今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • ラングドックとルーション総論 Vol.2

    ラングドックとルーション総論 Vol.1 の続き

     

    また彼らの意欲の高さゆえに生じている問題もあります。

    例えば特級品の価格が高すぎたり(9ユーロを超えることは珍しくなく、15~30ユーロという例もあります)、あるいは特級品の生産量が極端に絞られている、そのために全体の質が上がらないといった例が後を絶たないのです。

     

    しかし、こうした負の遺産にもかかわらず、ラングドックとルーションは4半世紀ほど前から見事な飛躍を遂げつつあるのも事実です。新たな発見が目白押しという点では、フランスでここを凌ぐ地方はありません。注意して見ていると、ラングドック・ルーションではシーズン毎に何人もの優秀な醸造家が頭角を現します。それも全くの無名から突然浮上してきます。こうした新世代は、この地方の特徴を活かした上質ワイン、とりわけ赤、をひっさげて登場します。すなわち芳醇で、偏りも重さも無く、ガーリック香のある、いかにも地中海沿岸らしいアロマに満ちたワインなのです。

     

    栽培家や権威ある専門家を巻き込んで繰り返される「品種の特徴を活かしたワインか、産地の特徴を活かしたワインか」という堂々巡りの議論を尻目に、彼ら新世代の造るワインは始めから品種の別を遥かに超えています。
    例えばカベルネを主体に造られたワインでも、良質のものならコルビエールやミネルヴォワのように地中海色を強く帯びます。土の持ち味が品種の違いを凌駕しているのです。

     

     

     

    シエル エ ヴァンお勧めコンテンツもヨロシク

    ↓     ↓     ↓     ↓     ↓

    結婚式で両親へのプレゼントに生まれ年ワインを贈る素敵! 

    結婚式にて大切な両親へ、「生まれ年ワイン(生まれた年のワイン)」で感動と郷愁をプレゼントしましょう。ヴィンテージワインは、ノスタルジーな想い出を内包しています。誕生日や還暦など、記念日のプレゼントに「生まれ年ワイン」でセピアな演出をご提案いたします。

     

  • ラングドックとルーション総論 Vol.1

    ブドウ産地の中には、父祖伝来の高級ワイン製造法や、類まれな特質を持った土壌、あるいは古くから名の通った立派な畑などを誇りとしているところがあります。例えばフランスがそうです。
    毎年次々と新銘柄や新製法を生み出される新大陸の産地とは対照的に、フランスではブドウ産地の多くが大いなる遺産の上に立ってワイン造りをしています。しかし、この有難いはずの遺産が、時にはハンディキャップになることもあるのです。それがラングドックとルーションです。その意味でここがフランス唯一の例外といえるかもしれません。

     

    この地方もワイン造りの条件という点では、気候はもちろん、土壌や地下土壌に至るまで十分に恵まれているのですが、その一方で大変厄介な負の遺産を背負い込んでいます。
    それは19世紀から20世紀の大半を通じて、この地で行われたブドウの集約栽培によるワインの大量生産のことであります。それもワインというより、ただ適度なアルコール飲料を求めての大量生産だったのです。
    もちろんそのようなやり方は既に改められていますが、いまだに当時の考え方がワインに影響を及ぼしており、これを払拭するにはまだ時間がかかりそうです。

     

    具体的な問題点としては、まず、長い間丘陵地帯よりも平地のブドウ畑がよいとされてきたことが挙げられます。現在、一度放棄された丘陵地帯のブドウ畑を復活させるためにブドウ樹の植え替えが続けられていますが、畑の資質を活かして理想的な栽培が行われているといえるような状態には戻っていません。

     

    次いでもっと悪いことに、この地方の産地呼称ワインは「そこそこの味の安ワイン」だというイメージが一般消費者の間に浸透してしまっています。その為、やる気も才能もある醸造家が努力してもなかなか認めてもらえない現実の壁が存在しています。さらにもう一つ、そうした醸造家達、つまりこの地に上質ワインを復活させようと情熱を傾けている醸造家自身が、若気の至りで過ちを犯している場合もあります。
    例えば、ワインの造りにしても、天候がさほど悪い年でもないのに抽出しすぎて、力強くはあるが収斂性が強く、甘味に欠けるワインとなっていたり、極端に樽香の強いワイン、あるいは野心的だが爽やかさのない白などといった欠点が広く見られるのです。

