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1963年のワイン・ヴィンテージ評価は、フランスワイン史の中でも特に悪名高いバッド・ヴ
ィンテージです。
全体的に厳しかった60年代の中でも1963年(昭和38年)は、65年、68年同様にブドウ栽培は
不発に終わりました。前年、特に前々年の評価が高すぎることも相まって、特に不出来さが
際立って目立ちます。
まずボルドー赤ワインの1963年(昭和38年)ですが、春先
から収穫期までの雨量は370mmと特段悪い数値ではありませんが、それよりも問題なのが
気温の低さです。積算温度は3,010℃と物足りず、1963年は夏場でも30℃以上の日数はわ
ずか7日間のみ。各生産者は収穫時期を10月初旬とギリギリまでずらし、ブドウの成熟を期
待しましたが、多くの畑で腐敗病の被害が広がり、最悪ワイン自体の生産が行えなかったワ
イナリーもあったほどです。
甘口白ワインのソーテルヌやバルサックの情報は一切ありません。
1963年は、以上に記したボルドー赤ワイン以外のヴィンテージ詳細は見当たりませんで した。ただ一ついえることは、アぺラシオンに限らずフランス全土で気温が低く日照量不足だ ったこと、結果ブドウの出来は非常に厳しく、この1963年のワイン・ヴィンテージ評価は稀に 見る不出来であるということは間違いないようです。
私たちは各種資料や文献を調査する中で、なぜかブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌの シャルドネと、シャンパーニュに対する評価付けのみが見つかったのですが、どちらも20点 満点で10点と低評価。現在、1963年のワインを飲む価値は無いでしょう。完全に終わった状 態であることが容易に創造でき、最悪お酢のように酸っぱく参加している可能性すらあります 。
仮に生まれ年のワインとしてプレゼント需要に1963年のワインをお考えなら、唯一、南フ
ランスのルーション地方で造られる酒精強化ワイン(リヴザルトやバニュルス)のみお勧めで
きます。
これはヴァン・ド・ナチュレという製法で、発酵途中にアルコールを添加し糖分を残したまま熟
成に入るので、品質保持に大変優れるからです。
ただし、ヴィンテージの評価には公式なデータはなく、各機関によりさまざまな評価が成さ れます。特に1963年とかなり古い時分の情報となるので信頼性が高いとはいえません。広大 なブドウ畑において、正確に調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難 しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、各地区におけるブドウ生育状態を評価付けしたものです
。収穫されたブドウを原料とし、各造り手が最終的に産出するワイン自体の評価とは必ずし
もイコールではありません。
完熟した見事なブドウでも、ワイナリーの技術が劣れば凡庸なワインとなり、1963年のように
不発のブドウでも、可能性こそ低いといえ、優れた熟練の技術により偉大なワインが誕生す
ることも有り得るのです。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミン
グ(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1963年の降水量 | 370mm(平年の96%) |
---|---|
1963年の積算温度 | 3010(平年の95%) |
30℃以上の日数 | 7日 |
収穫日 | 10/3~16日頃まで |
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