今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • ドイツ語入門 2(Deutsche Verbstellungen)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はドイツ語入門の2回目について勝手に語ります。

     

     

    前回は「ドイツ語入門(Übersicht)」で、概要を勝手に述べましたが、今回は少しドイツ語そのものに触れてみたいと思います。特にドイツ語らしい動詞の位置についてです。

     

    イメージ的にドイツ語は論理的な文法に縛られて、かなり堅苦しい感じがするかもしれません。特に大学の第二外国語で学んだ人は、特にそのように思うでしょう。
    しかし、ドイツ人同士の会話を聞いたり、あるいはドイツ映画などを観たりすると、必ずしも堅苦しい表現をしているとは限らないことに気づきます。もっとも、聞き取れれば、ですが。
    特に目立つのは語順の自由さです。
    ドイツ語は動詞が基本的に2番目にきます。裏を返すと、動詞を2番目にさえしておけば、1番目は何でも良いとなります。そこで強調したいこと、あるいは話題にしていることなどを最初に置き、次に動詞を置けば、それだけで話の流れがスムースになります。あるいはドイツ人らしい会話になります。日本では、あまりこれは重視されず、和文独訳では、必ず主語を1番目にしますので、なんとも会話ではぎこちない文章になってしまいます。

     

    具体例を挙げましょう。

     

    In Deutschland habe ich zum ersten Mal von den Überbleibseln der Zeit des Kalten Krieges erfahren.

     

    最初の語句が「In Deutschland」、2番目の動詞が「habe」、これは3番目の「ich」が主語なので「haben」が変化したものです。訳は、最初が「ドイツで」、主語と動詞で現在分詞を形成して、「habe」が関係する現在分詞の動詞は文末の「erfahren」になります。これもドイツ語の特徴で、この場合は必ず文末や句末に置かれます。なので、それさえ守れば自由度は高いことになります。「erfahren」は「知る」「識る」「分かる」などの意味です。
    つまり、ドイツで知った、というのがこの文章の骨格です。
    では、何を知ったのか、それが主語から文末までの語句にあります。まず「zum ersten Mal」は「初めて」、「den Überbleibseln」は前置詞の「von」の格支配を受けています。意味は「痕跡」です。「der Zeit」は時間という意味ですが、ここでは「時代」、それが何の時代かというと「des Kalten Krieges」 は冷戦なので「冷戦時代」となります。
    つまり日本語訳としては、「ドイツで初めて冷戦時代の痕跡を知った」となります。初めてを強調したければ、語順をかえて、「Zum ersten Mal habe ich von den Überbleibseln der Zeit des Kalten Krieges in Deutschland erfahren.」。意味は変わりません。ただ印象が異なります。

     

    このように何を強調したいのかが極めて明確に伝える自由度がドイツ語にはあるのです。さらにドイツ語会話という面でいえば、まず頭に浮かんだ単語を最初に言い、そこから文章にしていけば良いという点も挙げられます。文法に自信がなくても、このパターンで会話をしていけば、文法が間違っていても、何かと通じやすいというメリットがあります。
    大学では教えてくれないことですが、ドイツ語会話はこの自由度を大いに利用するのがベストだと思います。
    さらに、もう一点、会話で主語が自分自身になる場合、「ich」ばかりを連続で最初に使うことになり、単調な印象になってしまうことを避けることができます。これも実際のドイツ人同意の会話を聞けば、いかに最初に「ich」を言っていないか、よくわかります。

     

    最後に、このパターンで、もう少し簡単な例文を挙げておきましょう。

     

    Ich gehe nach der Arbeit zu einem Fussballspiel.
    (私は、仕事のあと、サッカー観戦に行きます)

     

    Nach der Arbeit gehe ich zu einem Fussballspiel.
    (仕事のあと、サッカー観戦に行きます)

     

    Zu einem Fussballspiel gehe ich nach der Arbeit.
    (サッカー観戦に、仕事のあとで行きます)

