ボルドー市街の南に広がるグラーヴ地区及びソーテルヌ地区は、最も個性的なボルドーワインを産出する土地で、白赤のほか貴腐による甘口ワインなど様々なワインを生み出しています。
市街に隣接する北東地区では宅地化が進んでいるとはいえ、ガロンヌ河河岸の林野の中にブドウ畑や城館が散在する長閑な田園風景が広がっています。
ボルドーで最も由緒正しい生産地の一つ

グラーヴ地区は14世紀の法皇クレマン5世(当時、大司教クレマン)による開墾から始まる産地で、現在のボルドーワイン(赤)のスタイルが1660年代にオー・ブリオンによって構築されるなど、かつてはボルドー随一の評価を得ていました。
気品に溢れた赤ばかりでなく、現代的で洗練された白、遅摘みによる半甘口ワインなど多彩な構成が特徴といえます。特に市街に隣接する北部地区は高品質な産地として知られており、メドック以外のボルドーワイン高級アぺラシオンとしてペサック・レオニャンが認められています。
北部地区から始まった白ブーム
市街に隣接する北部地区は、かつて市内の富裕市民が所有するブドウ園が多かったことから、現在でも約60軒の大規模ブドウ園が散在しており、ブルジョワ的色彩を放っています。
ボルドーワインといえば余りにも赤ワインが有名ですが、この地区では初めて赤ワインだけでなく白ワインにも格付けを導入しました。(1953年)。
また、1980年代後半からはド・シュヴァリエやパプ・クレマンといった生産者が、新樽発酵や新樽熟成を用いた現代的で飲みごたえのある白を開発し、近年のボルドー白ワインのブームを牽引したことでも知られています。
世界3大貴腐の故郷
ボルドーでもガロンヌ河河岸は、晩秋に川霧が発生しやすい微小気候(ミクロ・クリマ)であることから、貴腐ブドウを収穫できる極めて特殊な土地です。
特に左岸のソーテルヌ地区は、世界3大貴腐ワインと讃えられ、パリ万博の格付け(1855年)が作成されるなど、かつてはメドック地区の赤と並び立つほどの栄光を誇っていました。スティル・ワインに比べコストがはるかに高い上、近年の辛口至高が増す中で貴腐ワインの消費が伸び悩んでいるため、ACボルドーを名乗る辛口白ワインなど新しい動きも見られています。
二大銘醸地 - ボルドーワイン
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