     

     

     

    還暦のプレゼントに60年物のワイン – シエル エ ヴァンもよろしく☆

     

  • シャンパーニュ – ラベルの読み方

    前回、「シャンパーニュ – 醸造」からの続き

     

    今回は、シャンパンのラベルの読み方についてです。

    ■ Extra brut(エクストラ・ブリュット)、Brut(ブリュット)、dry(ドライ)、demi-sec(ドミ・セック)
    シャンパンの糖度は「門出のリキュール」によって調整されますが、上記表示の順に糖度の度合いが高くなります。また、ノン・ドゼ(non dose)、あるいはブリュット・アンテグラル(brut integral)という表示はドザージュをしていないことを意味し、その場合、澱抜きで量が減った分はそれより年代の古いベースワインで補われます。

     

    ■ Blanc de blancs(ブラン・ド・ブラン)
    白ブドウのシャルドネのみで造られるシャンパンの呼称。逆にブラン・ド・ノワールは、黒ブドウであるピノ・ノワール、ピノ・ムニエだけで造られるシャンパンとなります。

     

    ■ Grand cru(グラン・クリュ)、Premier cru(プルミエ・クリュ)
    それぞれ格付けを100%、格付け90~99%の畑のブドウだけで造られたシャンパンを意味します。このようなラベル表示をするのはレコルタン・マニピュランだけで、大手メゾンの場合、この格付けは販売店向けの宣伝パンフレットなどには記載されることはあっても、ラベルには取り立てて表示はしません。
    「ブレンドの妙をみくびるなかれ」というスタンスなのです。

     

    ■ Millesime(収穫年)
    シャンパーニュ地方は気候が不安定なため、収穫年が表示されるのはその年の天候が良かったものに限定されます。

     

    ■ Cuvee de prestige(キュヴェ・ド・プレスティージュ:特級品)
    今日では、どの製造元も特級品に特別のボトルを用意し、豪華なラベルを貼っています。これらは、原酒の中でも栽培地の格付けが高く、また長めに寝かせたものを調合して造られている場合が殆どです。こうした特級品の価格との釣り合いとなると、これはいくら論議しても尽きることはありません。

     

    ■ Codes(略号表示)
    ラベルの下部に、虫眼鏡が欲しくなるような小さい文字で記されている略号は義務表示で、ここを見れば実際に誰がそのシャンパンを造ったのか解るになっています。
    R.M.とあればレコルタン・マニピュラン、R.C.とあればレコルタン・コーペラトゥール、C.M.はコーペラティヴ・ド・マニピュラン、N.M.ならネゴシアン・マニピュラトゥール、M.A.はマルク・オーグズィリエールを示します。

     

     

     

    ヴィンテージワイン専門店 – シエル エ ヴァンもよろしく☆

     

  • シャンパーニュ – 醸造

    前回、「シャンパーニュ – 産地」からの続き

     

    ■ ドザージュ
    ワインを発泡酒に変える工程に、瓶から澱を取りだす澱引きの作業がありますが、その際、糖分を加えて甘味を調節し、味わいをまろやかにするのが伝統的な手法です。この工程は「門出のリキュール」とも呼ばれます。
    このリキュール(実際にはシャンパン生地のワインに砂糖を溶かしたもの)の添加によって、この作業を行います。糖分含有量はブリュット(生1本の意味でリキュール無添加と思われがちですが、実際には微量添加)だと5~15g、エクストラセック(極辛口)ならその倍程度に調節します。
    ドザージュのコツは、リキュールとワインをいかにバランスよく調和させるかにあります。また糖分を完全に溶け込ませるには、添加後1年は寝かせた方が良いのです。

     

    ■ ロゼ
    シャンパンのロゼを造りには2通りの方法があります。
    1つは、黒皮ブドウをやや強めに圧搾するか、あるいは黒皮ブドウの果皮を果汁に入れたまま短期間発酵させることによって色を抽出しロゼ色にして、それをベースワインとする方法。
    もう1つは、通常のワインに赤ワインを少し混ぜて(10~15%)ベースワインとする方法です。

