今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

旨安ワインの品質基準

安くておいしい!うまくて安い!!旨安ワイン。

 

政権が変わりましたが、デフレ真っ只中の日本の景気を何とかしていただかないと、グラン・ヴァン(偉大なワイン)の売上は下がる一方・・・業界全体ではグラン・ヴァンの売上は40%程ダウンしております。。

某大手ワインショップが高級ワインの投げ売りを開始し、それに連られて多くの酒屋も大幅値下げ。

今は利益よりも現金回収が必須の高級ワイン市場・・・当店も頭が痛いところです。。

 

ってことで昨今は旨安ワインのニーズが非常に高まっています。
当店でも旨安ワインの取り扱いを11月前後を目途にスタートします。

当店ではオールドヴィンテージ等グラン・ヴァンに関しては、すべて航空便による自社直輸入を行っていますが、旨安ワインとなると自社輸入だけでは間に合いません。また安さを追及すると航空便での輸送では無理があるので、どうしても海上輸送になります。

現在、各ワインの詳細情報の収集や、インポーターとの契約云々に追われておりますが、10月の後半には取り扱いを開始できるよう努めておりますので、乞うご期待くださいませ。

 

 

さて、ところで旨安ワインといえば、一体どこを基準に「旨い」と「安い」を判断するのかが課題になります。

基本的には

 

「価格を超えた旨さを持つワイン」

 

となりますが、特に「旨さ」というのは味覚の領域であり、個人の好みによって左右されるものなので、明確な線引きはとても難しい作業です。

しかし、だからといって適当に安いワインを何でもかんでも旨安ワインといっていては意味がありません。

例えば1000円のワインを「旨い」といっても、あくまでも「1000円の割には」という補足が付く場合が殆どで、「安い」はクリアできても「旨い」をクリアできているワインが殆ど見当たらないのが、旨安ワイン市場の現状ではないでしょうか?

個人的な意見としては、1000円、いや1000円代のワインで旨いと思ったワインは正直ありません。。今後の出会いに期待していますが。。

 

もちろん価格レンジが大きく違うグラン・ヴァンと同列で比較できませんが、私が思う旨安ワインとは、あくまでも「旨い」という条件をクリアしていることを第一義とし、次いで「安い」と続くワインだと認識しています。

安いだけのワインは旨安ワインではなく安ワインなのです。

 

 

では当店がどのように旨安ワインをセレクションするのか?

できるだけ個人の主観に左右されない明確なロジックを落とし込んで判断する方法はないのか?

色々考えた結果、当店では栽培~醸造等製造方法を品質基準とすることにしました。

この方法ですと、客観的に品質が高いのか低いのかを判断できます。
長い歴史のあるワイン造りにはその製造工程が科学的に解明されており、製造方法を品質基準に用いることが、最も個人の好みに左右されないセレクションになると判断しました。

その上で、最終的には試飲にて旨さを見極めます。

 

すでに複数のワインの採用を決定しておりますが、それらは上記の判断基準にてセレクションしたワインであり、手前味噌ですが皆様にご納得いただく自信は相当あります。

 

では製造工程の具体的なチェック項目は何のか?

を以下にご紹介します。

 

  1. 植樹密度が高い
    栄養成長を抑制して樹体の大型化を防ぎつつ、生殖成長を促進して果房に栄養を向けさせるためには植樹密度を上げて樹同士を競合させる必要があります。グラン・ヴァン等はヘクタール当たり1万本近い高密度で植樹が行われています。これによりブドウの樹は我先にと地中から栄養素を吸収しようとするため、根が大きく深く張ります。ブドウの樹体は腰上から背丈ほどですが、根は長いものですと地中50~100mも伸びます。
  2. 手摘みの収穫比率が高い
    収穫には機械式と人間の手で摘む手摘みとがあります。ブドウの果実はとても酸化しやすいのですが、機械式ですとどうしても皮に傷が付き酸化が促進されます。また収穫時にブドウの善し悪しの選別も行えません。グラン・ヴァンのように100%手摘みとまではいいませんが、いくらかは手摘みが行われていることを条件とします。
  3. 自然派である
    ビオ・ディナミやリュット・レゾネ等オーガニックを意識した製造が行われていることは、健康という側面にはとても重要です。普段飲み用のワインだからこそ、自然派にはこだわりたいところです。また、実はオーガニックな造り込みというのは健康という側面以上に大切な、テロワールの忠実な再現という観点からもとても重要な要素です。テロワールの個性が落とし込まれていないワインはお世辞にも良いワインとはいえません。
  4. 発酵にバイオテクノロジーが過度に採用されていない
    農薬や除草剤が多く使われた畑には発酵に必要な微生物が生息しておりません。またブドウに付着する自然酵母なども良い発酵には欠かせませんが、化学薬品により自然酵母も期待できません。一般的に低価格レンジのワインは、培養した酵母を利用することが多いのですが、この方式ですとテロワールがまったく生かされず、個性のないワインとなります。
  5. 樽熟に最低6ヵ月以上
    単純に樽熟期間が長ければ良いとわけではありませんが、基本的には長い方がより複雑で豊かなワインが出来上がります。事実グラン・ヴァンの殆どは、16~24ヵ月間ほど樽に詰められ立派なカーヴにて熟成が行われます。目指すスタイルによってマチマチではありますが(フルーティさを求めたスタイルの場合、樽熟は短めとなります)、最低6ヵ月間の樽熟が行われていることを条件とします。白ワイン等は違った判断になります。
  6. SO2の使用量が規定の半分以下
    ワインには酸化防止のためSO2が添加されますが、フランスの法律で赤白各ワインにおいて使用量が規制されております。この規定使用量の半分以下に抑えられているワインを条件とします。これは私の個人的な意見ですが、SO2の使用量が多いワインで深酒すると、「嘔吐」という最悪の結果を招きやすいと思っています。経験上。。

 

 

ザッと書き上げましたが、これ以外にもまだまだ色々あります・・・が、余り専門的なことばかりをいってもしょうがありませんのでこれくらいにしておきます。

 

これら条件を見極めるには生産者からの情報提供が不可欠です。

当店ではこれらの情報をすべて収集し、そして確認をした上で旨安ワインのセレクションを決定していきます。

 

どうしても上記条件をクリアするとなると、2千円から3千円を超える価格レンジが中心になってしまうのですが、やはり「旨い!」が第一義でなくてはなりません。

 

フランスワイン|ヴィンテージワインのワインショップ – シエル・エ・ヴァン

 

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