プレゼント専門シエル・エ・ヴァンの店長・ハヤシです。
今回はルイ・パスツールについて勝手に語ります。
「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」
この言葉で知られるルイ・パスツール(Louis Pasteur)は近代細菌学の開祖であり、ワクチンの予防接種を開発した人物です。
また、牛乳、ワイン、ビールの低温殺菌法の開発や、光学異性体を発見したことでも知られます。
そんなルイ・パスツールがワインについて語ったことがあります。
「一本のワインのボトルの中には、すべての書物にある以上の哲学が存在する」
ワインには、無限に広がる哲学があり、人間が記述したいかなる書物でも到底及ばないほどの広がりを持つ、ということでしょうか。それぞれのワインには個々の物語があり、生産過程での科学があり、そしてその味わいには人智を超越する深さがあると考えたのかもしれません。
そのパスツールは、アルコール関係でも功績を残しています。
アルコール発酵が酵母の働きによることを確認しました。酵母そのものはすでに発見されていましたが、発酵との因果関係についてはわかっていませんでした。そこでパスツールは、酢酸の発酵は微生物の働きによることを発見し、ここから低温殺菌へと進みました。
牛乳の低温殺菌などは、まさにこの発見の応用でした。
ブドウからつくられるワインの原理も、いわばルイ・パスツールによって科学的な解明がされたともいえます。
そんな彼だからこそ、ワインについての名言が生まれたのかもしれません。