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1989年(平成1年)は、ボルドー・グレート・ヴィンテージ1990年の前年となり、ワイン業界では余りにも90年が有名なため今一つ忘れられがちなヴィンテージとなってはおりますが、実はその出来は素晴らしく、収穫の絶対量では記録的な豊作年となりました。特にローヌ、アルザス、ロワールに至っては、偉大な1990年と比較しても、同等かそれ以上といえるほどの成功を得たのが1989年なのです。
まずボルドー赤ワインの1989年(平成1年)では、春先から収穫期までの雨量は355mmと適度に標準的、累計日中気温も3,408℃と、少し標準よりは厚かったという程度。気候はブドウにとって恵みを与えてくれました。しかしこの恵まれた気候を見た多くの生産者は、既にブドウは完熟に至っているとの判断、また過熟を恐れ、例年よりも随分と早目に収穫を行いました。(まだ夏といえる8月の後半から)。しかし、区画によってはまだ未成熟なブドウがあり、最高評価の土台の上に、少しだけケチの付くヴィンテージとなってしまいました。
一般的に1989年(平成1年)は、前年88年と似ているといわれており、各アぺラシオン毎に見ていくと、特に右岸のポムロールで生育は大成功しております。
一方、甘口白ワインのソーテルヌやバルサックでは見事なブドウがなり、同時に上手具合に貴腐菌も付着し見事な貴腐ワインが数多く生産されました。
ブルゴーニュの1989年ヴィンテージも良好です。ピノ・ノワールで有名なコート・ド・ニュイや、シャルドネのコート・ド・ボーヌではスタンダードを少し上回る秀逸さといえますが、コート・ドール以外の産地はボルドー赤ワイン同様最高評価を獲得する出来となっています。
特にボージョレやシャブリ、マコネなどでは完璧な程の生育を見せました。
ローヌ、アルザス、ロワールの1989年(平成1年)も大成功。ついてにシャンパーニュも。
各アぺラシオンからは完熟したブドウのみが放つ芳醇なアロマ、力強いボディを誇る卓越したワインが造られました。
上記の通り1989年はフランス全土で成功したヴィンテージであり、まだまだ若いことも相まって市場には多くの固体が残っています。また、今まさに「ちょうど飲み頃」となるワインが殆どで、入手するなら現在はドンピシャのタイミングといえます。
とはいえ、一部の偉大なワインに関してはまだまだ若く、後数年あるいは数十年熟成させる忍耐を要します。ここ数年、ワインは年々値上がりトレンドを顕著に示しているので、経済的に余裕のある愛好家は出来るだけ早く1989年ヴィンテージの固体は買い集めるべきでしょう。
<補足事項>
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるものです。またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
1989年のように良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、逆に出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1989年の降水量 | 355mm(平年の92%) |
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1989年の積算温度 | 3408(平年の107%) |
30℃以上の日数 | 24日 |
収穫日 | 8/29~9/30日頃まで |
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