Livining in Wineby シエル・エ・ヴァン

今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • ディオニュソスとヒポクラテスとワイン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はワインの歴史について語りたいと思います。全てを語るのは大変なので、ヨーロッパに伝わった頃に焦点を当てます。

     

     

    ワインといえばヨーロッパというイメージが強いと思います。
    歴史的にもヨーロッパに伝わったのは紀元前3000年以上前ともいわれます。
    伝わった地はギリシアです。

     

    フェニキア人によって伝えられたといわれ、古代ギリシャでワインは盛んに造られるようになりました。
    ギリシャ神話では、酒の神であるディオニソスの登場です。豊穣とブドウ酒と酩酊の神です。

     

    ワインの伝来の神話も残っています。

     

    エジプトやシリアなど、各地を遍歴したディオニュソスはイーカリアー村で農夫イーカリオスのもてなしを受けた。
    ディオニュソスはそのお礼として、イーカリオスに葡萄の栽培と、ワインの製法を伝授した。イーカリオスはそのワイン製法を実践し、完成したワインを村人たちに振舞った。
    しかしここで悲劇が起きた。
    生まれて初めて酒を飲んだ村人にとって、「酔う」ということそのものが理解できなかった。毒を盛られたのではないか、と誤解するようになり、村人たちはイーカリオスを殺害してしまった。
    娘のエーリゴネーはその死体を見て、激しいショックと悲嘆により、その場で首を吊ってしまった。

    この悲劇の次第を知ったディオニュソスは怒った。
    村の娘を全員、狂気に陥らせ、しかも集団縊死させたのである。

    やがて村人たちはワインが毒ではないと知り、誤解であったことを気づいた。村人たちによって殺された父と自殺した娘を丁寧に供養した。これによりディオニュソスの怒りも収まった。
    これ以降、この地は葡萄の産地として名を知られるようになった。

     

    何ともいえないギリシア神話のワイン伝来物語でした。

     

    神話はともかく、紀元前1100年ごろには、既にギリシャは有数のワイン輸出国だったようです。

     

    もう一点、古代ギリシャとワインの関係を。

     

    医学の父と呼ばれるのがヒポクラテスですが、ワインについて医薬品として扱う記述があります。効能効果は、解熱作用・利尿作用・疲労回復でした。
    古代ギリシャは、ディオニュソスに代表される「酒」という役割だけでなく、医薬品でもあったというのは、何とも興味深いことです。

     

  • ワインのコルクはなぜ長さが違うのか?

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はワインそのものではなく、コルクについて知られざる秘密を語ります。

     

     

    まず、コルクの長さですが、3cm~6cm程度が一般的です。従って一定の長さというわけではありません。

     

    実は、この長さの違いは値段の高さに比例すると、いわれています。

     

    コルクが長ければ長いほど高価なワインであるといわれるのは、当然ながら理由があります。
    コルクが長いほどボトルの密閉性は高まります。そのため熟成期間が長いワインには密閉性を重視するため、5.5cm以上のコルクを必要とします。それゆえ高級ワインは長いコルクになるという図式になるわけです。
    逆に熟成させる必要のないお手軽ワインは、そこまでの密閉性が必要ないので、短いコルクで十分だということです。

     

    では、金属キャップは?

     

    さらに手頃なワインとなると、コルクすら使わず、金属キャップが使われる場合があります。
    手でひねるだけで開くので、何とも便利です。
    当然ながらこれも、長期熟成させるタイプのワインではないので、まず問題ありません。

     

    最後に、そもそもコルクとは何でしょうか?

