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1973年(昭和48年)は、まずボルドー赤ワインは春先から収穫期までの雨量が354mm。日差しが強く、温暖な天気に恵まれ、期待されたヴィンテージでしたが、9月の雨が良好な畑を一掃してしまいました。右岸より左岸の方が幾分良好なブドウが収穫されたようです。具体的には、グラーヴがボルドー赤では最も良好で、ポムロールが続きます。絶対的な収穫量は多く豊作。ちなみに1973年は、シャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に昇格したヴィンテージとして有名です。
ソーテルヌ、バルサック(ボルドー甘口白ワイン)も1973はパッとせず、取り留めて注目する点はありません。
ボルドー1973年は上記の通り、スタンダードを下回るヴィンテージとなりましたが、それ以上に残念なのがブルゴーニュです。しかし南北に長いブルゴーニュでは、地区により出来不出来に大きなバラツキが出ることがあります。まさに1973(昭和48年)はその典型です。赤ワインは1つ星評価となる非常に残念なヴィンテージですが、対し白ワインは4つ星に近い評価ができる秀逸な出来でした。
ローヌ、アルザスの1973年もパッとしません。今となっては注目するような価値はないでしょう。一部、名門どころからは偉大な赤ワインも産まれたようではあります。
ロワールについては情報がまったくありません。
このように1973年は、ブルゴーニュ白が秀逸で、それ以外はオフ・ヴィンテージといえます。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、特に1973年当時の情報は信頼性が高いといえるものではありません。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
これくらいの古酒であれば、まだまだ市場には多くの物が流通しておりますので、ぜひご自身で実際にお飲みになり、ヴィンテージの真意をお試しいただくのが良いでしょう。
1973年の降水量 | 354mm(平年の92%) |
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1973年の積算温度 | 3299(平年の104%) |
30℃以上の日数 | 19日 |
収穫日 | 9/26~10/6日頃まで |
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