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1978年(昭和53年)のワイン・ヴィンテージ評価を記する前に、まず私が独自で調査した結果、確信していることは、一般的に評価されている以上にこの1978(昭和53年)は優れているということです。
ボルドー赤ワインの1978年(昭和53年)は、春先から収穫期までの雨量は327mmと少なめですが、累計日中気温は3,029度と全般に温かい年ではなかったようです。つまり雨こそそれほど降らなかったが、太陽が照りつける晴天日も少なかったということ。春先から8月初旬まで曇りがちな天候が続きました。しかし、8月中旬から収穫期までは晴天に恵まれ、長期間続いた好天が最終的には全てを補ったのです。
1978年(昭和53年)、収穫が始まったのは10月過ぎで、それまでにブドウは十分に太陽を浴びることができ、結果秀逸なブドウが産出されたのです。この1978年のワインは、マーケットにはもっと高く評価されるべきヴィンテージだと私たちは考えています。しかしマーケットが低く評価しているからこそワインはリーズナブルに買えるわけで、そういう意味ではこのままそっとしておいて欲しいヴィンテージでもあります。
ソーテルヌ、バルサック(ボルドー白甘口ワイン)もマーケットの評価以上に出来は良いと判断しており、事実1978年の貴腐ワインなどは当たり前ですが今でも美味しく飲めます。
1978年のブルゴーニュは赤白ともに優れた年。一流ドメーヌ物なら、まだまだピッチピチしているピノやシャルドネは少なくありません。しかしピノ・ノワールやシャルドネの性質上、二流の造り手はもちろん、一流ドメーヌでもスタンダード・キュヴェ以下のワインはそろそろ厳しいかも知れません。とはいっても飲み頃を少し過ぎた状態の、少しだけ枯れたタイミングのワインの風味は、それはそれで素晴らしいのでお好みでしょう。
ローヌの1978年(昭和53年)は歴史の残る偉大なヴィンテージ。それは北部のシラー、南部のグルナッシュともにいえます。偉大な赤ワインが産出されました。 ロワールの1978は秀逸、アルザスは良くもなく悪くもなく至って標準といったところでしょうか。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるものです。またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1978年のワインなどは、ボルドーならメドック格付けレベルのワインなら比較的安心して飲めます。その格下に序列されるクリュ・ブルジョワ・クラスになると、少しくたびれた風味になっていることが予想されますが、それでも完全に終わったといえるタイミングでもなく、少し枯れた繊細な風味が期待でき、それはそれで古酒らしくて良いんじゃないでしょうか。
1978年の降水量 | 327mm(平年の85%) |
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1978年の積算温度 | 3029(平年の95%) |
30℃以上の日数 | 12日 |
収穫日 | 10/5~10/14日頃まで |
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