今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • 2007年ヴィンテージワイン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回は2007年のフランスワインについて勝手に語ります。

     

     

    ワインのブログらしく、ヴィンテージワインの特定の年について、それなりのことを書こうと思います。
    プレゼントする相手の誕生年だったり、会社の創立年だったりする場合、自ずとヴィンテージワインの選択肢は限られます。それでもその年が、どのような出来栄えだったかは少しは気になることでしょう。
    特にその年の気候状況によってブドウの生育が大きく左右され、最終的にワインの評価にも影響します。
    ただ、各年を細かく調べるのは大変なので、気が向いたときだけこのブログに掲載しようと思っています。

     

    そこで、最初に取り上げるのが2007年です。
    平成から令和になりましたが、2007年は平成19年です。
    この年にスティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表した年なので、この年を意味もなく選びました。
    では、本題です。フランスワインの2007年ヴィンテージは全体的に良好な評価を得ているようです。
    しかし、気候的には決してブドウ栽培に最適とはいえませんでした。特にシャンパーニュでは5月に雹の被害があり、夏まで雨の多い年だったこともあり、ブドウに病気が発生したといいます。
    気候が回復したのは8月くらいで、その後は良い条件でしたが、雨と病気の影響を完全に払拭することはできませんでした。

     

    ブルゴーニュも春から夏にかけて気候は不安定だったこともあり、ブドウにとっては日射量が少なめでした。
    湿度も高かったことで、カビの問題もありました。
    それでも2007年のヴィンテージワインとしては、まずますの出来栄えともいわれ、決して損はないといわれます。

     

    ブルゴーニュワインを探す

     

    ボルドーでも雨の影響はありました。
    ここでも湿度が悪影響を与え、病気も一部で発生したようです。
    ただし、天候が回復してから収穫を遅らせるなどで、良質なワインとなったともいわれます。

     

    ボルドーワインを探す

     

    改めて2007年を振り返ると、個人的にはブルガリアとルーマニアがEU加盟国になったことが思い出深い気がします。
    ウィーンで東欧の人々との交流が多かったこともあり、感慨深いものがありました。
    フランスワインを語りながら、実はドイツ語圏やハプスブルク家と関係のあった国々、スラブ系の国々に関心が高いことも影響します。

     

     

    機会があれば、別の年も調べましょう。

     

  • ラングドック=ルシヨン

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はラングドック=ルシヨンのワインについて勝手に語ります。

     

     

    ラングドック=ルシヨン(Languedoc-Roussillon)は、かつて経済圏になっていて、言語がオック語(Langue d’Oc)を話す地域だったことに由来しています。
    場所はフランス南部で、地中海のリオン湾に面した地域です。
    フランスを代表する風光明媚な保養地として知られるコート・ダジュール(Côte d’Azur)にも近く、地域圏内にはスペインの自治体も飛び地であります。
    現在はミディ=ピレネー地域圏と統合したことで、ラングドック=ルシヨン=ミディ=ピレネー地域圏となりましたが、この旧経済圏のワインはAOC認証でラングドックのワインとなっています。
    とにかく広大で、ラングドック=ルシヨンのワインは、フランス全土のブドウ栽培面積の35%程度に及びます。ボルドーと比較すると6倍にもなります。
    しかし、AOC認証でいえば、広大な面積の割にそれほど多くAOCワインがあるわけではなく、どちらかといえば日常で消費するワインが多いといえます。

     

    そんなワイン産地ですが、主要産業はそればかりでなく、造船、石油精製、鉄鋼から、さらには電子機器の製造も含まれます。しかも近海の海域で天然ガス、ウラン鉱が産出されます。かなり両極端な地域といえます。

     

    気候は地中海性で、ブドウ栽培には適しています。むしろ恵まれすぎた環境により、手間をかけずに収穫できることから、安価なワインが大量に生産されてきました。
    そのせいか、日常生活用として「お茶代わり」にもされたほどでした。
    その後は品質向上の動きになり、ボルドーなどからAOCの厳しい規制を回避し、自由なワイン作りをしたいという優れた醸造家が多数移入してきたこともあり、大きく変わってきました。

     

    ところで「ラングドック」ですが、当初は女性形で、途中から男性系へと変化しています。フランス語は「男性」と「女性」しかありませんが、途中から変化するのも珍しい気がします。地名は一部の例外を除いて中性扱いするドイツ語のほうがわかりやすいです。
    また、古くはセプティマニア(Septimanie)と呼ばれたこともあります。
    5世紀頃のようです。