     

    コルク樫の樹皮から作られるものです。主にスペイン、ポルトガル、イタリアの原産が多いようです。弾力性と復元力が優れている素材のため、圧縮し、ボトルの内側に押し込めば、復元して密閉性が高まる効果があります。

     

    余談ですが、時々、コルクの表面に結晶がついていることがあったり、カビが生えていることがあったりします。何だか危なそうに思う人もいるでしょうが、これはどちらも問題ありません。

     

    結晶は「酒石」で、カビは湿度が保たれた場所で保管されていた証拠ともいえます。品質が悪くなったことを意味しません。まして飲んで危険になる、という意味ではありません。

     

  • ワインを飲む順番

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    ワインを複数用意した際、どの順番で飲むのが良いでしょうか?
    勝手に語っていきます。

     

     

    同じ銘柄・同じ年代のワインなら、飲む順番は関係ありませんが、タイプの異なるワインの場合、どちらを先に飲むか、考えてみるもの良いでしょう。
    基本はライト感覚のものからヘビー感覚のものへ、という順番です。

     

    あるいは、こんな図式もあるかもしれません。

     

    食前酒 : スパークリングワイン
    食中酒 : 白 → 赤
    食後酒 : 貴腐ワイン

     

    ビールだったらアルコール度数の低いものから高いものへという順番もありますが、やはりワインと同じように「軽 → 重」が一般的かもしれません。

     

    軽いとか重いというのは、ボディ、要するに舌で感じる味わいの重い・軽いに関係します。
    軽いものから、重いものへ、辛口から甘口、若いワインからヴィンテージワインへ、等々によって、各々のワインの味わいを感じ取りやすくなるといわれます。

     

    よくいわれることで、重いワインのあとに軽いワインを飲むと、味が薄くなってしまったり、甘口のあとに辛口を飲むと、辛さが際立って旨味がなくなるとかというのも、頷ける話といえます。

     

    でも注意しなければならない点もあります。

     

    もし複数のワインをプレゼントで渡し、一緒に食事会で飲む場合、プレゼントした相手があまり飲めない人だとしたら。
    高価なヴィンテージワインを開ける前に、もう飲めない状態になってしまったら本末転倒です。

     

    最も大事なのはプレゼントした相手のことをよく考えることが重要で、順番はその後の話です。

     

  • 知られざる世界のワイン・ランキング

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    知られざる世界のワインについて、ランキングでお伝えします。

     

     

    まずはワインの原料であるブドウの栽培面積です。

     

    ブドウ栽培面積の上位10か国(2016年、単位:ヘクタール)

    • 1位: スペイン(97万5000)
    • 2位: 中国(84万7000)
    • 3位: フランス(78万5000)
    • 4位: イタリア(69万)
    • 5位: トルコ(48万)
    • 6位: アルゼンチン(22万4000)
    • 7位: チリ(21万4000)
    • 8位: ポルトガル(19万5000)
    • 9位: ルーマニア(19万1000)
    • 10位: オーストラリア(14万8000)

     

    この順位で驚くべきは中国でしょう。
    中国とワインの組み合わせは馴染まないかもしれませんが、実はブドウ栽培そのものは多いのです。もちろん、この順位はブドウ栽培面積の順位で、実際に収穫されるブドウの大半はワインというよりは果物としてとか、あるいは加工してジュースにするとかの原料になるわけで、必ずしもワインの生産量と直結はしません。
    それでも世界2位というのは驚きかもしれません。

     

    では、実際のワインの生産量はどうでしょうか。

     

    ワイン生産量の上位10か国(2016年、単位:hl)

    • 1位: イタリア(5090万)
    • 2位: フランス(4360 万)
    • 3位: スペイン(3930万)
    • 4位: 米国(2390万)
    • 5位: オーストラリア(1300万)
    • 6位: 中国(1140万)
    • 7位: 南アフリカ(1050万)
    • 8位: チリ(1010万)
    • 9位: アルゼンチン(940万)
    • 10位: ドイツ(900万)

     

    ブドウ栽培面積とワイン生産量とは一致しません。
    それでも、ここはまた中国に注目かもしれません。もしかしたらワインでも中国勢力が強くなっていくのかもしれません。

     

    日本人がワインで最もイメージするフランスは、イタリアについで2位でした。
    イタリアのほうが生産量が多いというのは、わかるようなわからないような、そんな感じでしょうか。

  • ヴィンテージワイン・「あたり年」と「はずれ年」

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    ヴィンテージワインを語るとき、よく「あたり年」「はずれ年」という言葉が聞かれます。

     

    プレゼントとしてヴィンテージワインを贈る場合、何となく気にしてしまうかもしれませんが、この意味とは何でしょうか?

