さて、もっとはっきりと『テクニカル』な部分に目を向けようと思います。
台木:
収穫量が多い、あるいは少なくなるように造り手自らが意図して戦略化されているか?
酵母:
醸造家は、畑固有の野生酵母(自然酵母)を使っているか?それとも購入した培養酵母を使っているのか?
収量と樹齢:
高収量はワインを水っぽくします。低い収量とは通常1ヘクタール辺り5トン未満もしくは35~40hl/haですが、より多くの凝縮感と個性を持つワインを造ることができます。更に、若い樹は収量が高くなる傾向があり、樹齢の高い樹は実も小さく、造れるワインの量も少なくなります。凝縮感を高めるために、若い樹に対してはしばしば間引きが必要です。
収穫の哲学:
果実は、より多くの酸を確保するために未熟な段階(青々とした涼しい気候の赤果実の風味となる)で収穫されているか?それとも、その品種のみずみずしさ、豪華さを強調するために完熟してから(ダークフルーツの風味と、低い酸をのたらす)収穫されているか?
醸造哲学と設備:
ワインのアロマや風味を変えることができる技術は驚くほどたくさんあります。さらに、どのような設備を選ぶか(プレス機、除梗機、等々)によって、出来上がるワインには相当な違いが産まれます。
~~ 続く ~~
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