     

  • マリアージュ(mariage)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はマリアージュ(mariage)について勝手に語ります。

     

     

    本来、ワインとは直接関係のない単語だったにも関わらず、ソムリエの試験問題にまでなる「マリアージュ」という言葉がよく出てきます。
    フランス語なのでフランスワインで料理との相性について、「この料理には、このワインといいマリアージュだ」などと、よくわからない表現をしたりします。
    マリアージュ(mariage)そのものの意味は「結婚」を意味します。
    ですので、ワインと料理の結婚ということになります。

     

    この表現はいかにもフランス的で、本来は別々のものだったものが、最初からひとつの存在であったかのような状態であることを意味します。2つのものが見事に調和し、それをメタファー的に表現しているのです。
    ワインでいえば、よくあるパターンとして、チーズ(fromage)と一緒にワインを飲むことで、2つの味が調和した状態になり、この状態をマリアージュというのです。
    AとBという全く異なる物質が、一緒になることで調和し、AやBのそれぞれ単独の存在価値を超えて、一体化した存在に昇華する、すなわちそれが結婚を意味するマリアージュです。

     

    このマリアージュについては、ワイン関連でいえば、単純にワインと料理の相性の良さの意味で使われているかもしれません。
    しかし、単に相性の良い組み合わせであれば「ペアリング」のほうが適切と言えます。
    マリアージュの本来の意味からすれば、AとBが組み合わされて、新たなCが誕生する、というような次元になるかと思います。

     

    好みには個人差があります。
    自分だけのマリアージュを見つけるのも良いかもしれません。

     

  • オック語方言のプロヴァンス

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はプロヴァンスについて勝手に語ります。

     

     

    フランス国内でも最も古いワインの歴史を持つ地域がプロヴァンス(La Provence)地方です。
    紀元前よりブドウが栽培され、現在ではロゼを中心としたワインの産地です。高価格ではなく比較的手軽なワインが多く、しかもワインに馴染みのない方にも飲みやすいものが多いのが特徴です。
    地中海に面した地域のため、温暖な気候で理想的なブドウ生育環境で、AOC認証も多くあります。

     

    ワインの歴史が古いということは、地域的に見てギリシア人やフェニキア人の植民が行われたことを意味します。
    フランスですから、話されている言語はフランス語だと思うのは当たり前ですが、歴史的に見ると、もともとはオック語の方言だったようです。
    プロヴァンス語といっても問題ないようです。
    フランスの政府機関からは公用語として認められていないものの、現在でも教育機関で選択科目に入っているほどで、現役でプロヴァンス語を話す人も数十万人程度はいるといわれます。
    欧州言語は日本人が考えるほど単純でなく、地域の歴史と絡めた言語については無知かもしれませんが、日本でも東北や沖縄の方言を想像すれば良いかもしれません。

     

    ところでこのプロヴァンス語のもとであるオック語ですが、政治的理由からすればこれもフランス語の方言といえますが、実はロマンス語からの派生というのが言語学的には正しいようです。
    ロマンス語はラテン語の口語に起源を持つ言語ですから、オック語はフランス語に限らず、イタリア語もスペイン語と同じ根を持つ、いわば並列する言語ともいえます。
    オクシタニアといわれる地域があり、そこはオック語を話す人が居住する地域のことを意味し、その範囲はかなり広大です。
    ロワール川以南フランス南部、イタリアのピエモンテ州の一部、スペインのカタルーニャ州アラン谷などが範囲となります。そのため人口は何と1400万人もに達します。
    プロヴァンス語もオック語の方言ですから、現在のフランス領土よりも上記のオクシタニアに属する政府が仮にあるとすれば、独立運動に発展してもおかしくないのかもしれません。ヨーロッパの国を教科書的に学んだことしかない人には、この感覚は分かりづらいかもしれませんが、ヨーロッパとはそういう地域なのです。

     

    では、プロヴァンス地方の人々はどのような生活をしているのかというと、もちろんフランスからの独立を考えているわけではありません。
    地中海地方らしい典型的な高地居住様式(Habitat perché)によって街が形成されている場合が多く、中世の様相を保持している傾向があります。
    丘陵部に「高地居住様式」があるということは、逆に谷底に相当する地域には肥沃な土地があり、農業地域と街が見事に分離しているともいえます。

     

    歴史の側面を見ていくと、さらにこの地域のことが深くわかりますが、今日はこのへんまで。機会があれば、あるいは覚えていたら、続きを記しましょう。

     

