Livining in Wineby シエル・エ・ヴァン

今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • フレーヴァードワイン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はフレーヴァードワインについて勝手に語ります。

     

     

    フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)と同様になじみのないワインとして、フレーヴァードワインがあります。
    このワインは、醸造されたワインだけを楽しむのではなく、さらに一工程が加わります。香味をつけるのです。
    果実や甘味料、薬草などをワインに加えるのがフレーヴァードワインです。

     

    おそらく一番有名なのはヴェルモットでしょう。
    あるいはサングリアを例に挙げたほうが良いかもしれません。

     

    主に食前酒の用途として楽しむのが、フレーヴァードワインの特長で、またカクテルの材料としても多く使われています。
    当然ながらワインに加えるものは種類が多く、その加えられたものや産地によって、まったく異なるものになります。
    代表的なものを少しだけ解説しておきましょう。

     

    ヴェルモット(Vermut)は、白ワインにニガヨモギなどの香草やスパイスを配合して作られます。香草・薬草は40種類を配合するといわれます。
    主要産地はイタリアとフランスで、日本では「果実酒」の扱いではなく「甘味果実酒」になります。

     

    サングリア(sangría)は、赤ワインにレモン、リンゴ、バナナ、オレンジなどの果物と甘味料を入れ、ブランデーやシナモンなどを加えたものです。
    主要産地はスペインやポルトガルで、赤ワインではなく白ワインを使う場合は、サングリア・ブランカ(sangría blanca)といいます。
    スペインでは比較的安いワインで製造されることが多く、しかも家庭でも手軽に作るともいわれます。しかし、日本ではスペインと同じやり方をすると酒税法違反になります。

     

    ドイツではグリューワイン(Glühwein)があります。
    ただし、これはフレーヴァードワインというようりもホット・ワイン(ホット・カクテル)と呼んだほうが日本ではわかりやすいといえます。
    グリューワインもワインに香辛料を加え、しかも温めるのが特徴です。クリスマスによく飲まれます。

     

    欧州ではワインと絡んだ文化がたくさんあり、日本人にも少しずつ浸透してきたといえるかもしれません。
    しかし、本場のワイン文化を堪能するのは、やはり現地でないと難しいものです。

     

  • フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はフォーティファイドワインについて勝手に語ります。

     

     

    フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)と聞いても、よほどの人でなければ、どんなワインなのか想像できないかもしれません。
    日本語で「酒精強化」とあるように、醸造過程でアルコール、つまり酒精を添加して製造するワインのことです。そのため、一般のワインと比べて必然的にアルコール度数は高くなります。
    そもそも「fortified」が「アルコールを加えて強くする」や「栄養価を高める」などの意味があるようです。

     

    では、どんなアルコールを添加するかというと、40度以上のブランデーが最も一般的です。
    この添加によって、完成したワインのアルコール度数は15度前後に上昇します。通常のワインが12度前後ですから、その差額分がブランデーによるものとなります。

     

    どんなところのワインがフォーティファイドワインかというと、シェリー、ポートワイン、マデイラワインが「世界3大フォーティファイドワイン」といわれています。国で言えば、スペインやポルトガルが中心です。
    どちらもイベリア半島にある国ですが、この半島の気候は欧州としては高いことから、保存方法が他の諸国と比べて難しい環境でした。そこでアルコール度数を高めることで、ワインの質を維持し、腐敗を防ぐことができるとして、誕生したといわれています。
    これは添加したアルコールによって、微生物の活動が抑制されることから考えられたと思いますが、この効果は船での長距離輸送でも威力を発揮します。

     

    フォーティファイドワインは醸造過程でアルコールを添加することでできますから、添加するワインは赤でも白でも良いことになります。

     

  • スターリンが愛したグルジアワイン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はスターリンについて勝手に語ります。

     

     

    ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン(Ио́сиф Виссарио́нович Ста́лин)といえば、独裁者であり、今はなきソビエト連邦の第2代最高指導者として知られます。
    出身地はグルジアで、現在のジョージアです。
    当時のグルジアはロシア帝国の支配下にあり、彼はキリスト教(正教)の神学校に通っていましたが、無神論者になり、わずか15歳にしてマルクス主義に傾斜し、革命運動にも参加していました。
    レーニンによるボリシェビキ派が起こした十月革命に加わり、ソヴィエト連邦誕生に深く関与していきました。
    そして、レーニン死去後に後継者争いに勝利し、独裁者への道を歩んでいきました。