     

    何となく、ドイツ語に親しむ気がしましたでしょうか? 逆効果だった気もしますが、懲りずに機会があれば3回目も考えています。

     

  • ドイツ語入門(Übersicht)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はドイツ語入門について勝手に語ります。

     

     

    国別ワイン生産量でベスト10に入り、ヨーロッパでは4位を誇るドイツでは、当然ながらドイツ語が話されています。
    ドイツ語の話者人口は約1億3000万人なので、日本語に近い人数を誇ります。インターネットの使用人口の全体の約3パーセントがドイツ語といわれ、ウェブページの数では、全サイトの約6%を占めているようです。これは英語に次ぐ数の多さで、ヨーロッパ全域でもロシア語に次ぐ多さを誇ります。欧州での共通言語的な役割を担うのは英語でしょうが、実際の話者ではドイツ語は英語に次ぐ規模の人数になっています。
    ただ、ヨーロッパでは話者が多いものの、他の大陸では話す人は少なく、それが英語、フランス語、スペイン語との差になっています。

     

    日本の場合、大学の第二外国語ではフランス語と並んで定番といえますが、日本でのドイツ語教育は世界的にかなり特殊です。
    特に1格、2格、3格、4格という分類方法は独特で、かつてはそれぞれ、主格、属格、与格、対格といっていました。これを男性名詞、女性名詞、中性名詞の定冠詞と不定冠詞にあわせて変化させるように覚えさせるのが一般的です。この手法は、おそらく日本固有のもので、世界中どこを探しても他ではこのようなやり方をしていないでしょう。即刻めたほうが良いものですが、日本ではこれでマスターした人間がドイツ語を教えているので、難しいだろうとも思います。
    また、このやり方は古典的なドイツ語の読解方法としては機能しますが、総合的な学習、特に会話をマスターするには邪魔以外の何物でもありません。

     

    このような日本のドイツ語学習方法は、格変化を数式的にまとめたもので、裏を返すとドイツ語文献を機能的に読解するための日本人の知恵ともいえます。
    この格変化ですが、実は英語にもあります。しかし、わずかに代名詞くらいしか関係しないので、英語の学習経験者からすれば、厄介なものになるのかもしれません。ちなみに、英語の場合は、一人称単数の人称代名詞で「私は」という主語になる場合は「I」、「私の」という所有格は「my」、他動詞を使った際の目的格「私を、私に」だと「me」と変化する、この変化パターンです。ドイツ語の場合は、代名詞だけでなく、冠詞や形容詞も、日本的ドイツ語教育方法でいう1格から4格まで変化するわけです。
    この名残で、大学時代に第二外国語でドイツ語を選択していた人に、覚えているドイツ語があるかときくと、結構な確率で「der des dem den」とか「die der der die」「das dem dem das」という格変化だけ覚えているという人がいます。これをドイツ人にいうと、全く意味不明という顔をされます。

     

    さて、そんなドイツ語ですが、フランス語やイタリア語と同様に方言が多岐にわたっています。
    その中で標準ドイツ語と呼ばれるのは、発音では低地ドイツ語地域のハノーファー周辺の言葉といえます。これはオストファーレン方言(Ostfälisch)の地域ですが、ドイツのテレビでアナウンサーが話す発音に近く、日本人のドイツ語学習者も一番聞きやすいかもしれません。北低ザクセン方言(Nordniedersächsisch)に慣れている立場からしても、この地方の発音は違和感もなく、耳に心地よいドイツ語に聞こえます。
    逆にミュンヘンのあるバイエルンやウィーンを中心とするオーストリアのドイツ語は、特に「s」+母音の発音が濁らないので、油断すると全く意味不明になって聞こえることもあります。また独特な省略もその地方ならではのものがあるので、その違いを許容することが重要です。ちなみにスイスのドイツ語は難しいです。
    ただ、基本的にドイツはどこでも訛りがあると考えていたほうがよいので、むしろ訛りを気にしないのが一番かもしれません。