     

     

    この「あたり年」「はずれ年」というのは、ワインそのものではなく、原料のブドウの収穫時の状態のことを差します。

     

    ブドウは、天候の良し悪しによって味が変わるといわれています。そのため、天候に恵まれた年のブドウは「あたり年」となり、天候不順の年は「はずれ年」となります。
    天気が良い日が続いた年は、ブドウがよく熟すため、糖度が高くなり、濃厚な味になります。一方、天気が悪い日が多いと、酸味が強くなり、味は軽くなるといわれます。

     

    では、「はずれ年」に収穫されたブドウを原材料とするワインはまずいのでしょうか?

     

    答えは「否」か、より正確にいえば「そうとは限らない」となります。

    すでに述べたように、「あたり年」「はずれ年」とは、あくまでブドウの出来不出来のことです。いくらブドウが良くても、必ずしも品質が高くなるとは限りません。極端なことをいえば、ブドウの品質が良いだけで、ワインの造り手が手を抜いたり、素人だったりしたら、決してブドウの品質に比例してワインの品質も上昇するわけではありません。同様に、「はずれ年」のブドウでも、造り手によって十分にブドウの品質をカバーすることができることもあるのです。

     

    ヴィンテージワインをプレゼントする場合、もしとことん拘るなら、「あたり年」「はずれ年」とともにワインの造り手についても考慮しないとならなくなるでしょう。
    しかし、プレゼントとしてヴィンテージワインを受け取る側は、そこまでの気遣いが理解できるかどうかは、その人次第となるでしょう。
    贈る相手によっては、そこまで拘らないといけない人もいるでしょうが、ヴィンテージワイン、特にその人の「生まれ年」のワインをプレゼントするのは、拘るポイントはそこじゃないかもしれません。

  • ボルドーとブルゴーニュ(食事に招かれた場面のプレゼント編) 

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    ボルドーとブルゴーニュの違いについてですが、今回は食事に招かれた場面のプレゼント編です。

     

     

    食事に招かれたので、手土産としてプレゼント用のワインを用意するとします。
    この場合、相手からリクエストがあれば、それに応じたワインを用意するだけですみます。しかし、あくまで気を利かせてワインを持って行くとなると、最初に考えるのは、どんな食事内容かということでしょう。肉か魚か、和食か、フレンチか、イタリアンか等々。

     

    もし料理の内容がわからなかったとしたら、ボルドー、ブルゴーニュ、どちらを選択すれば良いでしょうか?

     

    一般にボルドーのワインは香りが繊細、ブルゴーニュは香りが華やか、といわれます。この側面を捉えれば、ボルドーは女性的、ブルゴーニュは男性的といえます。食事に招いてくれた人の性別で判断することもできそうな気がします。
    しかし、別の見方でいえば、ボルドーはタンニンが強い傾向にあるため男性的なイメージ、ブルゴーニュは淡い色をしているので女性的というイメージもあります。

     

    要するに判断できない、ということになります。

    そこで結論、食事内容にあわせられない、性別にあわせられない、ということであれば、以下の選択肢が良いでしょう。

     

    もし、招待してくれた人がワインに詳しいなら、話のネタにもなるので、高価でもヴィンテージ・ワインを、詳しくないなら、質より量で、タイプの異なるものを複数プレゼント。

    細かいことは考えず、ボルドーでもブルゴーニュでも良いのです。食事に招いてくれた人へのお礼、気持ちなのですから。

  • ボルドーとブルゴーニュの違い

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    本日はボルドーとブルゴーニュの違いについてです。

     

    どちらもフランスワインの代表産地で、ワインに詳しくない人でも「ボルドーとブルゴーニュ」を聞いたことがあるという人も多いことでしょう。

     

    違いを説明しましょう。

     

    まず、場所が違います。
    何を当たり前なことを、とお怒りになるかもしれませんが、日本人はフランスだけでなく欧州の具体的な地域について、よく知らないのではないかと思います。

