生まれ年で選ぶ
タイプで選ぶ
価格帯で選ぶ
オリジナルラベルを作る
ブドウで選ぶ
産地で選ぶ
生まれ年で選ぶ
タイプで選ぶ
価格帯で選ぶ
オリジナルラベルを作る
ブドウで選ぶ
産地で選ぶ
■□ 天候不良による配送への影響について □■
天候不良の影響により、日本海側、北陸地方を中心に荷物のお届けに遅延が生じております»
1984年(昭和59年)のボルドー赤は、3月春先から収穫期までの累計日中気温が3,111度と低めで天候に恵まれませんでしたが、低気温よりも特に問題なのが同時期の雨量の多さです。同期間の雨量累計が550mmという多さで、これは散々といえるレベルです。特に5月の冷涼と多雨の影響で芽吹きが早いメルロがダメージを受けたようです。このため1984年の殆どのワインはカベルネ・ソーヴィニヨンの出来に頼るセパージュとなりました。
そんな中でも7~8月だけは比較的温暖に恵まれましたが、9月末~10月初旬にかけて起こった竜巻が、局地的にブドウ畑を襲ったことにより、被害を受けなかったシャトーは熟したカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫できましたが、メルロにかけたボルドーは決して良好といえるヴィンテージには成りえませんでした。
ソーテルヌやバルサックなど甘口白ワインの1984(昭和59年)も同じことがいえます。ボルドーのヴィンテージ評価は「標準以下」と評価付けされることが少ないのですが、(利害関係にある者がヴィンテージの評価を行う仕組みになっているので)、はっきりいって1984年(昭和59年)は残念なオフ・ヴィンテージといえます。
1984年はフランス全域において厳しいヴィンテージですが、そんな中、唯一、「まだマシ」だったのがブルゴーニュです。赤ワイン(ピノ・ノワール)も白ワイン(シャルドネ)も標準か、それに近いといえるレベルで収穫されました。事実、1984年のワイン(ピノ・ノワール)は何度も飲んでいますが、一流の造り手はもちろん、そこそこレベルの造り手のワインであっても、今飲んでも十分愉しめるものが多くあります。
ローヌ、ロワール、アルザスともに1984年は、ボルドーと同じように評価は標準を少し下回ります。フランスワインにとっては基本的に残念なヴィンテージになったようです。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、事実当店もヴィンテージチャートをまとめ上げるときに、まったく異なる評価がゴロゴロしていることに戸惑いました。特に20年以上も昔(昭和59年)の評価は信頼性が高いといえるものではないと思います。正確な調査・情報を収集するのはとても難しいことなのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1984年の降水量 | 423mm(平年の110%) |
---|---|
1984の積算温度 | 3111(平年の98%) |
30℃以上の日数 | 15日 |
収穫日 | 9/27日頃~10/12日頃まで |
ヴィンテージで選ぶ
タイプで選ぶ