  • ヴァン・ド・ペイ

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はヴァン・ド・ペイについて勝手に語ります。

     

     

    ヴァン・ド・ペイとはフランスのワイン法によって定められたワインのカテゴリーになります。
    AOC認証(参照:アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)されたワインより下位に位置しますが、テーブルワインより上位になります。
    法律上の区分なので、産地名を表示することができます。また、ヴィンテージワインとしても扱われます。

     

    では、具体的にヴァン・ド・ペイとは何か、というと日本酒の「地酒」をイメージすると分かりやすいかもしれません。
    要するに地方のワインで、全国流通するわけではなく、その生産地で消費されることがメインのものです。
    だからといって、品質や味がAOC認証に劣るかといえば、必ずしもそうとはいえません。それがワイン生産に誇りを持つフランスならではの背景もあります。
    AOC認証の代表格といえばボルドーやブルゴーニュになりますが、必然艇にAOCの規制は厳しく、新たなワイン作りにチャレンジすることはできません。そこで、生産者が自分の思いを実現するために、あえて認証と関係ないワインを生産するようになりました。
    その中には優れた品質、味のワインもあり、ヴァン・ド・ペイは劇的に品質が向上したといわれます。価格的にもAOC認証より高価なものも出回っています。

     

    そんなヴァン・ド・ペイですが、2008年にEU のワイン法が改正されたことにより、フランスのワイン法も翌年の2009年に改正されたことで、この格付けは法的にはなくなりました。
    2009年より前の格付けですので、生産年がそれ以前のワインであれば、ヴァン・ド・ペイは多くあります。
    ラベルに表示されていますので、見つけたらチェックすると良いと思います。

     

  • アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレについて勝手に語ります。

     

     

    品質・文化・知名度の三つの部分で、ワインといえばフランスという図式が成り立っています。
    これは歴史的なことだけでなく、フランス政府もワイン品質の維持・管理・向上に取り組んでいる結果とともいえます。それはAOC法(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ/ Appellation d’Origine Contrôlée)を制定していることからもうかがわれます。

     

    AOCの原点は古く、最初はワインではなくブルーチーズでした。
    何と15世紀の話で、フランス最古のチーズといわれるロックフォールが議会の布告によって規制されたのです。
    このAOCは、製造過程や最終的な品質評価によって、特定の条件を満たしたものにのみ付与される品質保証で、そのためにこの認証を得るということはフランスの国家が認めた製品であるともいえるのです。
    現在、フランスの全てのAOC製品は、ラベルなどに認証が印刷され、もし認証製品でないものにAOCのラベルが使われた場合は、不当表示として扱っています。

     

    ワインの場合は、INAOによってAOCの認定から運用まで行われています。
    このINAOとは、フランス農林省管轄の組織で、行政だけでな、生産者や消費者を含めた三者によって構成された組織です。設立は1935年です。
    AOC認証のワインにはラベルに必ず「Appellation Contrôlée」の文字が入り、生産地域を入れたりします。その場合、例えばボルドーであれば「Appellation d’Origine Bordeaux Contrôlée」、またブルゴーニュ・ワインについては、さらにブドウ畑の名称まで入り、例えばロマネ・コンティであれば「Romanée Conti」が入るというように徹底しています。
    またAOCの規制は、産地だけでなく、ブドウ品種による最低アルコール度数、最大収穫量、栽培法、剪定法、場合によっては熟成方法なども含まれます。これは品質を保持し、産地名称を保護することを目的としているからです。
    生産地の呼称についてもフランス国立原産地名称研究所(Institut National de l’Origine et de la qualité, INAO)によって管理されているため、ここまで厳しい管理は他の国には見られないかもしれません。

     

    個人的にはここまで管理されたAOC認証のワインだけでなく、もう少し統制の緩いVDQSワインでも何ら問題なくおいしく飲めると思っていますし、何よりフランス人の誇りであるワインは、どの製品も優れています。
    むしろ「好み」を優先させて飲むほうが、ワインを楽しめる気がします。
    それでもフランスのこの認証制度は産地偽装や生産過程の透明性など含めて、ただただ感心させられます。

     

  • フランス・王国・帝政・共和国

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回は、ワインの代表ともいえるフランスについて勝手に語ります。また少し歴史のお勉強です。

     

     

     

    ソムリエ試験でも中心的な出題範囲となり、ワインといえば代表格といえるのがフランスです。現在の正式名称はフランス共和国(République française)です。
    しかし、フランスという国の成り立ちや歴史など、意外と知らない人が多いのではないでしょうか。そこで今回は少し勉強してみます。