     

    スターリンの故郷であるグルジアは、彼の味の好みのベースとなっていたようです。
    グルジア料理は、伝統的な郷土料理が多く残り、塩漬けのチーズや西洋料理としては辛いスープなど、豊富にありました。
    権力を手にし、クレムリンでの生活になってからのスターリンは、ロシア料理も日常化したようですが、ワインについては生涯、グルジア産を好んだといわれています。

     

    有名な逸話では、記者からスターリンに「一番幸せなときはどんなときか?」という質問を受けたときの回答です。
    スターリンは記者に「上質のグルジアワインを飲む」ときだと言ったのです。彼はグルジアのカヘティ産の白と赤、それぞれのワインを飲むことが一番幸せだったのです。

     

    そのスターリンが愛したワインは、現在のジョージアになってから、日本や中国へ積極的に売り出そうとしています。
    ソ連崩壊後、独立国となったジョージアですが、ロシアとの関係は切り離せません。それでも日本や中国へとワインの販路を広げ、ロシアの後ろ盾がなくても大丈夫な国へと変貌しようとしているのかもしれません。

     

     

    そんなスターリンの愛したワインを、歴史の重みとともに味わいたいものです。

     

  • エンゲル係数とワインの関係

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はエンゲル係数とワインについて勝手に語ります。

     

     

    家計の消費支出に占める食料費の割合をエンゲル係数といいますが、日本は上昇傾向にあるといいます。
    2016年のデータですが、二人以上の世帯におけるエンゲル係数は25.8%でした。この数値は1987年以来29年ぶりの高水準になったということで、当時はかなり話題とになりました。
    翌年の2017年は25.7%で、ほぼ横ばいでした。やはり高水準です。
    ちなみに単身世帯では、2017年が24.5%、2016年が25.1%でした。
    このエンゲル係数ですが、数値が低ければ低いほど生活水準が高いとされています。そのため、日本では貧困化の現象がおきているとか、二極化になったとかいわれたりします。

     

    エンゲル係数(Engelsches Gesetz)とは、ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表したものです。
    エンゲル係数の数値が高いほど生活水準が低いというのは、これは、食糧費は人間が生命維持をする関係で、他の支出、例えば嗜好品などと比較して、極端に節約するのは難しいことから、そのようにいわれることです。
    逆に言えば、嗜好品なども含めた他の支出割合が多くなるということは、生活水準が向上していることを意味し、概ね経済成長に伴ってそのように変化するといわれます。

     

    実はエンゲル係数だけから日本の現状を語るのは無理があります。
    月単位でのエンゲル係数を見ていくと、それがよくわかります。
    例えば、2017年の月単位でのエンゲル係数を見ていくと、年間平均が25.7%に対して、12月のエンゲル係数は28.0%とかなり高くなっています。
    この傾向は過去に当てはめても同様で、2008年まで遡っても、年間平均が23.2%に対して12月は25.1%でした。
    これだけエンゲル係数が上昇する12月といえば、クリスマスや大晦日などのイベントがあります。
    誕生日は各自バラバラなので、特定の月に集中しませんが、12月はイベント盛りだくさんといえるでしょう。その月に係数が上昇するということは、単純に食糧費が生命維持のため、という考え方では語れないといえるでしょう。

     

    特別なイベントには普段以上に食費を伸ばしていく傾向は、普段、ワインと縁がなくとも特別なときにはワインを飲む、贈る、などがあっても不思議ではないということです。
    と、いうことで、ワインのプレゼント専門シエル・エ・ヴァンとしては、12月に限らず、贈って喜ばれるワインを多数用意していますので、ぜひご利用ください。

     

  • シャルル・ボードレールとワイン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はシャルル・ボードレールについて勝手に語ります。

     

     

    飲んでいる人間の歓喜に匹敵するものはなにもない。飲まれたワインの喜びを除いては

     

    シャルル・ピエール・ボードレール(Charles-Pierre Baudelaire)のワインに関する格言です。
    フランスで近代詩学、印象主義の基礎を築いたボードレールは、詩という文学の可能性を示した人物で、ランボー、ヴェルレーヌ、マラルメらに影響を与えました。「近代詩の父」と称されたりしています。
    それほどの詩人が表現しただけあって、ワインを飲む喜びについて、最大の詩的賛辞になっているといえるかもしれません。

