルのワインの、30年熟成や40年熟成の味わいとなると、もう飲み頃を過ぎた、エキス分の薄いワインとなっています。

 

しかしだからといって不味いというわけではなく、またワインに求めるニーズが『年号』そのものにあるのなら、確かに味わいそのものはピークを過ぎてはいても、それ以上に、生まれた年、就職された年、結婚した年など、想い出深い年号のワインを飲むことに大きな意味が、そして価値があるはずです。
ご自身の素晴らしい想い出や様々な出来事、苦労、そしてその苦労を乗り越えて今があること、そんなことを想い出しながら味わって頂ければと思います。

オールドヴィンテージワインの味わいは、単純にワインのエキス構成そのものの美味しさだけでなく、それ以上の深い価値があるのです。

 

 

さぁ、ここまで読んで、

 

『なんだ、結局オールドヴィンテージワインって美味しくないのか!』

 

って思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そう短絡的なお話ではありません。

大切なことは

 

『飲み頃』 なのです。

 

~ 続く ~

 

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