ボルドーワインの道筋を追跡する番号
「あなたのボトルは、唯一つの、素晴らしいものです」。
まるで、宅配業者のお荷物番号のような仕組みで、ご自身の手元にあるボルドーワインの流通の軌跡がわかる・・・。
コンディション重視の愛好家が、喉から手が出るほど欲していたシステムではないでしょうか。
番号を組み込むことにより、今後は生産者も消費者も、ボルドーワインの一本のボトルが、生産者から出荷され、世界の果てで試飲されるまで、どのような道筋をたどって行ったかを把握することができるとのこと。
「なっ、何て素晴らしい・・・」。
このシステムは、「ベクトルシール」と呼ばれる小さなラベルに多くの情報を載せたもので、ボトルの梱包、すなわちキャップシール、ラベルあるいはバックラベルに組み込まれるようです。
この先鋭的な探知機は、フランスの企業「Advanced track and trace(ATT)」が開発したものです。
消費者はメインラベルの写真をとるだけで、そのボルドー・シャトーのインターネットサイトに接続することができます。同時に、シャトーはそのボトルを、誰が、いつ、世界のどの場所で飲んだかを知ることができ、在庫管理も楽になるとのこと。
暗号化された番号によるトレーサビリティのシステムにより、偽造品や、流通ネットワークの機能障害の問題にも対応することができるとのことで、これにより、「例えば日本向けに出荷されたボトルが、いかにして最終的にアメリカのマイアミに至ったか、知ることができます」と、ATT社のジャン=ピエール・マシコ社長は語っています。
このシステムは数年前に、薬品・化粧品業界の世界の主要企業のために開発されたものらしい。
マシコ氏によれば、「その後、ボルドーの格付けシャトーが、それぞれのボトルのトレーサビリテイを確保したいと、我々に相談しにきました」といいます。
以降、シャトーの規模や生産量にかかわらず、このシステムはボルドーのワイン業界全体に浸透し、普及しました。
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