今日もワインを飲んでます そして思いついたことを書きつづる

  • ワインの偉大さの実用的な定義 5

    経験上、最上といえるワインの殆どは、最初の一口よりも最後の一口の方が美味しいと感じました。

    逆に二流品などは、ボトル1/3ほどは飲み疲れしたりして後半は美味しくないものです。

     

    ワインが抜栓後に開くにつれ、より多くの味わいの要素が顔を出すからだと考えています。

     

    そして、偉大なワインは間違いなく『年月とともに良くなっていきます』。

     

     

    多くの標準的なワイナリー(特に新世界)は、自称「熟成能力がある」ワインを造っているといいますが、本当の意味は「生き延びる力がある」という方が正しいでしょう。単に、瓶の中で10~20年は持ちこたえる力があるのであって、偉大なワインの『より良くなっていく』とは別のものです。

    多くのスタンダードレベルのワインは、若い内に飲んだ方が圧倒的に美味しいものです。

     

     

    結局のところ、最も偉大なワインを見出そうとするとき、決め手となるのは『個性』しかありません。

    よくよく、本当によくよく今まで飲んだワインを思い起こしますと、偉大なワインは100%個性的で、他のワインには無い世界観を持っていました。

    そして当然なことに、残念ながらどれも高額です。

     

    良くも悪くも、これらが偉大なワインの特徴であることは間違いありません。

     

    3000円のワインのキャッチコピーに、

    『ペトリュスに勝った!?』

     

    1万円前後のワインを

    『ロマネ・コンティとそっくり』

     

    そんなことは100%有り得ないわけです。

     

  • ワインの偉大さの実用的な定義 4

    偉大なワインは、感覚を満足させると同時に『知性』を掻き立てる能力を持つ。

    別に気取っているわけではありません。

     

    『知性』を掻き立てないワインは、偉大とはいえないということは確信できる事実なのです。

     

    今までにも言及してきましたが、私がこれまでに味わってきた最も偉大なワインはどれも、ブーケのみでたやすく判別することができます。

     

    それらのワインは単調とか、単純とか、そう判断されることは決してありません。

    深遠なワインは飲む人の感心を引きつけ、最初のじらすような魅力だけでなく、人を動かさずにはおかない香りの強烈さと、ニュアンスに満ちた何層もの風味をもっているのです。

     

    これらは最上のレストランでの食事に例えることもできます。

    並外れた料理の特徴は、その純粋さ、強烈さ、バランス、舌触り、そして人を動かさずにはおかないアロマと風味にあるはずです。

    格別な料理と単に美味しいだけの料理、同様に偉大なワインと単に良好なワインを隔てるのは、重たくなってしまうことなしに、並外れた風味の強烈さを供する能力だと思います。

     

    新世界のワイナリー(特にオーストラリアとカリフォルニア)は特大サイズの、大胆で、大柄で、リッチなワインを簡単に産み出すことができますが、それらのワインは基本『重たい』。

    何世紀分も多くの経験を持つヨーロッパの最上のワイナリーは、重たくなることなく強烈な風味を得る能力をマスターしています。

    しかし、新世界のブドウ産地(特にカリフォリニア)も急速に追いついてきており、それは1990年代にナパ、ソノマをはじめとしたカリフォルニアのワイナリーで多くの特筆すべきワインが続々と産み出されたことで証明されています。

     

    1990年代にカリフォリニアで産み出された最も偉大なワインの多くは、その力強さと豊かさを犠牲にすることなしに、10年前ないし20年前のカリフォルニアワインの特徴だった田舎臭いタンニンや間の抜けたような舌触りから脱しています。

     

  • ワインの偉大さの実用的な定義 3

    偉大なワインは、感覚を満足させると同時に知性を掻き立ててくれます。

     

    美味しくて、純粋に享楽的な価値はあるものの、複雑でない、知性をくすぐらないワインは沢山あります。ワインが知性を満たすかどうかは、より主観的な問題かも知れません。

     

    専門家が『複雑な』と表現するワインは多面的な香りと風味の特徴、熟した果実味を楽しめて満足感を得られるものの、一面的な品質でしかないワインとは一線を画します。

     

    偉大といえるワインは必ず、舌と知性の両方を愉しませる不思議な魅力を持っています。

     

    ~~ 次回④に続く ~~

     

  • ワインの偉大さの実用的な定義 2

    果実が旨い不味いと同じように、別格のワインの最低条件は、低収量と熟したブドウであることは100%間違いありません。

     

    果実は熟してから収穫し、そしてブドウ樹が過剰に実をつけないように剪定を行うといった原則的なアプローチに加えて、それぞれのワイナリーが持つワインは(それが赤ワインであろうと、白ワインやスパークリングワインであろうと)似通った哲学から産み出されており、それは以下の通りだと思います。

     

    ①畑のテロワール(土壌、微気候、特徴)に自己表現させること

    ②ブドウ品種、または品種のブレンドの純粋さと特徴が、ワインに忠実に表れるようにすること

    ③手を入れ過ぎて、特定のヴィンテージの個性や特徴をゆがめてしまわないこと

    ④妥協しない、介入主義でないワイン造りを実践して、食品加工の工業的なハイテクな発想はさけること。つまりワインが本来持つ特徴に手を加えたり変えようとしたりせずに、ワインが自然にワインになるチャンスを与えてやること。

