ビオロジックがどんどんブドウ農家に広がっているようです。
これはワイン愛好家にはとても良いニュース。
現在、ワインの銘嬢地といわれる区画でも、実は枯渇した畑が多い。
長年の農薬・化学薬品の使用により、本来地中に生息するはずの微生物がいない。
テロワールとは、地中の微生物をも含めたブドウ栽培における環境なのです。
微生物がいない畑で栽培されたブドウだから醸造しようにも良い発酵が行われない。
そこで登場するのがバイオテクノロジー。
科学の進歩とはおそろしいものです。
バイオテクノロジーで人口的に発酵させるものだから、テロワールの個性などは表現されるはずもない。
現在フランス、特にボルドーの生産者などは100%オノログと契約している。
オノログとは醸造コンサルタント。
消費者を研究し、どのような味わいのワインが売れるのかを指導する。
またワインの醸造法も指導する。
これにて生まれる結果がワインの均一化。
ワインの個性とは、造り手、テロワール、ブドウの出来により差があってこそ表現されるものではないでしょうか。
ビオロジックの普及は単に健康上の問題だけでなく、ワインの個性にとっても良いニュースですね。
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