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ニッポンのワイン

ワインの本場といえば、フランスを筆頭にヨーロッパとなりますが、意外や意外、データ的に見ると、日本人が消費する実に3割強は国産ワイン、つまり日本産ワインなのです。

体感的にはにわかに信じられませんが。。

 

というわけで、今回は日本のワイン史についてご紹介したいと思います。

 

 

日本のワイン生産は文明開化とともに始まったらしく、明治7年にはブドウの名産地だった山梨県甲府市で国産ワイン第一号が生まれたようです。

その3年後には山梨県の県令で、日本発のワイナリー「大日本山梨葡萄酒会社」が創立しました。

こちらの会社では当初、研修としてフランスへ社員を送るなどして本格的なワイン生産に挑みましたが、勃興期はことごとく失敗してしまいます。

最大の課題は、日本人の味覚でした。

 

当時の日本人は日本酒も甘口志向が強く、現在の辛口志向とは対極の状態だったのです。

加えてワインの酸味と渋みが、昔の純和食に近い料理には合わなかったことも問題でした。

 

国産ワインの最初のヒット商品が生まれたのは明治14年。

「蜂ブドー酒」です。

 

これは本格的なワインとは異なり、砂糖やアルコールを添加した日本人好みの「甘口ワイン」でした。

さらにこの蜂ブドー酒の次に登場した2つの甘口ワインが、国産ワインの大きなムーブメントを作ります。

そのひとつが、明治40年に誕生し、日本中を席巻した「赤玉ポートワイン」です。

これはサントリーが開発したワインで、新聞広告を活用し、女優のセミヌードをポスターに使うなど当時としては先鋭的な広告戦略と、健康に良いという宣伝文句で売り上げを伸ばしました。

※予断ですが、つい最近私の父が、赤玉ポートワインを「健康に良いから飲みなさい」と贈ってきてくれました。やはり昔の人は、滋養強壮に効果があると未だに信じているようです。。

 

この赤玉ポートワインは一時、市場の60%を占めるほどまでにシェアを伸ばしたのです。

 

そしてサントリーは、昭和11年に「山梨ワイナリー」を設立し、国産ワイン造りに本腰を入れ始めたのです。

 

 

もうひとつの注目すべき甘味ワインは、赤玉ポートワインに次ぐ大ヒット商品となった「大黒葡萄酒」です。

このワインの製造元、甲斐産商店は、かつてフランスへの研修を行った大日本山梨葡萄酒会社の経営者一族によって設立されました。

 

彼らは甘味ワインだけでなく、山梨原産の葡萄にこだわったフランスの伝統的なワイン造りに堅実にチャレンジし続け、後に商号をオーシャンを改めます。

このオーシャンが、数社と合併して誕生したのがメルシャンなわけです。

 

現在、国産ワインのシェア1位であるメルシャンは、日本における本格的なワイン造りを継承してきたリーディングカンパニーといえるのです。

 

 

 

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