    ボルドーはフランス南西部の大西洋の近くに位置し、パリからは直線距離で498kmです。ワインはジロンド県全域にわたる地域が「ボルドー」を名乗っています。
    ブルゴーニュは広大な地域を指し、コート・ドール県のコート・ド・ニュイ、オート・コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ボーヌ、ソーヌ=エ=ロワール県のコート・シャロネーズ、マコネー、ローヌ県のボジョレー、さらにその遥か西方に位置するヨンヌ県のシャブリの8つの地区のワインになります。

     

    「ボルドーはワインの女王、ブルゴーニュはワインの王様」

     

    フランスワインで双璧をなすともいえます。
    歴史的にはボルドーは長い期間、イギリス領でした。そのため、フランス王室に知られていたのは、ボルゴーニュで、その当時から「ワインの王様」といわれていました。
    ボルドーは、いわばフランス領になってからボルドーの言葉にかけて、「ワインの女王」になったともいわれます。

     

     

    では、肝心な味の違いは? 特徴は? ぶどうの品種は?

     

    勉強しましたので、このブログでおいおい語っていきましょう。

     

  • ワインの香り それは猫の、、、

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    本日はワイン屋の店長らしく「ワインの香り」について語ります。

     

    ワインの香りを語るのは何もソムリエだけではありません。
    と、いうより、世間で語られている「香り」についての表現ですが、よく分からないものも多数あります。

     

    その中で驚きの「香り」の表現を紹介しましょう。

     

     

    猫のおしっこのような香りです。

    フランスのボルドー原産「ソーヴィニヨン・ブラン」を使ったワインについて表現されます。
    独特の香りで、チオールという物質が、猫のおしっこと同様に含有していることから、そのように表現されるのだとか

     

     

    猫を飼ったことのある人なら、かなり不快な臭いを連想するでしょう。
    そんな悪臭をイメージするワインを飲む人なんて、いるのでしょうか?

     

    ちなみに、某大手のワインメーカーでは、「グレープフルーツ」や「青草」という表現がされています。要するに「猫のおしっこのような香り」というのは、業界内の表現といえそうです。

     

     

    では、本当はどうなのでしょうか?

     

    まだ店長に就任したばかりのハヤシには、飲んだ経験がなく、何もコメントできません。

  • ヴィンテージワインを語る

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    店長就任を記念して、シエル・エ・ヴァンが扱っているヴィンテージワインについて語ります。

     

    ヴィンテージは英語の「vintage」。
    私は英語が得意なので、馴染みのある語句です。「~の頃」とか「時代」などを意味します。

     

    ヴィンテージワインというと、何やら高級そうな雰囲気が出てきますが、元々はぶどうの収穫から醸造、瓶詰めまでの工程を意味するものでした。語源はフランス語の”vendange”だそうです(wikipediaより)。
    ところが現在では、ぶどうの収穫年の記載、要するにワインの製造年月のことをいうようになっています。

    特に当たり年のワインの事を指すようになり、そのため高級ワインの代名詞にもなっています。

     

    複数の年号のワインをブレンドして作ると、必然的にヴィンテージワインにはなりません。年によってぶどうの品質の差が大きい地域では、ヴィンテージワインは少なくなることになります。

     

    生まれ年のワインをプレゼントするということは、厳密にはヴィンテージワインを贈ると全く同じではないでしょうが、その人が生誕した年をキーワードとした「気持ち」「思い」を贈るという意味で、どんな高級ワインより価値あるものといえるのではないでしょうか。

     

     

    だから、今日も私はワインを贈ります。

     

  • ワインをフィリピン人にプレゼントする

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンが新装開店致します。
    新しく店長に就任したのが、私、ハヤシです。

     

    シエル・エ・ヴァンはワインを販売しますが、実は本当に販売しているのは違います。
    プレゼントする相手への「気持ち」をワインという形にしたものです。

     

    だから私は様々な人たちに「気持ち」をプレゼントさせて頂いています。
    仮にプレゼントする相手がワインについて詳しくなくとも、例えばその人が誕生した年のワイン、あるいはその人の画像が入ったオリジナル・ラベルのワインだったら、それだけで他とは違う「気持ち」が伝わるでしょう。

     

    先般はフィリピン人にワインをプレゼント!

     

     

    どうですか、この笑顔。

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