     

    シャルル・ボードレールはワインに関してだけでなく、多くの名言があります。
    紹介していきましょう。

     

    英雄とは、終始一貫して自己を集中する人間である」(ヴジエーヌ。ドラクロアの作品と生涯)
    恋愛が面倒なのは、それが共犯者無しではすまされない罪悪という点にある」(赤裸の心)
    恋愛とは、売春の趣味に他ならない。しかも、いかに高尚な快楽でも売春に還元できないものだ」(火)
    神が存在しないとしても、やはり宗教は神聖であり神性を備えているであろう」(火箭)
    老若を問わず棺桶が同じ大きさだということは、聡明な死が示す奇怪な、魅力的な趣味のシンボルだ 」(悪の華)

     

    最後のものは「悪の華(Les Fleurs du mal)」からの引用で、これがシャルル・ボードレールの唯一の定型詩集です。
    近代人、または近代文明そのものの批判が、鋭い表現で記述され、近代人の生きる苦悩と絶望を明確に意識化した作品です。その表現方法は、独特の音楽性と喚起力に富む単語を使って表現していきました。

     

    ワインを飲みながらシャルル・ボードレールの詩の世界に没頭しようと思います。

     

  • 初詣とワイン

    明けましておめでとうございます。
    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    本年もワインに関連したことを勝手に語るシエル・エ・ヴァンの店長ブログを引き続きよろしくお願い致します。
    新年最初のテーマは「初詣」です。

     

     

    日本人が正月に行う代表的なものに初詣がありますが、あまりに習慣化していて、深く考えたことはないのではないでしょうか。そこで、ワインを飲みながら、ゆったりとした気持ちで初詣を考察してみます。
    最初に、Wikipediaで調べてみると、おもしろいデータがありました。(Wikipedia「初詣」

     

    ノーリツが2006年12月に行ったインターネット上のアンケートだそうですが、初詣に毎年行くと答えた年齢層の割合は70歳以上が59.1%、20歳代では44.4%、20歳未満では75%がほとんど行かないという回答だったそうです。
    調査データが古いので、もしかしたら現在では状況に変化があるかもしれませんが、年齢層が高いほど初詣にいく傾向があるとすると、他の伝統行事と似た状態といえるのかもしれません。

     

    初詣の起源については諸説あるかと思いますが、正月行事として寺社に参拝するというのは、「恵方詣り」がありました。
    恵方とは毎年変わるもので、陰陽道で、その年の福徳を司る神である歳徳神が在位する方角のことです。
    従って、自分が居住している土地を基準にして、恵方に当たる方面の寺社に参詣することが恵方詣りです。

     

    対して初詣は、参拝する寺社の方角に関係がないことから、大正時代以後は恵方詣りが廃れ、初詣が一般化したともいわれます。
    実は恵方詣りには鉄道会社の思惑とも重なったことがありましたが、初詣も大晦日から元日にかけて臨時の電車を運行したりすることで鉄道会社が関係しています。初詣の参拝客の多い社寺への交通アクセスの要となり、 関東では成田山新勝寺、川崎大師などが代表格といえるでしょう。

     

    それにしても、神社でも寺院でも良いというのが、いかにも日本人らしい風習と言えます。
    実際に毎年発表される初詣客の順位では、1位が明治神宮で神社、2位から5位の間に成田山新勝寺、川崎大師、浅草寺の寺院と鶴岡八幡宮の神社が混在しています。
    神仏習合の名残があることで、日本人らしい正月の姿といえます。

     

    世界には巡礼の旅が多くあります。
    しかし、初詣はそこまで本格的でなく、気軽な参拝であり、毎年行われる習慣として、確かに日本に根付いています。ワインでも飲みながら参拝先を探すのも良いでしょう。

     

  • サムアム・ワイナリー

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はサムアム・ワイナリーについて勝手に語ります。

     

     

    サムアム・ワイナリーは、タイのワイナリーです。
    熱帯にある東南アジアのタイで、ブドウ畑をイメージするのは無理がある気がしますが、実はこのサムアム・ワイナリーは、東南アジア最大規模のワイナリーなのです。

