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1961年(昭和36年)は特にボルドーにおいて、歴史に残る偉大なヴィンテージとなっており、それは世界的に余りにも有名です。世界中のオークションハウスで開かれる「レア&ヴィンテージワイン」の取引においても、未だに高値で落札が競われるほどで、希少価値と相まって愛好家から熱い視線を向けられる、いわゆるグレート・ヴィンテージが1961年です。
まず1961年、ボルドー・ワインの赤は、春先に若干霜が目立ちましたが、それ以降、夏期から秋の収穫時期まで晴天に恵まれました。春から収穫期までの累計雨量は僅か213mmと大変少なく、これは平年の55%レベルです。対し日照量や積算温度は十分で、ボルドーの多くの生産者が収穫を極少量に抑えた結果、完熟した見事なブドウが完成しました。
サン・テステフ、ポイヤック、サンジュリアン、マルゴー、グラーヴと、ボルドー左岸はパーフェクトな出来栄え。
ボルドー右岸も、左岸と同じく少雨で好天に恵まれました。結果ポムロールは大成功しましたが、サン・テミリオン1961(昭和36年)だけは特段注目する出来とはなりませんでした。
一方1961年の甘口白ワイン(貴腐ワイン)は、上手くボトリティス・シネレア(貴腐菌)が付かなかったようで、標準的な作柄となりました。
1961年はブルゴーニュにおいても恵みをもたらせました。コート・ドール全域において気候は理想的に推移し、赤のピノ・ノワール、白のシャルドネともに秀逸な生育を収めています。特に1961年の赤ワインは素晴らしく、一部の偉大な造り手による上級キュヴェであれば、繊細といわれるピノ・ノワールでも未だに美味しく味わえるものがあります。
ローヌの1961年も成功。完熟したシラー及びグルナッシュが育ちました。
そしてこの年、ボルドーの赤に次いで大成功したアぺラシオンがアルザスです。完璧といえるブドウ作柄となり、多くの傑作が産出されました。
大成功を収めた1961ヴィンテージにおいて、貴腐ワインとともに唯一凡庸となったのがロワールです。とはいえスタンダードレベルは堅持できたヴィンテージであり、他が余りにも良好なため一見残念に見えがちですが、至って「普通」といえる生育状況です。
このように1961年は、フランス全域において良好なブドウが育ち、特にボルドー、ブルゴーニュ、ローヌ、そしてアルザスと、輸出用フランス銘醸ワインとして評価の高い、高価格レンジとなるアぺラシオンでは最高評価のヴィンテージとなり、同時に同アぺラシオンからは素晴らしいグラン・ヴァンが続々と誕生しました。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、特に1961年と古い情報は信頼性が高いといえるものではありません。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1961年の降水量 | 213mm(平年の55%) |
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1961年の積算温度 | 3294(平年の104%) |
30℃以上の日数 | 27日 |
収穫日 | 9/12~25日頃まで |
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