     

    まず簡単にフランスという国家の誕生以前についてです。
    古代ローマの時代はガリアと呼ばれた地域で、居住者はケルト人だったようです。その後にローマの影響下になり、このブログで何度か取り上げたフランク王国の時代になります。

     

    フランク王国分裂によりフランスの領土は西フランク王国となりました。これがフランス王国のはじまりといえます。
    一般的にいえば、ユーグ・カペーが西フランク王に即位した987年以降を「フランス王国」と呼び、それ以前は西フランク王国と呼ぶようです。従って、フランス革命のおこった1789年までの800年間はフランス王国だったことになります。
    付け加えれば、第一共和政・第一帝政期のあとに王政復古でオルレアン朝がありましたので、この期間もフランス王国といえることになります。

     

    再び共和国となった第二共和政は、1848年の二月革命からです。
    この期間は短く、1852年にナポレオン3世が皇帝に即位し、第二帝政が成立します。
    第三共和制は普仏戦争のときの1870年です。これは1940年にナチスのフランス侵攻によるヴィシー・フランス成立までの期間でした。
    第四共和政は1946年から1958年までで、第二次世界大戦後の復興時期でした。しかし植民地問題から軍部の圧力により崩壊してしまいます。
    第五共和政は、シャルル・ド=ゴールによって第四共和政を事実上打倒したことで、新たな共和政になります。これが現在まで続きます。
    第四共和政と比較すると、大統領の執行権が強化しました。行政・官僚機構が強力で、逆に立法権(国民議会)の権限が低下しました。

     

    王国からスタートしたフランスですが、激動の歴史により帝政時代、5回の共和制という歴史になっています。フランスワインを飲む時、そんな激しい時代を走り抜けてきた土地で収穫されたブドウであることを念頭において飲んで頂けたらと思います。

     

  • フランスとドイツが混濁したアルザス

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回もヨーロッパをご案内します。フランスとドイツの文化が入り混じったアルザスです。アルザスワインは一般的なフランスワインと異なり、ドイツワインとの共通点が多くあります。勝手に語ります。

     

    アルザス地方はパリから約500km離れています。ドイツ国境に隣接しています。
    この地域は、フランスとドイツが領有権を巡って紛争を繰り返した歴史があります。そのため、現在はフランス領ですが、ドイツ文化も色濃く残る地域です。

     

    アルザス地方の面積は狭く、日本のひとつの県と同じくらいと考えるとイメージしやすいかもしれません。人口も約177万人程度なので、ますます日本の県と同じような感じです。
    この地域に住む人々はフランス人というより「アルザス人」と表現したほうが良いかもしれません。約177万人の人口に対して、約130万人がアルザス語を話します。
    アルザス語といっても聞きなれない言語でしょうが、これはドイツ語から派生したものです。上部ドイツ語の中のアレマン語系低地アレマン語の一種で、簡単にいえばドイツ語の方言といえます。アルザスで話されていることからアルザス語と呼ばれています。

     

    ワインはリースリングなどの白ワインが中心になりますから、完全にドイツワインとの共通点が強いといえます。
    郷土料理も同様で、ドイツのザワークラウトと同じものをシュークルートといいます。と、いうより、フランス語読みするかドイツ語読みするかの違いに近いといったほうが的確かもしれません。

     

    しかしアルザスは紛争の歴史で生き残ってきた地域です。フランスにもドイツにも同化していない、独特な文化を保ってきたともいえます。
    そんなアルザスも現在ではフランス随一の工業化地域にもなっています。

     

    ケルト人の時代からローマ帝国、フランク王国、ライン都市同盟、神聖ローマ帝国、そしてドイツとフランス、激動の地域です。

     

  • フランスワインの名産地とシーザー

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    日本ではプレゼント用のワインとして人気なのは、やはりフランスワインです。というより、ステレオタイプ的にワイン = フランスというイメージを持つ人も少なくないようです。そこで今回は、フランスワインの名産地の土台を築いたシーザーの話です。

     

     

    ローマ帝国の時代にワインが文化として根付きました。
    食事の際の飲料として、またアルコール飲料として、ワインを飲む習慣は、占領地にまで及ぶことになります。しかも単に広く文化を伝えたというレベルではなく、占領地にまでワイン製造を広めたのです。

     

    しかも軍事的な側面もあったようです。
    ヨーロッパに大きな川が多くありますから、その川沿いをブドウ畑にしたり、山林地域を開墾したりすることで、ブドウの収穫量が増えるだけでなく、見通しを良くする役割もあったようです。
    つまり、敵側が隠れる場所をなくすことで、ローマ軍の安全が確保された交通路がつくられたのです。