     

    ■ 非発泡酒
    シャンパーニュ地方では、少量ですが白及び赤のスティルワインも生産されており、コトー・シャンプノワと呼ばれ、発泡酒と同じような価格帯で販売されています。
    良い年の、それも極限られた名醸醸造家が造る赤ならば、フィネスの極みに達する場合もあります。しかし一般的には、価格に見合った品質は期待できません。

     

     

     

    ヴィンテージワイン専門店 – シエル エ ヴァンもよろしく☆

     

  • シャンパーニュ – 産地

    前回、「シャンパーニュ – 品種」からの続き

     

    <ブドウ畑と地域分布>
    大手メゾンのシャンパンは、大部分が複数の村のブドウを混ぜて造られています。一方、レコルタン・マニピュランは、自社畑のブドウだけでその特徴を活かしたシャンパンを造り、出生の村名を冠して販売しています。シャンパーニュ地方の全ブドウ栽培地は村単位で格付けされ分類されており、その格付けによってブドウの価格が決まります。最上級の格付けは90~100%で、その品種の最高値の90~100%で販売できるという意味です。90~99%の村はプリミエ・クリュ、100%はグラン・クリュと呼ばれます。
    しかし、これはあまり厳密な分類ではありません。あくまでもある村全体の平均格付けであって、特定の畑に対するものではないからです。

     

    ■ Aisne エーヌ県 : ピノ・ムニエを基調としたワイン造りが行われており、品質も向上中。しなやかさが特徴で、アペリティフ向き。ただしこの地域のレコルタン・マニピュランは、大半がまだ技術不足です。

     

    ■ Petite Vallee de la Marne 大マルヌ渓谷 : キュミエール村からマルイユ・シュール・アイ村までの一帯で、ピノ・ノワールを使った極めて贅沢なワインを産します。良い年のものは6年から12年かけて熟成のピークに達します。食事向きで、特に白身の肉(豚・子牛・鶏など)や猟鳥肉との相性は格別です。

     

    ■ Montagne de Reims モンターニュ・ド・ランス : この地区の南部、アンボネ村やブージ村では、コクのある個性的なワインができます。アンボネ村産はバランスが良く、ブージ村産はかなり強い味が特徴。ヴェルジィ村とヴェルズネ村は冷涼で、ピノ・ノワールだけでは酸味の勝ったバランスの悪いワインになってしまうため、ある程度シャルドネを混ぜます。すぐ近くのトレパイユとヴィレール・マルムリィ村は、上質のシャルドネで知られます。一方、シニィ・レ・ロゼス村やリュードの付近では各品種がバランスよく栽培されており、食前から食後までどの段階でも楽しめる万能なワインが造られています。

     

    ■ Cote des Blancs コート・デ・ブラン : フィネスと艶のある色で知られるブラン・ド・ブランの産地。南はヴェルテュ村まで下ると再びピノ・ノワールの産地に変わります。

     

    ■ Aube オーブ県 : 端正で構成堅固な、テロワールの特徴が強く表現したワインを産します。リセ村だけは例外で、北部地区のような類まれなフィネスを備えたピノ・ノワールを産し、熟成させればマルヌ渓谷のものに劣りません。

     

     

     

    ヴィンテージワイン専門店 – シエル エ ヴァンもよろしく☆

     

  • シャンパーニュ – 品種

    前回、「シャンパーニュ総論」からの続き

     

    シャンパーニュ地方では、シャンパンという単一呼称のもとに、年間2億本以上ものワインが生産されています。しかし同じシャンパンでも、ブドウの品種や栽培地によってさまざまな違いがあります。

     

    ■ 品種

    ピノ・ムニエ : フルーティーで酸味が少なく、早熟タイプのワインができます。これをブレンドすると味がしなやかになるばかりでなく、互いに異質な2品種(ピノ・ノワールとシャルドネ)を上手く調和させるのです。
    ピノ・ムニエに適した栽培地は、エーヌ県からマルヌ県入口に欠けての丘陵地帯です。

     