     

    タイの首都はバンコク。
    北緯13.7度ですから、すぐ南側に赤道が走っています。熱帯特有の気候で、バンコクの平均気温は29度程度なので、東京の真夏の平均気温と変わりません。
    四季ではなく、乾季と雨季にわかれます。
    ブドウ栽培に適していない感じもしますが、乾季の時期の豊富な日照量は濃縮したブドウの果汁を生み出すともいわれています。

     

    このサムアム・ワイナリーは、ブドウ農園をいくつか所有しています。バンコクの南西に位置し、距離は約60km離れたサムット・サコーン、そこからさらに南側に位置するホアヒン、それにバンコクを挟んで反対方向、つまり北東にあるサラブリなどにあります。この中でホアヒンはタイ王室の保養地がある場所としても知られています。
    また、ホアヒンのホアヒンヒルズヴィンヤード(ไร่องุ่น หัวหินฮิลส์ วินยาร์ด)は、540エーカーの広さを誇る規模で、ホアヒンの市内からは西へ約50キロも移動した場所です。
    タイらしく、象に乗ってブドウ畑を見て回ることもできるそうです。

     

    ブドウの品種では、タイの土着品種であるマラガブランもあります。
    マラガブランの歴史は古く、1685年にフランスのルイ14世の使節団によりアユタヤ王朝のナライ王に贈られたと言われています。

     

    では、タイのワインの特徴は何かと言うと、スパイシーな味わいだとよく言われます。タイ料理も様々なハーブを使い、複雑な辛さを出す独特の料理ですから、ワインもスパイシーで相性は最高といえるかもしれません。

     

    欧州のワインや新世界のワインに分類されない、東南アジアのワインというのも、なかなか興味深いといえるのではないでしょうか。

     

  • エノトリーア・テルス(Enotoria Tellus)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はエノトリーア・テルスについて勝手に語ります。

     

     

    ワイン生産量が世界一なのはイタリアです。
    このイタリアを称してエノトリーア・テルス(Enotoria Tellus)と呼んだりします。
    これは「ワインの大地」という意味で、古代ギリシア人が表現したものです。

     

    フランスのワインと決定的に異なるのは、フランスのようにワイン産地として有名な場所がないことです。フランスであれば、ブルゴーニュやボルドーなど、すぐにワイン産地として知られる地域があります。
    しかし、生産量でフランスを上回るにも関わらず、イタリアにはそのような有名な地域がありません。
    ブルゴーニュやボルドーなどが、そのままワインの代名詞的になり、ある意味でブランド化したのに対し、イタリアでは、そのような限定的な地域に関係なく、国中で良質なワインを生産しているからだ、ともいえるかもしれません。

     

    このイタリアですが、エノトリーア・テルスといわれるように、古代ではギリシア人との関係があります。
    しかし、ローマ帝国以前の歴史については実はよくわかっていないようです。
    イタリア民族は紀元前8世紀頃に定住したといわれているものの、エトルリア人により征服され、紀元前6世紀になってエトルリア人に対する反乱があったとされています。その反乱ですが、イタリア民族の中のラテン人だったそうです。
    その結果、共和政の国家に近いものができたといわれています。ただ同時期にギリシャ人も移住していて、イタリア半島の先端やシチリア島などの地域で都市国家が形成されていました。
    他にも、スパルタからの移民といわれるサビニ人、カンパニアやモリーゼにいたサムニウム人、オスキー人やウンブリア人などがいたようです。

     

    ワインはギリシアからもたらされたと考えることができますが、この時代のイタリアは多民族国家の集まりで、現在の視点で見る限りではなかなか想像できない状況だったといえるかもしれません。
    そんなイタリアのワインを今夜は飲もうかと思います。

     

  • クリスマスを祝う

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はクリスマスについて勝手に語ります。

     

     

    12月25日はクリスマス(Christmas)なのは、もはや知らない人はいないでしょう。
    しかし、このクリスマスとは何の日なのか、詳細についてどれほどの方がご存知でしょうか?

     

    クリスマスとは、一般的にイエス・キリストの誕生を祝う祭のことです。そのため降誕祭ともいうもので、イエスの誕生日ではありません。イエスの誕生を祝う祭りのことです。
    しかも厳密にいうと、教会暦による日程なので、「12月24日の日没から12月25日の日没まで」がクリスマスになります。
    従ってわれわれが世間一般で言っているクリスマス・イヴとは、12月24日の夕刻からの時間になり、教会暦ではクリスマスとして扱われます。

     

    では、なぜキリストの生誕祭が12月25日なのかは、ご存知でしょうか?