    ⑤ワインの扱い、清澄、処置を最小限にし、瓶詰めされたワインが畑、ブドウ品種、そしてヴィンテージの特徴をなるべく自然に表現できるようにすること。

     

    これらの総合的な哲学に従い、清澄や濾過などワインを痛める清澄化処理を減らすことに努めながら、硫黄(ワインの果実味を弱め、色を薄くして、タンニンの鋭さを増幅させる)の添加量も減らそうとしている醸造家は香りや風味のより多い、魅力的な舌触りのワインを産み出しています。

     

    これらの生産者によるワインこそが、最も人を動かさずにはおかない、実りの多いワイン体験を消費者にもたらすことができるのだと思います。

     

    ~~ 次回③に続く ~~

     

  • ワインの偉大さの実用的な定義 1

    偉大なワインとはどんなワインでしょうか?

     

    これはワインの世界で最も議論となる話題の一つだと思います。ワインが持つ偉大さとは、つまるところは個人的で主観的なものに成りがちです。

     

    フランスワイン信望者は、異なる、それを求めるテロワールで無いにも関わらず、頑なに『フィネス』を求め、それを品質基準とするものだから他産地の素晴らしい凝縮感に富む豊かなワインが『重たい』となり、パワー信望者はエレガンス・スタイルのワインでは物足りず、モダンスタイル好みの愛好家は、クラシックスタイルのフランスワインを気難しいと毛嫌いします。

     

    確かにワインを楽しむことが個人的なことであることは私も認めるところです。しかし、世の中で出会う最高の物と同様、高品質なワインが何かということについては、多くの人の意見は一致します。少なくとも世界最高のワインの出自と生産方法の2点についてだけは、アマノジャクな人を除けば必ず一致します。

     

    偉大なワインは、特定のブドウ品種に好ましいミクロ・クリマを持つ、立地条件の良い畑から産まれる。深遠なワインは、それがフランスのものであろうと、イタリア、スペイン、カリフォルニアもしくはオーストラリアのものであろうと、低収量に重きを置く保守的なブドウ栽培の実践上でなく、生理学的に熟した果実によって生み出されています。

     

    手前味噌ですが、今まで数多くのワインを飲んできて、未熟なブドウから美味いと納得できるワインが産まれた例を知りません。もっとハッキリいうと、1000円未満はもちろん、1000円台のワインでとびきり上等、偉大なワインと表現したくなるようなワインには出会ったことがありません。

    それが不味かったとか、イマイチだったというわけではなく、1000円前後のワインの『旨い』と、偉大なワインの『高品質』とは土俵が違うということです。

     

    ただし、ワインに懐疑的な人は高級ワインと並級品のワインの品質なんてそれほど変わらない。『芸能人格付け』でもわからないじゃないか!というご意見を持つ人が大変多くいます。

     

    では、例えば、未熟な果実はどうでしょう?

    まだ食べ頃ではないオレンジ、バナナ、サクランボをおいしく感じるでしょうか?柿なんかは渋くて食べられません。

    これらは明確に高品質と低品質の違いがあり、同時にそれを誰しもが自覚できます。

     

    ~~ 次回②に続く ~~

     

  • ボルドーは経済危機を脱した!?庶民には困りものです。

    以下の記事を見つけました。

     

     

    09プリムール、前年より4割増の参加者 : ワインニュース : ドリンク&ワイン : グルメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    ボルドーの2009年プリムールは、前年より43%多い約2万人が3日間の試飲に参加した。  メドック、ポムロール、サンテミリオン、グラーブ、ソーテルヌ&バルサックの約130の格付けシャトーが加盟する「ユニオン・デ・グランクリュ・ド・ボルドー」(UGCB)によると、UGCBが主催した3日間の試飲会に、30か国から約2万人の参加登録があった。  フランス国内以外では、英国、米国、中国、ドイツ、ベルギーからの参加が目立ったという。とりわけ、高級ワインブームが過熱する中国人バイヤーの増加が注目された。シルヴィ・カーズ会長は「プリムールの成功は、ボルドーのワイン産業が経済危機の後に待望していた力強いシグナルを発信した」とコメントした。 (2010年4月9日 読売新聞)

     

     

    リーマンショックから約2年。そろそろ世界経済も強気な見通しが伺えるようになってきましたが、高級ワインの代名詞『ボルドーワイン』は、完全に反発しそうですね。

     

    何せ対象マーケットは世界なわけで、日本ではワイン業界全体的にグラン・ヴァンが失速し、今や『旨安ワイン』が主流といえる勢いですが、世界にはいくらでもお金持ちはいるわけで、特にニューリッチ層が爆発的に増えているアジアの需要がある限り、ボルドー経済はビクともしないようです。。

     

    今まで買わなかった人が買うようになる ⇒ 当然需給のバランスで価格は上がる。

     

    フランスのワイン業界でこんなことをいう人がいます。

    『格付けボルドーなどは後10年もすれば、美術品のような価格にまで値上がりするだろう。』

     

    ワイン好きには恐ろしい話ですね。

    でも理論的に考えると、有り得ない話ではありません。

     

    いちワインラヴァーとしては、余り値上がりしないことを祈るばかりです。。

     

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