     

    イタリア語と同様に母音はローマ字読みが基本なので、この点は英語より楽です。ただ、ウムラウトがありますので、これには注意です。特に「Ö, ö」です。旅行会話集などに、「ありがとうございます」をドイツ語のカタカナ表記で「ダンケ・シュエーン」と書かれたりしていますが、この中に「ö」が使われていますので、そのように言っても、ドイツ人には通じません。日本語にはない音だからです。かなり練習しない限り、ありがとうと、日本人はドイツ語で言えません。
    ちなみに「Ö, ö」は、「o」を発する口で「e」と言う音です。

     

    久しく使っていなくて忘れていたドイツ語ですが、この機会に勉強しなおそうかと思っています。

     

  • イタリア語入門(panoramica)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    フランス語に続き、今回はイタリア語入門について勝手に語ります。

     

     

    ワイン生産量の国別ランキングでフランスを抑えてトップに君臨するのがイタリアです。
    そのイタリアで話される言語がイタリア語になります。
    しかし、もともとイタリア半島で使われていた言語はラテン語でした。そのラテン語も古代イタリア人の一派だったラテン人が、古代ローマによるイタリア統一があったからでした。古代ローマだけでなく、イタリア半島周辺の公用語がラテン語となり、やがてローマの拡大とともに広がっていきました。
    ローマ帝国となってからは、支配する地中海沿岸部だけでなく、様々な地域でラテン語が広がっていきました。

     

    しかし、ローマ帝国が東西に分裂し、版図内の各地ではローマとの直接的な結びつきに変化が生じ、民衆ラテン語の方言化を招くことになりました。イタリア半島ですらイタリア方言化したほどでした。その結果、方言の独自化が進み、いつの間にか、他地域の民衆ラテン語とは異なる言語にまで変化し、これが古イタリア語となりました。
    この変化がどのような変遷を辿ったかは分かっていませんが、10世紀頃には民衆ラテン語とは別の古イタリア語が成立していたようです。

     

    では、現在のイタリア語の基盤となったのは、いつごろなのでしょうか?
    ダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)の影響があったといわれます。彼は当時、都市国家だったフィレンツェ出身の詩人であり、哲学者であり、政治家だった人物です。フィレンツェはトスカーナ地方にあり、トスカーナ方言の言語でしたが、これにナポリ語やシチリア語の語彙を取り入れた言葉で文学作品を執筆しました。これが現在のイタリア語の中核をなしました。
    共通語・標準語を求める動きに対して、このダンテの事績をもとにしたのでした。
    ただこれも反対がありました。トスカーナ方言が標準語になるのに反対する人たちは、トスカーナ方言だけでなく、ガロ・イタリア語、ヴェネト語、ナポリ語、シチリア語、サルデーニャ語などを平等に配分することを主張していました。

     

    最終的に標準イタリア語がダンテのトスカーナ方言を中心とするものとなりましたが、当初は上流階級の言語という扱いでした。そのため、一般民衆は相変わらず方言を話していました。
    そのような状況の中で、フランスが方言を廃止する政策を取り、イタリア政府も国民意識の向上政策として、フランスを見習うことにしました。これで方言の廃止と標準語の浸透が国家政策となりました。
    この言語の統一が民族主義とも結びつくことになり、イタリアの統一から世界大戦へと繋がることにもなりました。その一方で、イタリア国民は標準イタリア語を誰でも理解できるようになり、統一国家としては行政面をはじめ、あらゆる面での利便性もあることになっています。

     

    では、日本人がイタリア語を学ぶとしたら、どうでしょうか?
    発音については、子音と母音が一対一の場合はローマ字読みに近くなります。と、いうよりも、そもそもローマ字なので、ローマはイタリアで、その母音の表記に倣っているわけですから、当たり前の話です。
    一般的にイタリア語は英語などと違って、発音が規則的といわれます。同じ綴りなのに発音が違うというイレギュラーが少ないといわれます。
    ただ母音は7種類なので、単純にローマ字と同じではありませんので、念のため。

