ボルドーワイン、9大シャトーについて

ボルドーワイン

ステイタスの頂点に立つ

ボルドーワインを見極めるのは生産者(シャトー)が基本となっており、その頂点にあるものを「何大シャトー」と讃えています。特に有名なものは、メドック地区格付け1級に序列される5軒の生産者を「5大シャトー」とするものです。これに各地区の筆頭とされるものを加えて8大シャトー、さらにイケムを加えて9大シャトーと呼びます。

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ボルドーワインの象徴的存在、5大シャトー

9大シャトー

ラフィット・ロートシルト、マルゴー、ラトゥール、ムートン・ロートシルト、オー・ブリオンが5大シャトーとされています。
格付け筆頭はラフィット・ロートシルトといわれており、既に19世紀前半には元詰めによる品質確保を図り、直接販売による優良顧客の囲い込みに成功していました。
歴史的には2番手に列せられるマルゴーは、日本やアメリカではトップの人気を誇ります。3番手のラトゥールは5大シャトーの中で最も巨大で濃密な風味で知られます。
そしてムートン・ロートシルトは不変であるメドック格付けにおいて、唯一昇格を成し遂げたシャトーであり、エチケット(ラベル)を有名画家が毎年描くことで知られます。
また格付け当時、開発が盛んに行われていたメドック地区のワイナリーを対象としていましたが、従来から随一の評価を得ていたボルドーワインとしてオー・ブリオンだけは例外的に別地区(グラーブ地区)から組み込まれました。

オーゾンヌとシュヴァル・ブラン

ルイ14世が「甘美な神酒」と讃えたとされるように、サン・テミリオンは中世の頃から高級ボルドーワインとして知られていました。中でも別格扱いにされる2件のシャトーは、個性の際立った対照的存在です。
オーゾンヌは南向きの泥灰土の斜面に位置しており、生産規模はガレージ・ワインといってよいほどで、8大シャトーの中で最小規模になります。
一方、シュヴァル・ブランは地区内で珍しい砂利質土壌にあるため、カベルネ・フラン主体の独特の風味を表現しています。

元祖シンデレラ・ワインのペトリュス
他の有名シャトーが立派な城館を抱えているのに対して、ペトリュスは近頃になって改装されたとはいえ倉庫としかいえないほどの建物です。
1950年代頃まで有名ワインはそれなりの規模のあるワイナリーに限られていたものの、ボルドーでも初めて希少性を謳った販売戦略を打ち出し、その品質の高さもあって「シンデレラ」として絶賛されました。
その成功に触発され、現在では希少性をより強く謳った銘柄がいくつも登場しています。

世界最高峰の貴腐ワイン、イケム
かつて貴腐ワインは、ワインの中でも尊敬を集めていました。それは砂糖が珍重されていた上、ワインの保存技術も確立されていなかったため、甘くて持ちが良いというのが当時は得難いものだったからです。この特性から貴腐ワインは、現在でもオールドヴィンテージワインとして多くの固体が市場に残っています。
生産者に対する初の公的格付けにあたっても、ソーテルヌがメドックとともに実施されたのはそういう理由からになります。その筆頭であるイケムは、普通のグラン・ヴァン(偉大なワイン)がボトル1本といわれるのに対し、「樹1本からグラス1杯」と讃えられるほどの希少性の高いものです。

9大シャトー
シャトー・ラフィット・ロートシルト:メドック1級
シャトー・マルゴー:メドック1級
シャトー・ラトゥール:メドック1級
シャトー・ムートン・ロートシルト:メドック1級
シャトー・オー・ブリオン:メドック1級およびグラーヴ格付け
シャトー・イケム:ソーテルヌ特別1級
シャトー・オー・ゾンヌ:サン・テミリオン第1特別級A
シャトー・シュヴァル・ブラン:サン・テミリオン第1特別級A
シャトー・ペトリュス:ポムロールは格付けなし

二大銘醸地 - ボルドーワイン

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