    ピノ・ノワール : ピノ・ムニエよりコクのあるワインができますが、果皮の色がつきやすいので圧搾には工夫を要します。マロラクティック発酵後は酸味も和らぎます。ただし悪い年のものは凡庸な味に終わることが多い。
    栽培地はオーブ県、モンターニュ・ド・ランス地区、およびマルヌ県の中央部にあります。
    尚、ピノ種(ムニエとノワール、あるいはどちらか片方)のみで造られたシャンパンは、ブラン・ド・ノワールと呼ばれます。

     

    シャルドネ : これをブレンドすると、爽やかで洗練され、活力に満ちたワインになります。シャルドネだけで造るシャンパンはブラン・ド・ブランと呼ばれ、味は軽やかでアペリティフ向き。
    栽培地はコート・デ・ブラン地区とマルヌ河左岸が中心ですが、モンターニュ・ド・ランス地区の一部にも点在します。

     

    次回、シャンパーニュ – 産地に続く。

     

     

     

    ヴィンテージワイン専門店 – シエル エ ヴァンもよろしく☆

  • シャンパーニュ総論

    シャンパーニュ地方のブドウ畑は30000ha強におよび、マルヌ、オーブ、エーヌの3県を中心に広がっています。この一帯はブドウが完熟できる北限で、収穫されるブドウは基本的に甘味に乏しくリンゴ酸が強くなりがちです。

     

    しかし、シャンパーニュ地方の人々は斬新なアイデアと工夫を積み重ね、原料であるブドウの弱みをワイン造りの強みに変えて見せました。完熟していない果実特有の酸味を抑え、一方でブドウの繊細な味を活かす技術を編み出したのです。
    つまり瓶内の2次発酵によって泡を生じさせ、酸味を和らげ、白亜質の土壌で育ったブドウ特有のミネラル風味を際立たせたわけです。また、産地の異なるワインを巧みにブレンドし、ノンヴィンテージ・シャンパンのブリュット(極辛口)のように生産年の異なるワインをブレンドする製造法も編み出しました。これは、畑毎や年による欠陥を補って全体の質を上げるために工夫されたものです。

     

    しかし、上質のシャンパンに仕上げるには2次発酵の諸工程に人手と時間がかかり、コストがかさみます。また高級品ともなれば酒蔵に4~5年分のワインを寝かせておく必要があり、余程資金力のあるメゾンでないと補えません。

     

    今日のシャンパン市場は次の3種類の生産者によって支えられています。

    第一はシャンパーニュ地方に古くから続くメゾンで、比較的大きなブドウ畑を所有し、それ以外にも多くの栽培農家からブドウやベースワインを買い入れます。従って複雑なブレンドのシャンパンを造ることができ、また逆にいえば、生産量が多いだけに、ブレンドによる品質安定が必須だということにもなります。
    こうしたメゾンは販売力も強く、ブランドイメージによってシャンパンを世界中に広めました。

     

    第二に栽培農家の協同組合があります。
    一般的にはベースワインをメゾンに販売していますが、最近ではメゾン同様に協同組合合名でシャンパンをを生産販売する例も見られるようになってきました。組合内でブドウをやり取りすれば、自分たちでもある程度複雑なブレンドが可能だからです。
    また自ら生産者を名乗りたい組合員に、醸造したワインの一部を回すこともあります。ただしその場合は、ラベルの下部に「R.C.」(栽培家、協同組合醸造)と表示され、買い手に分かるようになっています。

     

    第三はレコルタン・マニピュランで、自社畑のブドウだけでシャンパンを造っており、当然生産量は少ない。また大規模なメゾンに比べるとブレンドも単純にならざるを得ないが、それでも上質の物には各社固有の簡単には真似のできない味わいがあります。
    こうした栽培農家のシャンパンはあまり輸出されず、約半分はフランス国内で消費されています。

     

    次回、シャンパーニュ – 品種、産地、醸造に続く。

     

     

     

    ヴィンテージワイン専門店 – シエル エ ヴァンもよろしく☆

     

ワイン通販なら

想い出生まれ年ワイン、デザイン自由オリジナルワイン

スペシャルコンテンツ

オールドワインの魅力

最新のブログ記事

カテゴリー

タグクラウド

月別アーカイブ