     

    もちろん、占領地の人々の生活にも直結することでした。
    当時はまだヨーロッパでは狩猟民族中心の世界でした。そこでブドウ栽培を加えて、農耕生活から居住の定着を促進し、さらには、彼らが製造したワインをローマが買い取ることで経済的安定性にも影響を与える政策だったといえます。
    どうしてもな狩猟民族は好戦的な性格があり、帝国の領土を安定させるためには、定着する農耕民族が多いほうが統治しやすかったのです。そういう意味でこの政策は軍事的・経済的な側面も含めて多大な影響を与えるものだったといえます。

     

    さて、そこでシーザーです。
    ローマ皇帝のカエサルのことです。
    ジュリアス・シーザーまたはガイウス・ユリウス・カエサルですが、どちらの表記が一般的だか分かりませんので、蛇足かもしれませんが、この部分について少し言及します。

     

    シーザーは英語圏で「Caesar」。つまりカエサルの英語読みです。
    似たような言葉として、ドイツ語ではKaiser(カイザー)、ロシア語ではцарь(ツァーリ)がありますが、これは人名ではありません。「皇帝」という意味になります。

     

     

    シーザーはガリアに遠征し、全域をローマの属州とした功績があります。
    ガリアはケルト人の一派であるガリア人が居住していた地域で、古代ローマ人による呼称です。フランス語では Gaule(ゴール)になります。
    地理的には現在のフランスを中心としてベルギーやスイスに及ぶエリアになります。オランダやドイツの一部も含まれます。

     

    シーザーは、ガリアの中で、現在のフランスワインの名産地ロワール、アルザス、シャンパーニュ地方などにも当然出向いています。ここでワイン造りの基礎を築いたといわれます。
    日本人が好むフランスワインの名産地はすべてシーザーのおかげともいえるかもしれません。

     

    ちなみにカエサルの名を由来とするワインもあります。
    アルザス地方のワインの産地に「カイゼルベルク」という村があります。これがそうです。

     

    古代ローマ帝国のシーザーに遡るフランスワイン。
    誰かと一緒に飲みたくなりませんか?

     

  • 奇妙で素敵なフランス Vol 1「はじめに」

    今回から、「連載」していこうと思うシリーズ物。
    そう、テーマは「フランス」です。

     

    ワインにハマり、その深みに歩を進めるうちに、自然と「フランス」に触れる機会が増えてきました。
    この国がどんな国なのか・・・どの国も歴史を有し、社会・文化の多面性と複雑さを内包してはいるのは当たり前ですが、フランスは「とりわけ一筋縄ではいかない」という印象を今尚持っています。

     

    ただただワインが好きで、ワインの中心である(そう確信しています)フランスの懐に飛び込んでから、この国の奥深い文化、メンタリティに触れるまでには随分時間がかかりました。(正確には現在進行形で、民族独自の情緒性が理解できるには至っていないでしょうが)。

     

    3年で、ビジネス慣習や政治図の輪郭が見えるようになりました。
    5年もすればシャンソンも悪くないと思いだしましたが、独特の詩やフランス映画が無条件で心に響くまでには至りません。いいかえれば、日本人誰しもが持つ、「和」の心、「わびさび」が外国人には理解できないのと同じでしょう。

     

    この国の懐は深く、そしてその探求はとても面白い。
    フランス的感覚・情緒発達なくして、この国の真の姿は理解できません。

     

    というわけで、この「奇妙で素敵なフランス」シリーズは、私の勝手な一人ごととして、経験や感じたことを正直に語っていこうと思います。

    フランスに興味のある方は、ぜひ愛読いただければ少しはお役に立てるかも知れませんよ。

     

     

     

    ■シエル エ ヴァンお勧めコンテンツもヨロシク

    ↓     ↓     ↓     ↓     ↓

    結婚式 両親 プレゼント

    結婚式のクライマックスである贈呈式。この贈呈式にて、新郎新婦各々の生まれ年ワインをご両親へプレゼントされることが昨今人気を博しています。

    シエル エ ヴァンは、結婚式での両親へのプレゼントに生まれ年ワインをご提案しております。

     

1 2 3 4

ワイン通販なら

想い出生まれ年ワイン、デザイン自由オリジナルワイン

スペシャルコンテンツ

オールドワインの魅力

最新のブログ記事

カテゴリー

タグクラウド

月別アーカイブ