生まれ年で選ぶ
タイプで選ぶ
価格帯で選ぶ
オリジナルラベルを作る
ブドウで選ぶ
産地で選ぶ
生まれ年で選ぶ
タイプで選ぶ
価格帯で選ぶ
オリジナルラベルを作る
ブドウで選ぶ
産地で選ぶ
ワイン界にとって1982年(昭和57年)はとても重要なヴィンテージです。数少ない歴史に残るビック・ヴィンテージの一つであり、特にボルドー・赤ワインにおいては大変重要なヴィンテージです。
まずボルドー赤ですが、1982年(昭和57年)は8月は幾分涼しく、かたや7月と9月は猛暑でした。この猛暑は畑が焼けつくほどで、この暑さに耐えることができた葡萄は見事なまでに熟し、糖度は極限まで上がりました。マルゴーとグラーヴの一部の畑では、この暑さに耐えられなかったようですが、ほとんどのアペラシオンで1982年は大成功となりました。春先から収穫期までの雨量は290mm、累計日中気温は3,300℃、少雨温暖で気候的にはまさに完璧だったのです。
一方、ソーテルヌ、バルサックなど甘口白ワインの1982(昭和57年)にとっては、この少雨温暖が貴腐菌発生に災いしました。同じボルドーとはいえ、標準か少し弱いヴィンテージといえるでしょう。
また1982年は記録的な豊作で、ボルドーにとって1961と並ぶ超良作のヴィンテージといわれています。
ブルゴーニュ1982は、全体的に標準から少し優良と評価できるヴィンテージです。
コート・ド・ニュイよりは南部のコート・ド・ボーヌの方が優れ、特にボーヌの白ワイン(シャルドネ)は秀逸です。ブルゴーニュの白に限っては4点評価でもおかしくない出来。
ローヌの1982(昭和57年)も至って標準ですが、北部は標準よりも上で優良、南部はギリギリ標準的な出来といったところです。ロワールは広大な区画ですので、細分化するとさまざまな評価となるのですが、総体的には秀逸なヴィンテージ。アルザスはまずまず上手く育ったと評価できます。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、事実当店もヴィンテージチャートをまとめ上げるときに、まったく異なる評価がゴロゴロしていることに戸惑いました。特に1982年と20年以上も前の情報は信頼性が高いといえるものではないでしょう。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にもまだまだ難しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
この年、1982年のワインを生まれ年ヴィンテージとしてプレゼントに贈られることも多くあると思いますが、それならボルドーワインが断然お勧めです。非常に優良なブドウが原料となるこの年のワインは、並級品であってもまだまだワインは元気で、安心して飲むことができます。
1982年の降水量 | 290mm(平年の75%) |
---|---|
1982年の積算温度 | 3300(平年の104%) |
30℃以上の日数 | 18日 |
収穫日 | 9/15日頃~9/24日頃まで |
ヴィンテージで選ぶ
タイプで選ぶ