     

  • フランス語入門(Vue d’ensemble)

    プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
    今回はフランス語入門について勝手に語ります。

     

     

    ワインといえばフランス、フランスで話される言語はフランス語。
    このフランス語ですが、単にフランス国内だけでなく、フランスの旧植民地だったアフリカ西北部なども含め、全世界で1億2300万人の母語であり、2億人以上が公用語・第二言語(第一外国語)として使用しています。
    しかし、実をいうとフランス国内で話される言語はフランス語だけでなく、オック語やアルピタン語などもあり、いわゆるフランス語というのはフランス北部のオイル語が母体のことで、必ずしもこの言語を日常的に話す人が多いわけではないのです。

     

    では、オック語ですが、これはどこで話されているかというと、フランスの南部です。厳密にはロワール川以南の地域で、ローヌ=アルプ地域圏一帯になります。ただし、この地域にはバスク語圏やカタルーニャ語圏がありますので、それらを除いた地域になります。
    このオック語はフランス語でないばかりか、方言の派生語でもありません。ロマンス語の一種といえます。このロマンス語はフランス語と同様に俗ラテン語から派生していますが、むしろカタルーニャ語に近いといわれます。

     

    アルピタン語は、フランコ・プロヴァンス語やフランコ・プロヴァンサル語などともいわれます。イタリアやスイスの国境付近で話される言語で、一般的にはフランス語の方言とされています。しかし、方言としては違いがあまりにも多く、別の言語といったほうが的確といえます。
    アルピタン語はイタリアのヴァッレ・ダオスタ州ではアオスタ語とも呼ばれています。

     

    オイル語は現代のフランス語の母体といわれ、オック語と同じように俗ラテン語からの派生です。ただしオック語が南フランスなのに対して、オイル語は中世の時代では北フランスで話されていました。オイル語にも諸語あって、フランス語はその中の一方言でした。
    オイル語の派生語としてワロン語などもあり、最初はこれもフランス語の方言という扱いでしたが、現在では独立言語として捉えることも多くあります。
    これはフランスの言語政策によるもので、現代フランス語を除いた他の言語は地方で母語として使われているにすぎません。しかしこれは裏を返すと、フランス語という統一したものは、ある種の幻想ともいえるわけです。

     

    別言語ではなく方言という扱いでも、ワインと密接な繋がりがあるものとしては、シャンパーニュ語、ブルゴーニュ方言、ロレーヌ方言などもあります。シャンパーニュ語もロマンス語の一つです。
    フランシアン語というのもあります。これはフランス語が確立する以前にパリ周辺で話されていた言語です。

     

    フランス国内やその周辺でも、これだけ多岐にわたるわけですから、これがアフリカ諸国、カナダなどになると、独自の発展をした方言になっているのが、むしろ当然といえます。
    では、日本人が学ぶフランス語は何か、というと、これは標準フランス語になります。ただし、この標準のフランス語を実際に話す人はどのくらいの割合なのかは分かりません。それでもフランスのテレビなどで話される言語ですから、まずはこれをマスターして、それぞれの地方で、もし暮らすことがあれば、徐々にその言語を受け入れていくのが一般的かもしれません。
    そして日本人にとっては、母音が5つしかない環境で育ってきたことから、13の口腔母音と4つの鼻母音で構成されるフランス語は、最初に発音で苦労するかもしれません。子音でも、二重子音字が多いにも関わらず、長子音が少なく、英語とも異なる独特のものですので、まずは慣れるのが大事かもしれません。
    それでもフランス語を話せるようになりたい方は、ぜひ頑張ってください。ワイン屋の店長ですが、フランス語は苦手です。フランス語入門はこの概要だけで終わるかもしれません。

     

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