     

    これはミトラス教が関係しています。
    ローマ帝国で、まだキリスト教が国教になる以前の話です。
    帝国内で12月25日にナタリス・インウィクティと呼ばれる祭典がありました。ソル・インウィクトゥスとは不敗の太陽神で、この誕生を祝う祭りでした。
    ミトラス教では、ソル・インウィクトゥスが太陽神であるミトラスで、冬至により、太陽がもっとも顔を出さない日を迎え、その後は徐々に太陽の影響力が増加していくことから、この12月25日が「再び生まれる」日としたのです。つまり冬至を祝うことで、短くなり続けていた昼の時間が冬至を境に長くなり、それはすなわちミトラスが1年毎に生まれ変わっているという信仰になったようです。

     

    このローマ帝国内の習慣を国教化されたキリスト教が吸収したのです。
    日本でも神道が仏教の一部を吸収し、日本神話に登場する「神」が仏教の四天王や菩薩、如来と同化するのと同じ現象です。
    強大な勢力を持つキリスト教がローマ帝国に取り入れられてことにより、ミトラス教は衰退し、クリスマスとして一部がキリスト教に残りました。

     

    実際、「新約聖書」にはにイエス・キリストの生誕日についての記述はなく、また、明確な生誕日も定説がないに等しいのが現状です。
    だからこそ、キリストの誕生日を祝うのではなく、誕生したことを祝うのがクリスマスなのです。

     

    そのように厳密に考えてしまうと、クリスマスの日程にキリスト教的な意味はなく、聖なる日でもなんでもないことになってしまいます。
    ワインと関係の深いキリスト教ですから、クリスマスにワインを飲む必然性もなくなってしまいます。
    それではワイン屋としては困るので、厳密な意味でクリスマスを考えるのはやめて、とにかく、聖なる、いや、聖なると思われるクリスマスにワインを飲みましょう!

     

  • テロワール

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はテロワールについて勝手に語ります。

     

     

    みなさんは「テロワール」という言葉をご存知でしょうか?
    フランス語です。「terroir」になりますが、「土地」を意味する「terre」から派生したようです。
    では日本語では?

     

    まず「Hatena Keyword」では、「ワインに現れる葡萄畑の気候・地勢・土壌の個性」「ワイン産地、とくにフランスの有名ワインの伝統的な特徴」「(人や、ありとあらゆる作物についての)土地柄」となっていました。
    「コトバンク」の「飲み物がわかる辞典」では、「ワインの味わいの決め手になる、ぶどう畑のある土地の性質。一般に、ぶどう畑の土壌、地勢、気候、人的要因などにより総合的に形成されるもの」となっていました。

     

    どうも日本語では一つの単語に相当するものがないようです。
    意味としてはブドウを取り巻く全ての自然環境のことで、その要素として「場所」「気候」「土壌」などのそれぞれの特徴のことを指す単語が「テロワール」となるようです。
    ワイン好きなら、ブドウの品種だけでなくテロワールにもこだわりたいのがよくわかります。実際、同じ品種であっても土壌の影響を受けてたり、ワインベルトがあるように気候にも関係します。

     

    ただ、そこまでマニアックにワインを追求するとなると、それはそれで大変な気もします。
    しかも日本語に相当する単語がないので、人にも伝えにくいのが難点です。

     

    ただこれを別のもの、例えば日本酒に置き換えると、日本人は十分にテロワールを意識していた気もします。
    米は同一品種が各地で栽培されています。〇〇産として、こだわる方もいますし、さらに日本酒では「地酒」として各地の味を飲み比べたりします。これは原料の米のテロワールが関係して、味に違いを出しているといえます。
    ワインも全く同じといえるのでしょう。

     

    好みの品種だけでなく、産地のテロワールまで加味してワイン選びができるようになるには、かなり幅広く飲んでいかないと難しいでしょうが、そこまで追い求めなくても気軽に飲むのも重要です。
    特に年末年始は飲む機会も多いでしょう。ぜひワインもより多く飲んでください。

     

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