それはそれは幸せな時間。。
ワイン愛好家にとって、偉大なワインを愉しむことほど至福の瞬間はありません。
ワイン屋を営む私といえど、真のグラン・ヴァンとなると当然ながら日常的に嗜むことなどできず、この夜は最高に幸せな時間となりました。
その者の名は、「シャトー・ムートン・ロートシルト」。
ご存じ、メドック第1級に格付けされる世界最高峰の赤ワインです。
しかもヴィンテージは1970年。
難しかった1970年において、数少ない秀逸年として知られるグッドヴィンテージ物。
このムートンは、唯一メドック格付けの中で2級から1級に昇格を成し遂げたシャトーですが、その年は1973年。ってことはこのムートン70年は、今では幻といえる2級格付け時の物。
長期熟成を示す異様な雰囲気を漂わせています。
意外なほどに清澄度は高く、ワインが健康的な事が明確に解ります。
色調は綺麗なローヴを表現していましたが・・・写真じゃ解らないですよね。。
ムートンなので、当たり前のように美味しく、飲み始めから30分程は
「さすがにムートン!美味いなぁ~~」
と思いつつ、やはり飲み頃を少し過ぎた感は否めず、若干の弱さを感じながらも
「この枯れ感がたまりません!!」
と、古酒特有の風味を愉しんでいたのですが・・・・・・
抜栓から30~40分もしたら、
もう、言葉では表現できないほどこのムートンが息を吹き返してきたのです!!
まるでドクドクと脈打つようにワインの構成は蘇り、とても40年熟成とは思えないほど「豊か」、「豊か」、「豊か」☆★
これ以上はないほど複雑で深遠なブーケもプンプン香ってきます。
「し、死ぬほど美味い!」
改めて、シャトー・ムートン・ロートシルトの偉大さと、熟成のマジックを知らされました。
ほんっとうに美味い!美味すぎるワインだったのです。。。
もうカベルネはボルドーの最低10年物以上のグラン・ヴァンしか飲めないな。。
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